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GPSトラッカーMonimotoのレビュー

GPSトラッカーMonimoto(モニモト)を選択した理由については以下の記事に書いています。
GPSトラッカーMonimotoを選択したわけ

Monimotoはモニモト公式サイトより購入が可能です。
モニモト公式サイト

この記事では開封と初期設定、室内でテストを行ったレビューを書きます。

モニモトが入った箱は思ったより小さかったです。
高さ16.5cm、直径6cmの円柱形の箱です。

箱の中身

箱に入っていたのは、Monimoto本体、マニュアル(グローバル版と日本語版)、専用キー、インシュロックです。

Monimoto専用キー

上の写真の赤丸の部分に切り込みがあり、そこにマイナスドライバーを差し込めばキーを開くことができます。
マニュアルには「また、キーをマイナスドライバーで開き、中の絶縁シートを抜き起動させます。」と書いてあったのですが、私が購入したものには絶縁シートなどは入っておらず、最初から通電した状態になっていたようです。

Monimoto本体

Monimoto本体を開けるには、マニュアルに書いてある通り思いっきり引っ張るしかありません。
本体と蓋の間に2つのシーリングリング(Oリング)が入っているので、めちゃくちゃ固いです。
(1回開けたら2回目はそれほど固くありませんでした)

本体を開けたら、中の絶縁シートを引き抜けば本体が起動し、本体のLEDランプが点滅します。

MonimotoのiPhone用アプリを起動して設定を開始すると、まずスマホの番号の入力画面が現れます。
アプリの指示通りに進めて行けば初期設定が完了するので簡単です。

本体とのペアリング時にファームアップデートが掛かりました。
(ちゃんとファームアップデートされているようで一安心です)

屋内の電波が悪いところで初期設定を行っていたので、SIMの通信が上手く行かずにGSMの初期設定が失敗したようです。
※GSMとは3GやLTEなど携帯端末の通信規格で、いわゆる2Gのことですが、日本版は2Gではなく3Gでの通信となるようです。
(アプリ画面の表示は3GではなくGSMのままのようです)
電波が入りやすいところに移動してGSMのみ再設定することで、無事に初期設定が完了しました。

ちなみにリチウム電池のメーカーを選択すると残量表示がより正確になるとのことなので、本体を閉めてしまう前にリチウム電池のメーカーを確認しておきましょう。
(逆に言うと、電池切れで電池を買い替える際は、電池メーカの選択肢に出てくるメーカーの電池を購入した方がいいってことになりますね)

下の写真のところでバッテリーの部分をクリックしてブランドを選択します。

初期設定が終わると、本体のSIMカードから英語でSMSが届くので、その番号をスマホのアドレスに登録しておくと、Monimotoから電話が掛かって来た時に一目でわかるので、初期設定が済んだ時点で電話番号を登録しておきましょう。
(スマホの電話番号のアクティベートの時とは違う番号からSMSが届きます)

初期設定完了後にキーを離れた場所に置いてMonimoto本体を暫く揺すってみました。
すると登録している電話番号から電話が掛かって来ました!
(試しに電話に出てみましたが、メッセージなどが流れることもなく直ぐに切れてしまいました)

電話時点ではGPS情報はまだ届かず、GSMの電波状況しかわかりませんでした。

室内で試していたのでGPS情報を取得することができず、その後の通知でもGPS情報は送られてきません。

なお、GPSが測位できない時は、電波を利用して「大まかな位置」を知らせてくれるのですが、その範囲は広く、更に私の場合は地図上に表示された「大まかな位置」の円の中にも入っておらず、かなりの誤差があることが分かりました。
「大まかな位置」でバイクを見つけるのは少々難しいかもしれません。

Monimoto本体を室内から外に出してみたところ、無事にGPSを即位してGPS情報が送られてきました!
GPS情報の場合は、ほぼ誤差なく正確な位置を送ってくれます。
GPS情報なら完全に場所を特定することが可能です。

その後、Monimoto本体をキーに近付けると「Monimotoがキーを発見し、スタンバイモードになりました。」というメッセージが表示されてアラームモードからスタンバイモードに戻りました。

続いて、実際のバイクに搭載して走ってみました。
取り合えずのテストなのでPCXのグローブボックスに放り込んでのテストです。

グローブボックスに放り込んだだけなので、マニュアルに書いてあるようにGPSの文字が車体の外に奇麗に向いているとは言い難い状態です。
(取り合えず上は向いてますが)

この状態でキーを別の場所に置いて走り出すと、直ぐにAppleWatchに電話が掛かって来ました。
20分ほど走りましたが結局GPSを測位できず「大まかな位置」しか通知されることはありませんでした。
GPSの感度自体はスマホやナビのGPSのように良くはなさそうなので、設置後は実際に走ってみてGPSを測位するかをテストすることをお勧めします。

この製品の性格上、バイクのどこにMonimoto本体を隠したかを記事に書くことはできませんが、上手く隠せば十分に盗まれたバイクを追跡できそうです。
但し、Monimotoはあくまでも盗まれた後での追跡手段となりますので、まずは盗まれないようにすることが重要だと思います。
また、GPSや電話の電波を妨害するジャマー装置なども存在するようなので過信は禁物です!
あくまでも防犯手段の1つとして考えておくべきだと思います。

2021/02/02 追記
全く同じ条件で2日連続試してみました。
昨日とは違って本日は最初から最後までGPSが測位可能でした。
バイクの条件自体は全く同じですが、違うのは天候くらいでしょうか。
昨日は雨で本日は晴天。
テレビの衛星放送なんかも降雨放送用とかあるくらいですし、衛星からの電波は雨(雲)に弱いのかもしれません。

Monimotoはモニモト公式サイトより購入が可能です。
モニモト公式サイト

GPSトラッカーMonimotoを選択したわけ

Monimotoはモニモト公式サイトより購入が可能です。
モニモト公式サイト

バイクに乗っているすべての人が遭遇する可能性のある「バイク盗難」
私は過去に3度盗まれたことがあります。
(パーツ盗難まで入れると5回です)
全てハンドロックはもちろん、U字ロックやアラームなどの盗難防止を行った状態にも関わらずです。

その内で見つかったのは1回だけです。
その1回も盗難直後に友人総出で探し回ったところ、逆シフト(シフトアップ・ダウンが上下逆になっている状態)に気付かずに6速に入ったまま動かせない犯人を友人が発見してくれて無事に戻って来たのであって、警察の捜査などで見つかったわけではありません。
(警察に通報&私と友人が現場に集結した時には、既にバイクを残して犯人は逃走していました)
正直、盗難に遭うと出てこない可能性の方が非常に高いです。
もちろん盗難保険という最終手段があるのですが、盗んだ犯人が捕まらずにのうのうと過ごしているかと思うと腹が立ちます。

以前はGPSトラッカーというとセコムがやっている「ココセコム」などが有名でしたが、維持費の高さや1日にトラッキングできる回数の上限があったりと、とても使い勝手がいいとは言えないものばかりでした。
自宅にはPCXとNINJA400がありますが、今回大型バイクの追加購入にあたってGPSトラッカーを調べていたところ、Monimoto(モニモト)とAlterLock(オルターロック)という製品があることを知りました。
(他にも色々とありましたが、現時点で最有力なのはこの2機種かと思います)
この2機種の気になるポイントを個人的に表に纏めてみました。

本体価格26,999円10,780円
維持費(年間)約4,000~5,000円(36ユーロ)3,960円
電源CR123Aリチウム乾電池リチウムイオンバッテリー
連続稼働時間約12か月最大1.5ヶ月
通知方法電話&アプリアプリのみ
通知通信方式SIM(GSM)Sigfox
アラーム機能なしあり
自動ロックありなし(Gen2)

価格面ではAlterLockが優勢です。
年間の維持費は両者そこまで変わりませんが、AlterLockは初期費用がとにかく安いです。
また、盗まれる前に効果を発揮するのもアラーム機能があるAlterLockの方です。

しかし、今回私がバイク用のGPSトラッカーとして選択したのはMonimotoの方でした。
まず、アラームに関してですが、基本的にアラーム機能が付いたロックを使用するのでアラーム機能はそちらで賄えてしまいます。
(ABUSのディスクロックやXENAのアラームロックなど強力なものを、自宅と勤務先の駐輪場用に複数個購入済み)
また、GPSトラッカー自体のアラームが鳴ってしまうと、GPSトラッカーの存在に気付かれてしまうため、犯人にGPSトラッカーを取り外されてしまう可能性も高くなります。

次に通知方法がMonimotoの方は電話でも来ることです。
電話ならいつも身に着けているAppleWatchにも通知が来ますし、気付かないということはまずないと思われます。

そして最後に最大の理由となった自動ロック機能の有無についてです。
AlterLockも初期リリースされたものは、スマホとのBluetooth接続が切れると自動でロックされていたようなのですが、2021年4月に再版されるGen2では自動ロックがなくなり、完全に手動ロックとなるそうです。
一方でMonimotoの方は、専用のキーを持ち歩くだけで自動でロック・アンロックが行われます。
はっきり言って毎回スマホを使っ手動でロックしたり解除したりするのは、私の性格だと無理です!
そして仮に手動ロックを忘れた状態で盗まれてしまうと、AlterLockが何の役にも立たなくなるという致命的な欠点がありました。
それに加えてMonimotoは電池が12カ月持つというのも、1.5カ月毎に充電する手間があるAlterLockよりも魅力的でした。
(CR123Aリチウム乾電池も大した価格ではありませんし)

ちなみに使ったことはありませんが、Monimotoの方は仮に専用キーとバイクが一緒に盗まれても捜索が可能な、「アクティブトラッキング」というモードがアプリ内にありました。

ということで、私のバイクでの使い方だとMonimotoの方が合ってそうなのでMonimotoを購入する運びとなりました。
(AlterLockは元々自転車用に開発されたものなので、バイクでの使用用途には合い辛いのかもしれませんね)

購入後の初期設置や、自宅で試しにGPSでの追跡通知を行ってみたレビューは、以下の記事で紹介しています。
GPSトラッカーMonimotoのレビュー

Monimotoはモニモト公式サイトより購入が可能です。
モニモト公式サイト

電熱グローブをコミネEK-205に買い替え

数年前に購入したコミネの電熱グローブ「ロンギヌス GK-803」が完全に故障したので買い替えることにしました。

最初は片方が温まらなくなり、その翌年にもう片方も温まらなくなり、ただのウィンターグローブと化してました。
電源ON/OFFのスイッチは光って機能していたので、スイッチより先の電熱線が切れたのだと思います。
素人が修理するのは難しいと判断し、暫くはウィンターグローブとして使っていましたが、あまりの寒さに耐えきれずに買い替えを決意しました。
尚、電熱グローブは手の甲側は温かくなりますが、手のひら側は温かくなりませんので、私はグリップヒーターと併用することで両面を温かくしています。

買い替えにあたって検討した電熱グローブは2機種でした。
RSタイチのものは、ロンギヌスで使っていたバッテリーが使用できないので候補から外しました。

第一候補となったのは「コミネ(KOMINE) EK-215」です。

最新の電熱グローブで、温度だけでなく3通りの発熱エリアを選択可能(指先 / 掌 / 指先+掌) となっています。
バッテリーの消費を抑えるべく指先だけ温めたい、などとできるので良さそうだったのですが、現状ではかなり品薄のようでライトグレーしか在庫がないのでパスしました。

第二候補は「コミネ(KOMINE) EK-205」です。
外見上は進化がないように見えますが、ロンギヌスなどの旧製品よりも電熱線の配置などが変わっていて指先まで温かいそうです。
ロンギヌスで不満だった親指の冷たさが改善されていればいいと思いつつ、在庫もあったのでこちらを購入しました。
もちろんロンギヌスで使っていたバッテリーがそのまま使用可能なので、グローブ以外の出費がないもの決め手となりました。
(EK-215もバッテリーは同じものです)

実際に使ってみての感想ですが、旧製品で不満だった親指の冷たさは解消されていました。
親指も問題なく温かくなります。
ただ、最初に届いたグローブの右側のみ、ナックルガードの内側(拳側)に配線が通っていたため、装着して運転していると拳の部分が痛い…
最初は配線が原因だと思っておらず、ナックルガードの形状なのか?と思ってグローブの中からナックルガードの部分を触ると、ゴツゴツとした配線が通っているのを確認。
硬くてそこそこの太さの配線が拳にあたってれば痛いはずです…

グローブの内側から軽く配線をずらしてみましたが、完全にずらすことはできず、またすぐ戻ってくるので返品(交換)しました。
こういうケースの時、Amazonは返品や交換が簡単なのが毎度素晴らしいと思います。
返品ではなく交換を選択すると、先に交換用の製品を送って来て、返品用の製品もヤマト運輸が家まで集荷に来てくれます。
(以前別の製品を返品した時は、着払いで自分で送ったような気がします)

交換品も右側のみナックルガードの近辺を配線が通ってましたが、ナックルガードの内側ではないため、拳にあたることはなく痛くなりませんでした。
あくまでも手で触った感じですが、左側は交換前、交換後共にナックルガード近辺に配線が通っているのを確認できません。
なぜ右側だけここを通してあるのかは謎です。
(単に製品の個体差なのでしょうか??)

最初の注文で不良個体に当たってしまいましたが、通常の製品であれば親指まで温かく満足して使用できています。
電熱グローブは通常のグローブに比べ、どうしても寿命が短めになってしまいますが、「コミネ(KOMINE) EK-205」が長く持つことを期待しています!

PCX(EBJ-JF56)にデイトナ BSCホリゾンタルミラー取り付け

以前、ロゼッタミラーへの交換の記事を載せていますが、今回別のミラーに交換しました。
PCX(EBJ-JF56)にナポレオン ロゼッタミラー取り付け

あれからずっとロゼッタミラーを使っていました。
ただメッキがダメなのか、サビが結構酷いので見た目が悪くなってきました。
あと、ミラーに少し当たるだけでミラーの向きが変わるので、ミラーの調整頻度が高くて困ってました。
(かなり強めにボールジョイント部分を締め込んでますが、それでも結構緩い感じです)

そこでロゼッタミラーから別のミラーへ交換することにしました。
今回選んだのはローポジションで使用可能なデイトナのBSCホリゾンタルミラーです。
(はっきり言って見た目重視です!)

DAYTONA(デイトナ) BSCホリゾンタルミラー
BSCホリゾンタルミラー

ちなみにBSCホリゾンタルミラーは左右共通で1個売りなので、1台分だと2個買う必要があります。
新品は結構なお値段がしますので、今回は美品の中古(ブラストレッド)を購入しました!

DAYTONA(デイトナ) ホリゾンタルミラー

取り合えず何もせずに一番低い位置(アームを水平)で取り付けてみましたが、身長178cmの私だと左右共に後ろがまともに見えませんでした…
もちろん乗車位置や姿勢でも変わるとは思いますが、PCXだと結構辛い人が多いのではないかと思います。

そこで写真のようにアームを水平より1段上に上げてみました。
すると右側はミラーを最大まで上に向けることで、なんとか後方確認ができるようになりました。
ただ左側はそれでも道路の下しか見えません…

原因はPCXのミラー取り付け位置とボールジョイント部分の可動範囲が狭いことだと思いますが、見た目的に取り付け位置は出来るだけ動かしたくなかったので、ボールジョイント部の可動域を広くすることにしました。
実際にオフセットホルダーで、かさ上げ+前へ移動をやってみたのですが、移動すればするほどステルスミラー感が失われていくので、このミラーを選んだ理由から移動させるのはやめました。
(本当は1段上げずに水平のままで行きたかったですが、この程度の可動域の広げ方では無理でした)

DAYTONA(デイトナ) ホリゾンタルミラー

上の写真だとちょっと見辛いですが、青い矢印の部分をリューターで削ることで、ボールジョイント部分の可動域を広げてます。
かなり削りにくい場所なので、これくらい広げるだけでもそこそこの時間が掛かりました。
(あまり雑にやるとボール部分まで削れそうで…)

DAYTONA(デイトナ) ホリゾンタルミラー

可動域を広げたことで、左側も後方確認ができるようになりました。
本当はあと1段下げて水平にしたいところですが、右側も削る必要が出てきますし、左側も更に削るのはかなり大変なので、今回はこれで妥協しました。

DAYTONA(デイトナ) ホリゾンタルミラー

ロゼッタミラーと違って多少ミラーに当たっても動かないので、今後はミラー調整の頻度も減りそうです。
後方の視認性はロゼッタミラーに比べれば結構狭くなりますが、狭くなるのは上下の範囲が殆どなので、きっちりミラーを調整してればそれほど困ることはなさそうです。

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PCX(EBJ-JF56)のジャダーの原因

PCX(EBJ-JF56)で発信する時にダダダダダと不快な振動がハンドルまで伝わる現象。
いわゆるジャダーというやつです。

5,000kmくらい走った時に起きたので、クラッチを分解して変色したクラッチシューを紙ヤスリで削って整え、クラッチアウターも清掃で暫くは快調でした。
次にジャダーが起きたのが9,000kmくらいです。
同じようにやれば大丈夫だろうと、クラッチシューを削ってアウターも清掃しました。

やってすぐは前回と同じように快調に戻りましたが、それから200kmほどで再びジャダー発生…

流石に200km程度で分解清掃を繰り返すわけにもいかないので、今回は根本解決のために部品を交換することにしました。

純正のクラッチシューとアウターを購入しようと思いましたが意外と高い!
そこにAmazonで安売りしてたNCY製のクラッチアウターが目に入りました。

NCY製/PCX125・JF28/JF56、GY6系軽量クラッチアウター
NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

金属製のアウターなので多少ぶつけたりしてもどうってことないと思いますが、しっかりした綺麗な箱に入ってます。
(しかも真っ黒ではなくカーボン柄の箱!)

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

箱の中もクッション材でしっかりと保護されており、普通に買えばそれなりの値段なんだろうなと思わせます。

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

もの自体も作りはしっかりしており、流石はNCYという感じです。

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

内側にはうっすらと溝が掘ってありますが、まあこれは気休め程度でしょう…

クラッチの分解作業自体は以前書いていますので、そちらを参考にしてください。
PCX(EBJ-JF56)のセンタースプリングとクラッチスプリングを交換

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

交換後は上の写真のようになりました。
確かに軽量化にはなっていると思いますが、乗ってレスポンスがよくなったとは感じません。
熱がこもるのを防げそうなのと、クラッチシューの削れた粉は多少は溜まりにくくなるかもしれません。

取り合えず今回は安かったアウターのみ交換で、クラッチシューは表面が綺麗になるまで紙ヤスリで削って組み直しました。
(シュー部分の使用限度2mmは余裕で大丈夫でした)

当然ながら組み上げ直後は快調です。
これであと5,000kmは持ってくれるといいのですが。
また直ぐに再発するようであればクラッチシューも交換です。

PCX(EBJ-JF56)にTPMSを装着

そもそもTPMSとは何か。
Tire Pressure Monitoring System(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)
略してTPMSです。

要はタイヤの空気圧を監視するシステムということですね。

以前、久々にタイヤの空気圧を測ったら0.7kgf/c㎡しか入ってなかったことがありました…
オイル交換も自分でやってるので、バイク屋さんがオイル交換のついでにチェックしてくれることもなく、自身で管理しないと誰も空気圧のチェックをしてくれません。
かといって日々の事ではないので、ついつい忘れてしまうわけです。
そこでTPMSを導入することにしました。

車用は沢山売られていますが、バイク用は本体への防水処理も必要なため、売られている種類はそこまで多くありません。
あまり高価な物もどうかと思ったので、Amazonで安かった中華製のTPMSを購入してみました。
この値段なら最悪壊れても諦めがつくかなと。

CAREUD TPMS タイヤ空気圧監視システム
TPMS

箱は思ったよりしっかりしてました。
英語のみですがマニュアルも付属します。

TPMS

下の写真は既に電源が入ってますが、購入したばかりだと本体右横下の▲ボタンを長押ししないと電源は入りません。

TPMS

電源が入るといきなりアラームが鳴り始めますが、再度▲ボタンを押せばアラーム音は止まります。
(アラートの赤点滅は止まりません)
アラームを止めてしまえばうるさいくないので、車体に取り付ける前に部屋で設定も可能です。
一旦電源が入ってしまうと、次からは振動で自動的に電源が入るようになります。
一定時間振動がないと自動で電源OFFになります。

バッテリー内蔵でMicroUSBケーブルを使っての充電のため、車両から配線を引く必要は一切ありません。
(当然ながらタイヤに取り付けるセンサーも電池で動くので配線不要です)

設定を行うには、本体右横上のSETボタンを長押しして設定モードに切り替えます。
設定モードに入ったら▲ボタンで設定項目を選択し、再度SETボタンを押せばその項目の設定開始です。
▲ボタンで設定を変えてSETボタンを長押しすれば設定変更となります。

この操作方法が分かってしまえば、マニュアルがなくても設定可能かと思います。

設定は以下のようなものがあります。
空気圧の表示単位:BarかPSI(初期値はBar)
空気圧上限アラート(初期値は3.0Barで前後で分けれません)
空気圧下限アラート(初期値は2.0Barで前後で分けれません)
温度上限アラート(初期値は65℃)
温度の表示単位:℃か°F(初期値は℃)
センサーのマッチング(使用したことがないので正確には分かりませんが、センサーのバルブを押すことでセンサーから出るIDを拾って登録するモードのようです)

PCXの場合ですと、規定空気圧が前輪200kPa(2.00kgf/c㎡)、後輪225kPa(2.25kgf/c㎡)となっていますので、空気圧下限アラートの初期設定だと少しでも空気圧が下がるとアラートが出てしまいます。
少し空気圧を高めに入れる人以外は、少なくとも下限値の設定変更は必須かと思います。

また、対応している単位がBarかPSIのみなので、厳密にしたい場合は単位を換算する必要があります。
Barはkgf/c㎡(kPa)に換算した時の値が比較的近いのでBarをお勧めします。

前輪200kPa(2.00kgf/c㎡) ≒ 28.43psi ≒ 1.96bar
後輪225kPa(2.25kgf/c㎡) ≒ 31.99psi ≒ 2.205bar

配線がないので取り付けが楽だと思っていたのですが、私のPCXは既に色々なものが取り付けてあり、取り付け場所に苦労することに…

TPMS

最初は上の写真の位置に取り付けたのですが、ハンドルブレースの太い部分には殆どはまってません。
使えなくもないと思いますが、振動などで動いてしまうと嫌だなと。
もっと太い部分に付けようと少し左に寄せると、今度は下の電圧計が見えなくなるという…

TPMS

色々と取り付け場所を探し、結果的に上の写真の場所にしました。
元々電圧計を付けていた位置に取り付けて、電圧計をハンドルブレースへ移設することに。
アクセルワイヤーや配線などがあるので、取り付け角度などに制約はありましたが、なんとか取り付け出来ました。
配線やアクセルワイヤー、ブレーキホースとの干渉も問題なしです。

TPMS

ベースを取り付けてしまえば、元々充電のための取り外し前提の本体なので、本体をベースのネジにクルクルと回して取り付ければ本体の取り付けは完了です。

TPMS

電圧計の配線が長さが足りなかったため、フロントのカバーやスクリーンを外して電圧計の配線を引き直ししました。
配線不要で直ぐに取り付け完了する予定でしたが、結局は電圧計の配線をやり直しているという。

TPMS

最後にタイヤのバルブのキャップを外してTPMSのセンサーを付ければシステムが動きだします。

TPMS

付属品に盗難防止用のナットが入っていました。
ただのナットなので盗難防止としては気休め程度ですが、盗難防止というよりセンサーの緩み防止にはなるかと思って取り付けました。

TPMS

ナットを先にはめてセンサー付けて、ナットを緩める方向に回していけば固定されます。

TPMS

センサーには前後の指定がありますので、間違えないように確認して装着します。

TPMS

センサーも思ったほど大きくありませんでした。

TPMS

ちなみにセンサーを付けて本体の電源を振動でONにしても、空気圧は0のままで更新されませんでした。
本体だけでなくセンサーも走っている状態じゃないと、節電の為に信号を送らない仕様なのでしょうか。
試しに少し走ってみたら数字が表示されました。

フロント、リヤ共に基準値より少しだけ高めに入れてセンサーを装着しました。

フロント kPa単位
TPMS

リヤ kPa単位
TPMS

TPMS本体表示 Bar単位
TPMS

本体はBarです。
小数点第一位までしが表示がないので厳密には分かりませんが、小数点第二位を四捨五入すると概ね合ってるのかなと思います。
少なくとも0.2以上の狂いはなさそうです。

装着したばかりなので本体のバッテリーとセンサーの電池がどれくらい持つのか分かりませんが、切れた時に覚えてたら追記します。

2018/07/02 追記
取り付けてから2カ月以上が経過していますが、本体のバッテリー残量表示は1メモリも減ってません。
(ほぼ朝夕の通勤でのみ使用)
バッテリー残量表示自体は3メモリなのでまだまだ持ちそうです。
ただ使用していて1つだけ気になるのは、寒暖差が激しい時に表示部分のガラスの内側が曇ることがあることです。
頻繁ではありませんが、曇るということは内部的に結露するほど湿度が上がっているということで、内部基盤とか錆びたりしないのかなと少し心配にはなります。

2018/08/28 追記
取り付けてから4カ月以上が経ちました。
本体の残量表示が残り1メモリになりました。
これだけ持てば十分実用的だと思います。

2018/10/28 追記
取り付けてから半年以上が経ちました。
そして今日、とうとう電池切れでピーピーいい始めました。
残量表示残り1メモリで約2カ月持ったことになります。
満充電から半年も持てば十分ですね。
バッテリーの消耗を考えると残り1メモリで充電した方がいいかもしれません。