「CBR600RR」カテゴリーアーカイブ

’21 CBR600RRのリアサスをOHLINS TTX GPに交換

注文していたCBR600RR用のオーリンズ リヤサスペンションが注文してから約9カ月経ってやっと届きました。

オーリンズ HO 469 リアショック TTX GP 2018 CBR600RR

カロッツェリアジャパン取り扱いの国内正規品です。
並行輸入のものであればもう少し安く、更に納期も短いのですが、オーバーホールを受けれるショップがかなり限られてしまいます。
非常に迷いましたが国内正規品を購入しました。

オーリンズの見た目は最高ですね!

CBR600RRの純正サスと交換するわけですが、純正サスは下の2枚の写真の青い丸で囲った部分のボルト2本で車体に取り付けられています。

上の写真が上側で下の写真が下側です。

リアサスを取り外すには、下側のボルトが干渉するアンダーカウルとサスを抜き取る時に干渉するリアインナーフェンダーを取り外す必要があります。

リアサスのボルトを抜くには、スイングアームを動かしてリアサスに負荷が掛からないところに移動させる必要があるので、少なくともタイヤが地面から浮く位置まで車体を持ち上げる必要があります。
フレームを上から吊るす方法が一般的かと思いますが、私の場合はジェイトリップ(J-TRIP) ステップスタンド(ジャッキタイプ)という名のウマを使用してバイクを持ち上げます。

まずはメンテナンススタンドで後輪を持ち上げ、J-TRIPのステップスタンドの穴にバックステップを通します。
その後メンテナンススタンドを下すと、ステップスタンドにバックステップが乗った状態になり、メンテナンススタンドがなくても後輪が浮きます。
ステップスタンドはバックステップのように固定されたステップでなければ使用できません。
純正ステップだと可倒式なので使用不可となります。

リアサスを止めているボルトは17mm、ナットは14mmとなっています。

サスの上側のナットはマフラーが横を通っていてスペースが狭く、ディープソケットは入らなかったのでシャローソケットを使用しました。

スイングアームの位置を調整してサスを止めているボルトに負荷が掛からない位置にしたらスルっとボルトが抜けます。

上下2本のボルトを抜いたらサスを引き抜くだけでサスを取り外せます。

下の写真は純正とオーリンズを並べたものです。
純正も伸び側・縮み側の減衰が調整可能なフルアジャスタブルなので割と性能は良いんですよね。

今度は今までと逆の手順でオーリンズのサスを組み込めばいいわけですが、下側のボルトは非常に入れにくい位置になるので、事前に反対から穴と同じくらいの大きさのヘキサレンチなどを挿しておくとボルトを突っ込むのが楽になります。

サスはボルトとナットで止まっているので、締め込む反対側のボルトやナット部分が回ってしまわないように抑えておく必要があります。

足回りのボルトはしっかりと規定トルクを守って締め込みましょう。
リアサスは止めているボルトは上下ともに44N·mが規定トルクとなっています。

オーリンズのリアサスを止めているボルトを規定トルクで締め込んだので、インナーフェンダーを取りつけようとしましたが

インナーフェンダーがリアサスにあたって取り付けできません…

ということで一旦プリロード用のアジャスターを取り外してインナーフェンダーを取り付けました。

インナーフェンダーを取り付ける際、ABSセンサーの配線を止めるクリップがどうしてもインナーフェンダーの穴に入らなかったので、クリップは取り外してリアフェンダーとセンサーの線をタイラップ(結束バンド)で止めました。

よし!これで完成だ思ったのも束の間、プリロード用のダイヤル部分がリアインナーフェンダーと干渉しているのに気付きました。

プリロード用の調整ダイヤルが干渉しないように位置を少しだけずらします。
ダイヤルを止めているリングをヘキサレンチを使って緩めれば簡単に位置を変更することが出来ます。

少しだけダイヤルを上に移動させ、インナーフェンダーと干渉しない位置に合わせてヘキサボルトを締め込みました。

これでリアサスの交換は終了となります。

1つ残念な点はCBR600RRの場合だとオーリンズの象徴ともいえる黄色のスプリングが全く見えないことです。

正面からは当然ですが、斜め前から見てもオーリンズだと認識するのは結構難しいです。

後方から見ればリザーバータンクとプリロード用のダイヤルが金色なので雰囲気は何となく伝わります。

サス交換後に少しだけ近場を運転してみましたが、純正の初期設定状態のサスよりも若干固く感じました。
オーリンズのサスはオーリンズ指定の車種専用の初期設定値を利用した状態です。

よく「オーリンズに交換したら劇的に乗りやすくなった!」なんてブログの記事やYouTubeを目にしますが、CBR600RRの街乗りに関しては全くそんなことはありませんでした。
段差では跳ねますし結構固めな感じで乗り心地が良くなった感じは受けません。

これはオーリンズのラインナップの中ではサーキット寄りとも思えるTTX GPシリーズだからかもしれません。
あと、やはり純正のフルアジャスタブルなサスの初期設定が優秀なのもあるのだと思います。

但し、サーキットに持ち込むと感想が180度変わるかもしれないので早くサーキットに持ち込みたいのですが、今シーズンは既に寒くなって来たのでサーキットを走るのは来シーズンになりそうです。

2022/11/22 追記
今シーズンはもうサーキットを走らないのでサーキットで使用した感想は書けませんので、一般道を普通に走っての感想を書きます。
取りあえずオーリンズ指定の初期設定でしか走っていないので、初期設定であることが前提となります。
初期設定だと一般道ではかなり固いです。
ギャップがなければ結構いい感じなので、恐らくサーキットでは力を発揮してくれそうですが、一般道だとギャップを通過する際にリアが跳ねて結構怖い挙動をします。
やはりTTX GPシリーズは一般道では固すぎる設定になっていますので、一般道で使用する方は減衰を弱くすることを前提に購入した方がいいと思います。

2022/11/25 追記
街乗りに合わせて少しセッティングを変更してみました。
OHLINSが車種用に初期設定している値は以下となります。
※一旦時計回りに全部締めこんでから反時計回りに緩める方向で何クリックかが記載されています。
Rebound:18 clicks
Compression:14 clicks

全部で25段階の調整が可能とのことなので、この固さでも半分よりは緩い設定のようです。
少しずつ動かしても体感は難しいかと思い、初期値から一気に5クリック緩めてみました。
Rebound:23 clicks
Compression:19 clicks

5クリック緩めると明らかに柔らかくなりました。
ただ少し緩すぎる気もしますが、ゆっくり走る人なら一般道はこれくらいの方が乗り心地はいいかもしれません。

私的には少し柔すぎる気がしたので、もう少し固くするために2クリック締めました。
トータルで初期設定よりも3クリック緩めの設定となります。
Rebound:21 clicks
Compression:17 clicks

良い感じじゃないでしょうか。
ほんの少しだけ固めの設定で、普通のギャップならリアが暴れることもない感じです。
柔すぎてふにゃっとする感じも殆どありません。
サーキット走行時は初期設定に戻して試してみますが、公道での利用はこれで暫く様子見してみようと思います。

ドライバーも何も必要なく手で設定を変更できるのは非常に便利です。

2024/04/30 追記
サーキットで使用した感想を書いてなかったので追記します。
サーキットではRebound、Compression共に初期設定よりも1クリック緩めの設定で、プリロードを2回転ほど強くして走っています。
流石はオーリンズでサーキット走行においてリアサスが非常によく動いて路面に追従します。
サーキットだと路面もいいのでほぼ初期値状態で固すぎるということもありません。

純正のフロントサスだとブレーキングでフルボトムしてしまうのでプリロードを掛ける方向で固くしています。
(スプリングのレートを上げる相談もしたのですがSPA直入などの低速サーキットで曲がらなくなるとのことでプリロードを使うことにしました)
それに合わせてリアサスもプリロードを掛けてフロントと合わせる方向でセッティングしています。
※身長177cm、体重67kgでの設定例となります。

まあ素人なので自分で色々といじるとおかしくなるのは目に見えているので、セッティングはプロにアドバイスを受けています。

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’21 CBR600RRでサーキット走行 その2

’21 CBR600RRでサーキット走行の続きです。

今年の7月に熊本にあるサーキット「HSR九州」を走行し、それから約2か月後となる9月に2回目の走行に行ってきました。
今回も通常のスポーツ走行枠ではなくRSGというレーシングショップのスクールへの参加となります。
今回は色々と用事があり朝からの参加はできず、午後からの参加となりました。

気温も下がって随分涼しくなって来たので、一番快適に走れる時期かもしれません。
今回も自走で参加しましたが、万一の転倒などを考えると自走は厳しいので、自宅のミニバンにバイクを積載できるように改造予定です。

自走で持って行ける荷物はバックパックに背負っていける分だけ。
エアバッグを着るとバックパックを背負うのが難しくなるため、バックパックにエアバッグを括りつけてからバックパックを背負います。
(なので道中に何かあってもエアバッグは作動しません!)

レーシングスーツとブーツは当然着て行くわけですが、バックプロテクターやチェストプロテクターもバックパック内のスペース確保のため装着して移動します。

自走でのサーキット走行を考えている方のために、私がサーキットに持って行ってるものをご紹介します。
なお、エアゲージは持って行ってません。
自宅で冷間時に空気圧のチェックを行ってから出発します。

飲み物とお昼ご飯(飲み物は自販機があるので現地でも買えます)
最低限の工具(ラチェット、ソケット、ヘキサレンチ、ラジオペンチ、ドライバー、タイラップなど)
養生テープ(ミラーやウィンカーなどの保安部品の養生用)
カッパ(道中で雨が降ることも)
帽子、マスク、タオル、サンダル、シャツ、ズボン
サーキット用のエアバッグ

ずっとツナギとブーツでウロウロするのは暑いししんどいので、サンダルやシャツ、ズボンはあった方が絶対に楽だと思います。
もって行くのはこれくらいです。
これでもバックパックは結構一杯になります。

午後になったら早速走行開始です。
RSGのスクールの走行時間は20分x4本の計80分です。

自走なのでタイヤウォーマーなども当然ながら持って行けません。
MICHELINのPOWER GPは直ぐにタイヤが温まるので自走組にはもってこいのタイヤです。

上のタイヤの写真は1本目走行後のリアタイヤです。
変な減り方もしてないですし、立ち上がりでアクセルをガバ開けしてもバイクとタイヤが優秀なので全然滑りません!

前回は20数年ぶりのサーキットで、且つHSR九州を走るのが初だったのもあって全く余裕がありませんでした。
今回はコースを完全に頭に入れて、前回の走行時の映像がドラレコに残っていたので復習してから挑みました。
結果、少しは考えながら走ることができたので、タイム的には4秒ほど縮まりました。

まだまだ恥ずかしいくらいに遅いので、もっと色々と課題を見つけ、それを一つ一つクリアしながら地道に上手くなるしかないと感じています。

2本目を終えてのタイヤの状況。
思ったよりも減りません。
4月~10月くらいまで月1の走行なら年間1セットで済むんじゃないかと思うくらい。
(実際はどうなのか分かりませんが)

バイクに乗っていない間もイメージトレーニングして走行に挑むことで、これほど効果があるとは思いもしませんでした。
昔はいくらでも走る時間があったのでひたすら走ってればよかったですが、限られた時間の中で効率よく速くなるためには、イメージトレーニングとプロライダーによる的確な指摘が凄く効果を出しました。

前回指摘された目線の近さと、外足が開き気味なるのを注意しながら走ります。
気付くと目線が近くなっているので、意識しながら走ることの重要性を再確認します。

3本目を終えてのタイヤの状況。
気持ち減ったかな?

今回のスクールでの指摘事項は以下でした。

・ライディングフォームは悪くないし、ライン取りも最終コーナー以外は問題なさそう。
・今のライディングフォームなら目線は遠くを見れそうだけど、何か自分の中で引っ掛かっているものがあって自然と近くを見てしまうのではないか。
・外足が開き気味になるのは、ステップに乗ってるのがつま先過ぎるからかもしれないので、もう少しだけ後ろでステップ踏んだ方が安定しそう。
・S字の切り返しがリズムに乗れてないので、切り返しのリズムやシフトアップのタイミングなど、速い人の走りを参考にするとリズムを掴みやすいかも。

と、今回も的確な指摘をしてもらいました。

上の写真はフロントタイヤの右側で、下の写真はフロントタイヤの左側です。

右側は端まで使ってはいるものの、タイヤカスが出るほどの負荷は掛かっていないようです。
左側は端までタイヤカスが出てるので、タイヤが潰れて負荷が掛かっているのではないかと思われます。

これはHSR九州には左の高速コーナーがあるからであって、私がフロントブレーキで上手くタイヤを潰しながら走ってるからではないと思います。
できるだけフロントブレーキを残しながらタイヤを潰してコーナーに侵入しようと意識してはいますが、まだまだ荷重を掛けれてないのだと思います。

リアタイヤは簡単に端まで使えるのに、フロントタイヤを上手に端まで使い切るのはなかなか難しいです。

上の写真は4本目終了後のリアタイヤの状況です。
やはり1年は持たない気がしてきました(笑)
タイヤ代をケチって転倒しては意味がないので、グリップしなくなった時点で交換ですね。
(今はまだまだ大丈夫ですが)

そして最後にスクール終了後インストラクターの方と少しお話ししました。

イメージトレーニングも重要だけど、ツーリングの時のワイディングはもちろん、普段の通勤でもバイクに乗っているのであれば、フォームの練習はできるのでやってみるといいですよ、と。
公道なので実際にバイクを寝かしたりはしませんが、ステップを踏む足の位置だったり、外足を意識して締めたりなどは普段乗ってる時でも意識してやれるはずです。
逆に言うと普段ダラ~っと乗ってると、その癖がつい出てるのかもしれません。
日頃できてないのに都合がいい時だけできるはずもないですね。

実はサーキットを走っていない時間にも練習できることや、速くなるヒントが沢山あることを教えて頂いたわけです。
自分だけではなかなか気付けないことに気付かさせてくれるので感謝ですね。

そして今回も自宅に帰ってドラレコの映像を元に復習しようとSDカードの中を見てみると…
HSR九州から帰るところからしか映像が残ってません!
古い映像は残っているのに…
基本的には古い映像が消えて新しい映像で上書きされるはずですが、古い映像にロックでも掛かっていたのか。
次回も同じようにならないようにSDカードの中身を全部消し去っておきました。
(事故の時に撮れてないとかでなくてよかったと思います)
次は10月末に走行予定なので、走る前にドラレコからSDカードをフォーマットしておくことにします。

’21 CBR600RRのベビーフェイス バックステップを調整 その2

’21 CBR600RRのベビーフェイス バックステップを調整の記事の後にサーキットを走ってきました。
ブーツの先を時々擦るのでステップの位置をもう少し上げることにしました。

取り付けているベビーフェイスのバックステップは「パフォーマンスステップキット」といってレース用のバックステップではないので、レース用のバックステップよりも純正からのアップ量は少な目です。
現在、UP側は3段階のうちの2段階目(20mmUp)なので、更にステップを上げるといってもあと1段階しか上げることはできません。
3段階目まで上げると純正より30mmUpとなります。
上がるのはたったの1cmですが、実際に乗ってみると結構上がったように感じます。

また斜め上に向かって穴が開けてあるので、上げると同時に若干後ろにも行きます。

バックステップのアップ位置の変更自体はすぐに終わりましたが、以前から気になっていたシフトの硬さを解消できないか色々と試してみました。

まずはシフトアームの位置確認です。
サービスマニュアルにはシャフトのポッチがシフトアームの切れ目に来るようにと書かれています。
これは以前もチェックしていた部分なので問題なしです。

足でシフト操作を行うと、まずシフトロッドが横方向に動きます。
それを縦方向の動きに変換するパーツ「シフトリンク」がBabyFaceのバックステップにはあります。
※部品名が分かりませんでしたが、バックステップのパーツリストに「シフトリンク」と書かれてました。
シフトリンクの取り付け方で正シフトから逆シフトに変えることもできるパーツです。

このシフトリンクの位置をクイックシフターに繋がっているロッドの長さを変えて調整してみました。
クイックシフター側のロッドの長さを変えることで無操作時のシフトリンクの回転方向の位置が変化します。
回転方向の位置が変わることでシフトロッドとシフトリンクが繋がっている部分の角度も変わります。
そしてこの角度が変わることでシフトロッドからの力の伝わり方も変わると思うので、パッと見た目で合わせていた状態から少し細かく調整してみました。

今までよりもロッドを少しずつ長くしながら手でシフト操作をしてみます。

少し長くしたら明らかにシフト操作が軽くなりました!
そして更に長くしていくとまたシフト操作が重くなる。

一番軽いと感じた場所が大体上の写真の位置でした。

劇的に軽くなるわけではありませんが、ほんの少しの角度の違いで多少シフトの硬さが変わるので、シフトが硬いと感じる方は一度確認してみるといいかもしれません。

’21 CBR600RRでサーキット走行

CBR600RRのホイールと一緒に交換したタイヤ「MICHELIN POWER GP」ですが、メーカーとしては【公道50対サーキット50】という用途の割合を想定して作られているそうです。
ちなみにPOWER 5は【公道100】みたいです。

POWER GPは端の部分はハイグリップタイヤ用のカーボンコンパウンドが採用されていて、タイヤを見るとコンパウンドが変わる境目が見えます。
折角良いタイヤを履いても公道を普通に走っているとタイヤの端っこは全く使いません。
いわゆる「アマリング」というやつができます。

このままだと端っこを使わずにセンター部分がなくなりそうなので、端っこを使うことにしました。
昔は峠を走るという選択肢もありましたが、時代的に峠でタイヤの端まで使うのはナシだと思いますので、メーカーが言う通りサーキットでタイヤの端を使うことにしました。

福岡県にはミドルクラスが走れるようなサーキットは残念ながらありませんので、今回は熊本県のホンダ敷地内にある「HSR九州」というサーキットに行ってきました。

バイクを車で搬送せずに自走で行ったので、HSR九州に到着した8:30だと既に暑くてたまりません。
レーシングスーツを着ているので到着した時点で汗だくです。
着替えとして持って行った短パンとシャツに着替えて受付などを済ませます。

学生時代はミニサーキット(ミニバイクやレーシングカートが走るコース)でアルバイトをしていたり、サーキットも走っていたのでサーキット自体は馴染みがありますが、バイクでサーキットを走るのは二十数年ぶりです。
流石にサーキット初心者レベルと変わらない状態なので通常のスポーツ走行枠ではなくRSGというレーシングショップのスクールに参加しました。

レーシングギアもタイヤも当時よりも随分進化しています。
今回は安全のためにエアバッグも購入して持ち込みました。

上の写真には走行前のアマリングなタイヤが写っています。
さて久々のサーキットでタイヤの端っこまで使えるでしょうか。

スクールで予定のメニューは20分の走行x4本です。
その中で自分で選択したレッスン(マンツーマンやビデオ撮影など)を受けることができます。

1本目は快晴!
HSR九州を走るのは初めてなので、コースを覚えるのとサーキットの感覚を取り戻すためにひたすら必死に走ります。

あっという間に1本目は終了し、2本目を待っていると雲行きが怪しくなってきて雷警報が…
雷警報が出ると赤旗が出て走行中止となります。
雷と共に雨も落ちてきてあっという間に路面はウエットに。

雷雨で走れないものはどうしようもないので、この雨の時間にスクールでライン取りや各コーナーの走り方などを丁寧に説明して頂きました。

1時間ちょっと経った頃に走行再開のアナウンスが!
所々路面が濡れている個所はあるものの、サーキットのコンディションとしては「ドライ」になりました。
サーキット経験がない人が見て「ハーフウェット」と思うくらいでもレースなんかでは「ドライ」と判断されることが多いです。

サーキットの終了時刻を遅くすることはできないので、残りの走行枠が20分x3本から15分x2本へ変更となりました。

雨の間にライン取りを聞きましたし、コースも多少は頭に入って来たので少し攻めます!

2本目終了時点でタイヤは上の写真の通りになりました。

3本目はスクールメニューのマンツーマンでの走行となります。
下の写真に写っているRSGのマシンで一緒に走ります。
(私と一緒に走ったのは後ろに写っている同年式のCBR600RRでした!)

最初にインストラクターに先行して走ってもらって後ろを付いていきます。
ライン取りやフォームを後ろから見て参考にしながら走ります。

ホームストレートで前後入れ替わって、その後は後ろから走りを見てもらえます。
走行後に後ろから見て良いところや悪いところなどをお話しして、悪いところの改善方法などを教えて頂けました。
こういうのは一人で黙々と走っていてもなかなか気付けないところなので、スクールへの参加は意味があると感じます。

3本目走行後のタイヤの写真を撮り忘れていたので、帰りの高速道路のサービスエリアでリアタイヤをパシャリ。

アマリングはなんとか消えたものの、走りの方はまだまだ全然なので、もう少し涼しくなる頃に再度スクールに参加してHSR九州を走ろうかと思ってます。
(ブーツの先を時々擦るので次の参加までにバックステップを一番上まで上げようかと思ってます)
皆さんもサーキットで本気走りではないエンジョイ走りをやってみてはいかがでしょうか。

hit-air RS-1 バイク用レースモデルエアバッグシステム

久々にサーキットを走ることになりました。
サーキットをより安全に走るためにエアバッグを導入することにしました。

バイク用のエアバッグにも色々と種類があります。
最近はバイクとエアバッグをワイヤーで繋がず、GPSや加速度センサーで転倒や衝突を検証して作動するものもあります。
AlpinestarsやDINESEが出しているのがそうなのですが、エアバッグ本体自体が10万円前後する上に、エアバッグを作動させるとボンベ交換に5万円ほど掛かります。

流石に高すぎるので、私の場合はhit-airというバイクエアバッグを最初に広めた日本のメーカーのものを購入することにしました。
サーキット走行を前提にしたレースモデルRS-1にしました。
本体自体は5万円前後でエアバッグが作動しても穴などが開いてなければ2千円ちょっとのボンベを購入すれば再利用が可能です。
非常にリーズナブルなエアバッグシステムです。

hit-air RS-1

作動すると下の写真のようにエアバッグが膨らみます。

脊髄や腰から下は基本守られてません。
これはレーシングスーツの上から着る前提のため、脊椎パッドや各種プロテクターを既に装着しているからです。

hit-airの製品はバイクとワイヤーで接続する必要がるので、エアバッグに付属して来たワイヤーをバイクに取り付けます。

ワイヤーをしっかり固定するためにタンデムシート内のボルトを頭が輪っか状のボルトに交換しました。

マフラーのヒートガードを固定しているボルトを交換します。

そのまま締め込んだらゴムブッシュがめり込んで行ったので、大きめのワッシャーを間に入れて締め込みました。
ここにエアバッグ用のワイヤーを固定します。

ワイヤーはタンデムシートの上に出す必要があるので、シングルシートに交換している私の場合だと、シングルシートに10mmの穴を開ける必要があります。
が、CBR600RR純正のシングルシートは既に完売で手に入らない状態となっているので穴を開けたくありません!
(中古品が4万円で売買されているような状態です)

ということで中華製のコピー品シングルシートを購入してみました。

左側が中華製コピー品で右が純正品です。
色は同じレッドでも結構色合いが違います。

取りあえず車両にはめてみましたが、非常に入れるのが固いしキー部分のロックも効きません…
このままでは使えないので違いを見てみました。

上の写真が純正で下の写真がコピー品です。

ロックが掛かる部分までプラスチックで覆われているため、プラスチックが邪魔をしてロックが掛かりません。
なので、余計な部分を削り取ります。

上の写真くらいまで削ったらロックが掛かるようになりました。

シングルシートを入れる時に固いのは下の写真の部分の高さが違うからでした。

上が純正で下がコピー品です。

コピー品の方が高さが3mmほど低いため、フック部分が早めに当たって奥まで押し込む時に抵抗があります。
が、グッと押し込めばロックがかかるところまで入るので、今回は削ったりせずにそのまま使うことにしました。

コピー品なので何の躊躇もなく10mmの穴をドリルで開けてゴムブッシュを取り付けます。

ゴムブッシュの穴にワイヤーを通します。
通したワイヤーを交換した輪っか状のボルトに通して固定します。
(固定方法はhit-airのマニュアル通りにします)

これで車体とワイヤーを繋ぐことが出来たので、タンデムシートを入れてロックさせれば完了です。

あとはバイクに乗った後でエアバッグから出ているワイヤーと車体から出ているワイヤーをパチッと繋いでやればエアバッグの準備完了となります。

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’21 CBR600RRのベビーフェイス バックステップを調整

’21 CBR600RRにベビーフェイス バックステップを取り付けの記事にて取り付けていたバックステップの調整を行いました。

少し前にレーシングブーツに合わせてチェンジペダルの高さ調整をしたのですが、その後くらいからシフト抜けがちょこちょこ発生するようになり、ちょっと怖いなと思い始めました。

1速→2速や2速→1速時にニュートラルに入るのではなく、2速→3速などニュートラルを挟まない変則時に抜けるというものです。
メーター内のシフト表示は「-」とハイフン表示になります。

この状態になるとリアタイヤから完全にトラクションが抜けた状態となるので結構怖いです。
クラッチを握って少し待つと復帰します。
(回転が落ちているのでスパッと繋ぐと激しいバックトルクが掛かります)

この現象を改善するためにバックステップの何を調整したかというと、チェンジペダルとシフトロッドを繋ぐ穴の位置を変更しました。

以前は中段の左側の穴に接続していましたが、今回は一番下の段の左側に接続しました。

これで何が変わるかというと、シフトアップ、ダウン時に少ない上下の操作でギアが変わります。
但し「てこの原理」なのでストロークが減った分だけ操作は若干重くなります。

ちょっと試してみるくらいだと、あまり重さの違いは分からず操作量が減ったのはよくわかりますが、暫く乗っていると重さも段々感じてきます。
(足ではなく手で操作してみると重さが変わったのがよくわかります)
ストロークが減るので、当然ながらニュートラルへ入れるのが少し難しくなります。

こういったデメリットもありますが、ギアはよりクイックに切り替わろうとするので、シフト抜けが減るのではないかと期待して接続する穴の位置を変えてみました。

暫く乗ってみないとどれくらい効果があるのか分かりませんが、少し乗った感じだと効果がありそうな感じがしています。
これで改善されないようであれば1回ホンダで見てもらった方が良いかもしれません。
(バックステップ付けてるので、それが原因と言われるとどうしようもないんですが…)