「CBR600RR」カテゴリーアーカイブ

’21 CBR600RRのブレーキパッドを交換

今シーズンのサーキット走行に向けてブレーキの改善を行っていきます。
ブレーキフルードは3月に入ったらDOT5.1のエンドレス スーパーレーシングフルード RF-650に交換予定ですが、ブレーキパッドも交換することにしました。

現在はbremboの鍛造CNC(削り出し)キャリパー「GP4-RB」に標準で付属する「ストリート/サーキット兼用:107.6708.21」というパッドをそのまま使用していました。

標準パッドは公道で使用する分には何の問題もありませんし、効きが悪いということもありません。
しかしサーキットとなると話は別で、周回を重ねてくるとブレーキがフニャフニャになって来ます。
ブレーキフルードで改善できればいいのですが、仮にフニャフニャにならなくても何本か走ってるとブレーキングで握力が奪われていきます。
去年からブレーキレバーは中指1本だけで握るようにしたので、ハンドグリップで握力を鍛えても結構きつい!
ということでブレーキパッドでブレーキ能力を強化することにしました。

キャリパー「GP4-RB」に使用できるレース用のパッドは以下のものがありました。
Z01 レース用:107.6708.11
Z04 レース用:107.6708.23

Z01やZ04とはbremboの摩材の名称のようです。
Z04はスーパーバイクでも使用されている摩材のようで、カーボン素材でないにも関わらず300℃オーバーでの摩擦係数がかなり高めのようです。
但し一般的なレース用パッドは低温時に全然効かないので、公道とサーキットの両方で使用する車両に使用するにはあまり向きません。
しかも減りも通常のパッドに比べて速いので交換までのサイクルも非常に短くなります。

それでもレース用パッドに交換するかどうか悩んでいる時にZ04摩材のインプレッションを発見しました。
Bremboパッド【Z04】摩材のブレーキインプレ!CBR1000RRRオススメパッドの理由

これを読むと買わない理由がないくらい良さそうです(笑)
ただお値段だけはお高いです。
標準のパッドが左右1台分(2セット)で約15,000円なのに対し、Z04は左右1台分で倍以上の35,000円します…
長持ちすることを祈りつつポチっと。

パッドの交換ですが、私のキャリパー「GP4-RB」はキャリパー自体を外すことなくピン2本を抜くだけでパッドの交換ができます。

上の写真の赤丸の部分のクリップピンを抜けばパッドを止めているピンが抜けるので、あとはプレートを外してパッドを引き抜くだけです。

左側のパッドがストリート/サーキット兼用:107.6708.21
右側のパッドがZ04 レース用:107.6708.23

どちらもシンタードのパッドなので色合いは似ています。

新品のパッドは使用済みのパッドよりも厚みが増すので、キャリパーのピストンを少し押し戻してあげないと新しいパッドは入りません。
本来はキャリパーを外してからピストン押し戻しツールでピストンを押し戻すべきですが、私の場合はデイトナのキャリパーピストンリバースブレードを使用してピストンを戻します。

ピストンを押し戻したら新しいパッドを入れて、取り外した時と逆の手順でピンを挿してクリップピンで止めたら交換完了です。

今回はパッドやピンにグリスを意図的に塗布していません。
標準パッドはグリスなしでも鳴き等は一切なかったので、鳴きが出なければ塗る必要はないかと思っています。
(このキャリパーはパッドの取り外しが簡単なので鳴いたらその時に考えればいいかなと)

あとはサーキットでどれくらい効いてくれるかを試すだけですが、今年の初走りは1ヶ月ほど先になります。

2023/2/22 追記
気温3℃で街乗りしてみたところ、全く問題なくブレーキが効きました。
低温時でも標準パッドと同様の摩擦係数はあるのではないかと思います。
あとは長持ちすればいうことありません。

2023/3/19 追記
パッド交換後にHSR九州を走ってきました。
ブレーキフルードも同時に交換しているので、どちらの効果なのか、それとも両方なのかは分かりませんが、ブレーキが入る量はそこそこ減りました。
今までの半分くらいにはなった感じです。
完全にはなくなりませんが許容範囲ではないでしょうか。

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GPSラップタイマー QSTARZ LT-6000S

バイクでサーキットを走っていると気になるのがラップタイムです。
CBR600RRは純正メーターをラップタイムモードに切り替えることで、左手でボタン操作することによってラップタイムを計測することが出来ます。
もちろんサーキットではラップタイムを計測するための受信機を貸し出してくれますので、走行後にサーキット側が計測したタイムを見ることも出来ます。

しかし、人間は我がままなので自動で計測して欲しいし、走ってる最中にラップタイムを見たいとも思います。
サーキットには磁石のバーが埋め込まれているので、車両に磁気センサーを取り付けることで自動でラップタイムを計測することが出来るようになります。

でも車両に磁気センサーを取り付けたり、車両に配線したりって面倒ですよね。
そんな面倒臭がりの人のために車両への配線が一切不要なラップらタイマーが存在します。

QSTARZ LT-6000S

GPSを利用してラップタイムの計測のみならず、区間タイムの計測や走行軌跡の蓄積、どの方向に何G掛かったかなどのログまで詳細に残すことが可能です。
ラップタイマーというよりはデータロガーですね。

本体はバッテリーで動きますので電源の配線すら不要です。
更には国内の主要なサーキットは本体のSDカードに収録されているので、サーキットに着いたら近隣のサーキットが自動で候補に出てくるので選択するだけでセットアップ完了です。
スタート位置の設定なんかも不要だったりします。
専用のアプリを使えば走行ラインの確認やGOPROで撮った画像などに各種データをオーバーレイ表示することも可能です。

今は新型が発売されたので旧型となったLT-6000Sは発売中止となってしまいましたが、新型は9万円もするので中古で旧型のLT-6000Sを入手しました。

配線は不要なものの、もちろん車両のどこかには取り付けが必要になります。
私のCBR600RRは街乗りも兼ねているため、ドライブレコーダーやその他沢山のアクセサリーが取り付けてあります。
なので、以前の記事GoPro HERO11 Blackでサーキット走行動画を撮ってみたで作ったQuadLockにGOPROをマウントする方法で、更にラップタイマーまでQuadLockにマウントすることにしました。

GOPROとLT-6000Sをマウントできるサイズにアルミ板をカットします。

3Mの強力両面テープでLT-6000SとGOPROのマウントを切り出したアルミ板に貼り付けます。

あとはアルミ板の反対側にQuadLockのユニバーサルアダプターを貼り付けたら完成です。

タンクの前方付近までせり出しているので、ストレートでタンクに顎が付くほど伏せることはできません!
まあレースで競っているわけでもないので、そこはすっぱりと諦めてストレートでも伏せません(笑)

3Mの強力両面テープなので正直落ちる気は全くしませんが、それでも脱落防止のためのワイヤリングなどは必要なので、適当な場所に穴を開けてマルチバーとワイヤーで接続するなどの対策を行います。

これで次回からは自分の走りをGOPROの映像だけでなく各種データで分析可能となりました。
唯々やみくもに走るよりもデータ分析をすることで短時間でより効率的に速く走ることが出来るようになります。

スバル サンバーにバイクを積載

CBR600RRでのサーキット走行も回を重ねるにつれ、転倒の危険性も少しずつ上がってきている状況だったりします。
自走だと転倒してハンドルが折れたりしたら帰れなくなってしまいます。

そこでトランスポーターとして使用すべく軽貨物の車両を中古車屋さんをしている友人の弟に探してもらってました。
探してもらっていた車両はスバルのサンバーバンです。
スバルのサンバーには軽貨物と軽乗用車の二種類あって、維持費が圧倒的に安いのが軽貨物の方です。
更に言うと2012年式までがスバル製造の車両で人気があり、それ以降はダイハツのOEMになったため荷室が狭くなってトランスポーターとしてのうま味がなくなります。

大型SSが斜めにせずに縦に真っ直ぐに積める、そんなわけで2012年式までのサンバーは古いわりに人気の車種となっています。

海外出張中に友人の弟から「サンバー抑えました」と電話があり決めてもらいました。

2006年式で走行距離10万kmちょっと。
パワステ、エアコン、キーレスエントリー、パワーウィンドウと今では当たり前の装備もついてなかったりするサンバーですが、この車両には付いてます。
エンジンはNAで3速オートマとなっており、高速道路はちょっと辛い感じではありますが、サーキット運搬時にしか使わない車両ということもあり、とにかく低価格を優先して他は我慢です。

まずはバイク積載するための準備から。
2列目のシートは格納すると荷室がフラットになるのでシートを格納します。

近所のホームセンターでコンパネを買って半分に切ってもらい、それを蝶番で繋いで真ん中から折れ曲がるようにしました。
2列目のシートを使いたい時は、コンパネを折りたためば2列目のシートを出すことが出来ますし、逆に後ろ半分を折ればリアに搭載されたエンジンにアクセスすることも可能です。

車両とバイクをタイダウンベルトで固定するために、4か所のボルトをアイボルトと交換しました。
(写真撮り忘れました…)

あと、車両自体も快適に使えるようにワイヤレス充電可能なスマホホルダー、バックカメラ(専用モニタータイプ)、前後録画ドライブレコーダー、ETC車載器なんかを取り付けました。
ナビもAndroidナビを注文してますが、まだ届いてないので届き次第取り付け予定。

トランスポーターとしての準備が整ったので、実際にCBR600RRをサンバーに積んでみました。

ラダーレールはバイク用と人用の2本を使います。
荷物が増えるので本当は1本で行きたいところですが、誤ってバイクを落下させると嫌なので2本使用して積み込みます。

開口部の高さも問題なし。
ハイエースなんかに比べると天井はかなり低いので、頭をぶつけないように気を付ける必要はありますが、CBR600RR自体はどこにも干渉せずに積み込み完了。
メンテナンススタンドを使用してもバックドアは全く干渉なしで閉めることが出来ます。

サンバーに取り付けたアイボルトと車両をタイダウンベルト繋いで固定します。

後ろ側はBabyFaceのレーシングフックに引っ掛けて、前側はハンドル用のサブベルトを使用して固定しています。

これでサーキットまでのバイク運搬用車両としてサンバーのトランスポーター化が無事に完了しました。

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レーシングブーツ(バイク用) その2

レーシングブーツ(バイク用)の続きです。
実際にSUPERTECH-Rを履いてCBR600RRに乗ってみました。

そもそもブーツを履く時点でペダルの高さ調整を行わないと、シフトチェンジが非常にやりにくいのでブーツを変えたらシフトペダルの位置調整を行っています。
ブーツに合わせてペダルの位置調整を行うと、普通の靴では逆に位置が微妙になりますが、シフトペダルが当たる部分に補強がしてあるような割と高さがあるライディングシューズなどを履くことで、この問題はある程度はクリアできます。

今回は同じAlpinestarsのSMX PLUS v2からSUPERTECH-Rの変更なので、特に調整はしなくてもいいかと思っていたのですが、実際にバイクに乗ってみるとシフトミスの連発でした。
1時間で10回くらいシフトミスしました…

私のCBR600RRにはBabyFaceのレーシング用ではない一般向けの「パフォーマンスステップキット」というバックステップが付いていて、高さは一番上、後ろは2番目にセットしています。
この状態でSUPERTECH-Rを履いて乗ってみると、ペダルの隙間にブーツがなかなか入りません。
SUPERTECH-Rはインナーブーツと二重構造になっているからなのか、ペダルの位置のブーツの厚みが結構あるようで、それが原因で上手く足が入りません。

なので、バクステップ側のペダルの位置を一番遠くにして隙間を広げました。

真ん中の穴から一番外の穴に変えることで、隙間が広がったのはたったの1cmくらいです。
この少しの差でシフトのやり易さが大幅に変わりました。

ペダルの位置を上げるという方法もありますが、上げ過ぎると今度はシフトペダルを踏む時にやりにくくなります。

個人の体格や足の大きさ、バックステップの位置(ノーマルステップでも同じ)などで、人それぞれ使いやすい位置は違うため、自分に合ったペダルの位置を探してみてください。

バイクを買ったままペダルの位置調整なんてしていないという方は、ぜひ一度シフトペダルの位置調整をやってみてください。
もしかしたらすごく乗りやすくなるかもしれません。

’21 CBR600RRのブレーキフルードについて

CBR600RRのブレーキフルードですが、以前の記事’21 CBR600RRのブレーキ周りのカスタマイズ(準備編)その2ではホンダ純正のブレーキフルードを用意し交換する際に使用しました。
安心の純正!ってやつですね。

ホンダ純正 ブレーキフルード ウルトラBF DOT4 (二輪車用)

そしてブレーキホースをクリアにした際の記事’21 CBR600RRのブレーキ周りのカスタマイズ その2では、アクティブ製のカラーフルード(ブルー)に変更しました。

アクティブ(ACTIVE) バイク用 ブレーキフルード BF4(DOT4) ブルー 500ml

クリアホースにカラーフルードって見た目は最高ですね。

しかし、サーキット走行においてはDOT4のブレーキフルードだとべーパーロックが発生して使い物になりませんでした。
タイムが上がって来るにつれブレーキが効かなくなるまでの時間が段々と短くなってきました。
今だと10分も走ってればブレーキがフニャフニャになってかなり握り込まないと効きませんし、タッチもカチっとしてないのでブレーキングが凄く怖くなります。

レーシングショップの現役ライダーに相談したところ「ブレーキフルードをDOT5.1のものに変えると随分マシになります」とのことでした。
ただ、CBR1000RR(SC77)でもABS特有な感じで起きるようで、DOT5.1に交換しても若干フニャフニャ感は出るかもとのこと。
(RR-RのSC82では起きなくなったという噂も)

それでもマシになるなら交換しない手はないので交換することにしましたが、ブレーキフルードは蓋を開封した時点から空気中の水分を吸収し始めて沸点が下がっていくので、実際に交換するのは来シーズンのサーキット走行前(3~4月くらい)になります。
※開封直後の水分を含んでいない状態がドライ沸点、水分を規定量含んだ状態をウェット沸点といって、エンドレス RF-650の場合だとドライ沸点が323℃でもウェット沸点になると218℃まで沸点が下がってしまい性能がかなり低下します。

評判がよさそうなブレーキフルードは以下でした。
ワコーズ スーパープロレーシング SP-R
ブレンボ レーシングブレーキフルード LCF-600 PLUS
あとは四輪でも評価が高いエンドレス スーパーレーシングフルード RF-650

私のCBRはブレーキマスター、キャリパー共にブレンボに交換しているのでフルードもブレンボにしようかと思いましたが、なんとなくエンドレス RF-650を購入してみました(笑)
まあ最低でも年1回、多ければ年に2回以上交換することになると思うので、エンドレスの次はブレンボにしてみようかと思ったりしてます。

エンドレス スーパーレーシングフルード RF-650

来シーズンのサーキット走行では、ブレーキ性能が改善されることを期待しています。

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’21 CBR600RRのリアサスをOHLINS TTX GPに交換

注文していたCBR600RR用のオーリンズ リヤサスペンションが注文してから約9カ月経ってやっと届きました。

オーリンズ HO 469 リアショック TTX GP 2018 CBR600RR

カロッツェリアジャパン取り扱いの国内正規品です。
並行輸入のものであればもう少し安く、更に納期も短いのですが、オーバーホールを受けれるショップがかなり限られてしまいます。
非常に迷いましたが国内正規品を購入しました。

オーリンズの見た目は最高ですね!

CBR600RRの純正サスと交換するわけですが、純正サスは下の2枚の写真の青い丸で囲った部分のボルト2本で車体に取り付けられています。

上の写真が上側で下の写真が下側です。

リアサスを取り外すには、下側のボルトが干渉するアンダーカウルとサスを抜き取る時に干渉するリアインナーフェンダーを取り外す必要があります。

リアサスのボルトを抜くには、スイングアームを動かしてリアサスに負荷が掛からないところに移動させる必要があるので、少なくともタイヤが地面から浮く位置まで車体を持ち上げる必要があります。
フレームを上から吊るす方法が一般的かと思いますが、私の場合はジェイトリップ(J-TRIP) ステップスタンド(ジャッキタイプ)という名のウマを使用してバイクを持ち上げます。

まずはメンテナンススタンドで後輪を持ち上げ、J-TRIPのステップスタンドの穴にバックステップを通します。
その後メンテナンススタンドを下すと、ステップスタンドにバックステップが乗った状態になり、メンテナンススタンドがなくても後輪が浮きます。
ステップスタンドはバックステップのように固定されたステップでなければ使用できません。
純正ステップだと可倒式なので使用不可となります。

リアサスを止めているボルトは17mm、ナットは14mmとなっています。

サスの上側のナットはマフラーが横を通っていてスペースが狭く、ディープソケットは入らなかったのでシャローソケットを使用しました。

スイングアームの位置を調整してサスを止めているボルトに負荷が掛からない位置にしたらスルっとボルトが抜けます。

上下2本のボルトを抜いたらサスを引き抜くだけでサスを取り外せます。

下の写真は純正とオーリンズを並べたものです。
純正も伸び側・縮み側の減衰が調整可能なフルアジャスタブルなので割と性能は良いんですよね。

今度は今までと逆の手順でオーリンズのサスを組み込めばいいわけですが、下側のボルトは非常に入れにくい位置になるので、事前に反対から穴と同じくらいの大きさのヘキサレンチなどを挿しておくとボルトを突っ込むのが楽になります。

サスはボルトとナットで止まっているので、締め込む反対側のボルトやナット部分が回ってしまわないように抑えておく必要があります。

足回りのボルトはしっかりと規定トルクを守って締め込みましょう。
リアサスは止めているボルトは上下ともに44N·mが規定トルクとなっています。

オーリンズのリアサスを止めているボルトを規定トルクで締め込んだので、インナーフェンダーを取りつけようとしましたが

インナーフェンダーがリアサスにあたって取り付けできません…

ということで一旦プリロード用のアジャスターを取り外してインナーフェンダーを取り付けました。

インナーフェンダーを取り付ける際、ABSセンサーの配線を止めるクリップがどうしてもインナーフェンダーの穴に入らなかったので、クリップは取り外してリアフェンダーとセンサーの線をタイラップ(結束バンド)で止めました。

よし!これで完成だ思ったのも束の間、プリロード用のダイヤル部分がリアインナーフェンダーと干渉しているのに気付きました。

プリロード用の調整ダイヤルが干渉しないように位置を少しだけずらします。
ダイヤルを止めているリングをヘキサレンチを使って緩めれば簡単に位置を変更することが出来ます。

少しだけダイヤルを上に移動させ、インナーフェンダーと干渉しない位置に合わせてヘキサボルトを締め込みました。

これでリアサスの交換は終了となります。

1つ残念な点はCBR600RRの場合だとオーリンズの象徴ともいえる黄色のスプリングが全く見えないことです。

正面からは当然ですが、斜め前から見てもオーリンズだと認識するのは結構難しいです。

後方から見ればリザーバータンクとプリロード用のダイヤルが金色なので雰囲気は何となく伝わります。

サス交換後に少しだけ近場を運転してみましたが、純正の初期設定状態のサスよりも若干固く感じました。
オーリンズのサスはオーリンズ指定の車種専用の初期設定値を利用した状態です。

よく「オーリンズに交換したら劇的に乗りやすくなった!」なんてブログの記事やYouTubeを目にしますが、CBR600RRの街乗りに関しては全くそんなことはありませんでした。
段差では跳ねますし結構固めな感じで乗り心地が良くなった感じは受けません。

これはオーリンズのラインナップの中ではサーキット寄りとも思えるTTX GPシリーズだからかもしれません。
あと、やはり純正のフルアジャスタブルなサスの初期設定が優秀なのもあるのだと思います。

但し、サーキットに持ち込むと感想が180度変わるかもしれないので早くサーキットに持ち込みたいのですが、今シーズンは既に寒くなって来たのでサーキットを走るのは来シーズンになりそうです。

2022/11/22 追記
今シーズンはもうサーキットを走らないのでサーキットで使用した感想は書けませんので、一般道を普通に走っての感想を書きます。
取りあえずオーリンズ指定の初期設定でしか走っていないので、初期設定であることが前提となります。
初期設定だと一般道ではかなり固いです。
ギャップがなければ結構いい感じなので、恐らくサーキットでは力を発揮してくれそうですが、一般道だとギャップを通過する際にリアが跳ねて結構怖い挙動をします。
やはりTTX GPシリーズは一般道では固すぎる設定になっていますので、一般道で使用する方は減衰を弱くすることを前提に購入した方がいいと思います。

2022/11/25 追記
街乗りに合わせて少しセッティングを変更してみました。
OHLINSが車種用に初期設定している値は以下となります。
※一旦時計回りに全部締めこんでから反時計回りに緩める方向で何クリックかが記載されています。
Rebound:18 clicks
Compression:14 clicks

全部で25段階の調整が可能とのことなので、この固さでも半分よりは緩い設定のようです。
少しずつ動かしても体感は難しいかと思い、初期値から一気に5クリック緩めてみました。
Rebound:23 clicks
Compression:19 clicks

5クリック緩めると明らかに柔らかくなりました。
ただ少し緩すぎる気もしますが、ゆっくり走る人なら一般道はこれくらいの方が乗り心地はいいかもしれません。

私的には少し柔すぎる気がしたので、もう少し固くするために2クリック締めました。
トータルで初期設定よりも3クリック緩めの設定となります。
Rebound:21 clicks
Compression:17 clicks

良い感じじゃないでしょうか。
ほんの少しだけ固めの設定で、普通のギャップならリアが暴れることもない感じです。
柔すぎてふにゃっとする感じも殆どありません。
サーキット走行時は初期設定に戻して試してみますが、公道での利用はこれで暫く様子見してみようと思います。

ドライバーも何も必要なく手で設定を変更できるのは非常に便利です。

2024/04/30 追記
サーキットで使用した感想を書いてなかったので追記します。
サーキットではRebound、Compression共に初期設定よりも1クリック緩めの設定で、プリロードを2回転ほど強くして走っています。
流石はオーリンズでサーキット走行においてリアサスが非常によく動いて路面に追従します。
サーキットだと路面もいいのでほぼ初期値状態で固すぎるということもありません。

純正のフロントサスだとブレーキングでフルボトムしてしまうのでプリロードを掛ける方向で固くしています。
(スプリングのレートを上げる相談もしたのですがSPA直入などの低速サーキットで曲がらなくなるとのことでプリロードを使うことにしました)
それに合わせてリアサスもプリロードを掛けてフロントと合わせる方向でセッティングしています。
※身長177cm、体重67kgでの設定例となります。

まあ素人なので自分で色々といじるとおかしくなるのは目に見えているので、セッティングはプロにアドバイスを受けています。

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