AMMO BOX、アーモ缶、弾薬箱などと呼ばれる、その名の通り弾薬を入れておくスチール製の入れ物です。
実際にアメリカ軍が使用していたものが、安価に大量に出回っています。
(そもそも使用後は破棄されるのでしょうから)
弾薬を入れる箱ですから、衝撃に強く、密閉度も高いです。
スチール製なので、鉄が溶けるような高温にならない限りは、耐火性もそこそこあるでしょう。
ということで、私はリポバッテリーなどのバッテリ保管用にアーモ缶を使用しています。
アーモ缶には、入っている(入っていた)弾薬の種類などが書かれています。
なので、外に書かれている文字を見ることで、なんの弾薬が入っていたのかが分かります。
このアーモ缶に書かれている文字を見てみたところ、見たことがない文字が書かれていたので調べてみました。
まず、側面に書かれている文字「FUZE」ですが、いわゆるヒューズです。
FUZEには、「信管」という意味もあり、この場合は正に信管のようです。
つまり、このアーモ缶には、弾薬ではなく砲弾などの信管が収められていたということです。
更に缶の側面にも、上部にも「PROX」の文字が見えます。
proximityとは「近接」という意味で、上に書いたFUZEと組み合わさると「近接信管」となります。
「近接信管」の詳しい内容などはウィキペディアに任せるとして
簡単に言えば、目標物に命中しなくても、近くであれば爆発させることが可能な信管ということです。
弾薬が入っていたと思っていたアーモ缶に、信管が入っていたとは、調べてみると面白いものです。
(普通に弾薬が入っていたアーモ管だったら、この記事は書かなかったでしょう)
ちなみに弾薬が入ってるものも、信管が入っているものも、このタイプは全く同じものだそうです。
中は錆びなども殆どなく、思ったより綺麗でした。
古いアーモ管は、サビサビのものもありますが、年代を感ることが出来、それはそれで味があります。
(バッテリー保管用としては、錆びがない方が当然良いですが)