そもそもTPMSとは何か。
Tire Pressure Monitoring System(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)
略してTPMSです。
要はタイヤの空気圧を監視するシステムということですね。
以前、久々にタイヤの空気圧を測ったら0.7kgf/c㎡しか入ってなかったことがありました…
オイル交換も自分でやってるので、バイク屋さんがオイル交換のついでにチェックしてくれることもなく、自身で管理しないと誰も空気圧のチェックをしてくれません。
かといって日々の事ではないので、ついつい忘れてしまうわけです。
そこでTPMSを導入することにしました。
車用は沢山売られていますが、バイク用は本体への防水処理も必要なため、売られている種類はそこまで多くありません。
あまり高価な物もどうかと思ったので、Amazonで安かった中華製のTPMSを購入してみました。
この値段なら最悪壊れても諦めがつくかなと。
箱は思ったよりしっかりしてました。
英語のみですがマニュアルも付属します。
下の写真は既に電源が入ってますが、購入したばかりだと本体右横下の▲ボタンを長押ししないと電源は入りません。
電源が入るといきなりアラームが鳴り始めますが、再度▲ボタンを押せばアラーム音は止まります。
(アラートの赤点滅は止まりません)
アラームを止めてしまえばうるさいくないので、車体に取り付ける前に部屋で設定も可能です。
一旦電源が入ってしまうと、次からは振動で自動的に電源が入るようになります。
一定時間振動がないと自動で電源OFFになります。
バッテリー内蔵でMicroUSBケーブルを使っての充電のため、車両から配線を引く必要は一切ありません。
(当然ながらタイヤに取り付けるセンサーも電池で動くので配線不要です)
設定を行うには、本体右横上のSETボタンを長押しして設定モードに切り替えます。
設定モードに入ったら▲ボタンで設定項目を選択し、再度SETボタンを押せばその項目の設定開始です。
▲ボタンで設定を変えてSETボタンを長押しすれば設定変更となります。
この操作方法が分かってしまえば、マニュアルがなくても設定可能かと思います。
設定は以下のようなものがあります。
空気圧の表示単位:BarかPSI(初期値はBar)
空気圧上限アラート(初期値は3.0Barで前後で分けれません)
空気圧下限アラート(初期値は2.0Barで前後で分けれません)
温度上限アラート(初期値は65℃)
温度の表示単位:℃か°F(初期値は℃)
センサーのマッチング(使用したことがないので正確には分かりませんが、センサーのバルブを押すことでセンサーから出るIDを拾って登録するモードのようです)
PCXの場合ですと、規定空気圧が前輪200kPa(2.00kgf/c㎡)、後輪225kPa(2.25kgf/c㎡)となっていますので、空気圧下限アラートの初期設定だと少しでも空気圧が下がるとアラートが出てしまいます。
少し空気圧を高めに入れる人以外は、少なくとも下限値の設定変更は必須かと思います。
また、対応している単位がBarかPSIのみなので、厳密にしたい場合は単位を換算する必要があります。
Barはkgf/c㎡(kPa)に換算した時の値が比較的近いのでBarをお勧めします。
前輪200kPa(2.00kgf/c㎡) ≒ 28.43psi ≒ 1.96bar
後輪225kPa(2.25kgf/c㎡) ≒ 31.99psi ≒ 2.205bar
配線がないので取り付けが楽だと思っていたのですが、私のPCXは既に色々なものが取り付けてあり、取り付け場所に苦労することに…
最初は上の写真の位置に取り付けたのですが、ハンドルブレースの太い部分には殆どはまってません。
使えなくもないと思いますが、振動などで動いてしまうと嫌だなと。
もっと太い部分に付けようと少し左に寄せると、今度は下の電圧計が見えなくなるという…
色々と取り付け場所を探し、結果的に上の写真の場所にしました。
元々電圧計を付けていた位置に取り付けて、電圧計をハンドルブレースへ移設することに。
アクセルワイヤーや配線などがあるので、取り付け角度などに制約はありましたが、なんとか取り付け出来ました。
配線やアクセルワイヤー、ブレーキホースとの干渉も問題なしです。
ベースを取り付けてしまえば、元々充電のための取り外し前提の本体なので、本体をベースのネジにクルクルと回して取り付ければ本体の取り付けは完了です。
電圧計の配線が長さが足りなかったため、フロントのカバーやスクリーンを外して電圧計の配線を引き直ししました。
配線不要で直ぐに取り付け完了する予定でしたが、結局は電圧計の配線をやり直しているという。
最後にタイヤのバルブのキャップを外してTPMSのセンサーを付ければシステムが動きだします。
付属品に盗難防止用のナットが入っていました。
ただのナットなので盗難防止としては気休め程度ですが、盗難防止というよりセンサーの緩み防止にはなるかと思って取り付けました。
ナットを先にはめてセンサー付けて、ナットを緩める方向に回していけば固定されます。
センサーには前後の指定がありますので、間違えないように確認して装着します。
センサーも思ったほど大きくありませんでした。
ちなみにセンサーを付けて本体の電源を振動でONにしても、空気圧は0のままで更新されませんでした。
本体だけでなくセンサーも走っている状態じゃないと、節電の為に信号を送らない仕様なのでしょうか。
試しに少し走ってみたら数字が表示されました。
フロント、リヤ共に基準値より少しだけ高めに入れてセンサーを装着しました。
本体はBarです。
小数点第一位までしが表示がないので厳密には分かりませんが、小数点第二位を四捨五入すると概ね合ってるのかなと思います。
少なくとも0.2以上の狂いはなさそうです。
装着したばかりなので本体のバッテリーとセンサーの電池がどれくらい持つのか分かりませんが、切れた時に覚えてたら追記します。
2018/07/02 追記
取り付けてから2カ月以上が経過していますが、本体のバッテリー残量表示は1メモリも減ってません。
(ほぼ朝夕の通勤でのみ使用)
バッテリー残量表示自体は3メモリなのでまだまだ持ちそうです。
ただ使用していて1つだけ気になるのは、寒暖差が激しい時に表示部分のガラスの内側が曇ることがあることです。
頻繁ではありませんが、曇るということは内部的に結露するほど湿度が上がっているということで、内部基盤とか錆びたりしないのかなと少し心配にはなります。
2018/08/28 追記
取り付けてから4カ月以上が経ちました。
本体の残量表示が残り1メモリになりました。
これだけ持てば十分実用的だと思います。
2018/10/28 追記
取り付けてから半年以上が経ちました。
そして今日、とうとう電池切れでピーピーいい始めました。
残量表示残り1メモリで約2カ月持ったことになります。
満充電から半年も持てば十分ですね。
バッテリーの消耗を考えると残り1メモリで充電した方がいいかもしれません。