CBR600RRレースベースのリモートアジャストワイヤーを交換

CBR600RRレースベースにリモートアジャストワイヤーを取り付けの続きとなります。

アクティブ製のリモートアジャストワイヤーを取り付けたものの、お値段高いわりにカシメも面倒くさく…
そういえばアクティブのRSレバーには別メーカーのリモートアジャスターが取り付けできるってどこかで見たようなと思い、探してみたらありました。

全日本のST600で活躍しているKoyamaXこと小山知良選手の車両に取り付けてあるのがZETAのリモートアジャスターでした。
ダイヤルを回した際のクリック感も結構あってアクティブ製のものよりもいいという話しでしたので購入してみました。

ウェビック 楽天市場店
¥6,653 (2025/10/30 11:56時点 | 楽天市場調べ)

マニュアルは英語表記ですが図だけでも理解はできると思います。
カシメも必要なくイモネジで止める形式なので取り付けも簡単です。

小山選手の車両に取り付けできていることから心配はしてませんでしたが、RSレバーにも問題なく取り付け可能でした。

ダイヤルのクリック感も素晴らしいです。
走行中にダイヤルを回してもはっきりとクリック感が伝わってきます。
しかもお値段はアクティブ製の半額近い安さ。
今から購入する人はこちらを選択しない理由はないと思います。

取り付け位置は小山選手のST600の車両の位置を真似ました。
アクティブの時はクラッチホルダーの外側でしたが内側へ移動しました。

もっと早くに思い出しておけば無駄な出費を押さえれましたが、過ぎたことは仕方ない…
これから取り付けようと思っている人の参考になればと思い記事にしました。

CBR600RRレースベースをハイスロ化

昔からあるアクセルのハイスロットルパイプ = ハイスロとは?
アクセルをノーマルより少ない操作で大きな開度にしてくれるパーツです。
アナログ時代はアクセルでワイヤーで引っ張っていたので、アクセルがワイヤーを巻き取る部分の径を大きくすることでハイスロ化できていたのですが、今や時代は電子制御。
アクセルもワイヤーを引くことはなくECUに電気信号を送る電子スロットルになりました。

なのでアナログ時代のようにスロットルパイプをハイスロタイプのものに交換すればいいというわけにもいかず、CBR600RRの場合はHRCからオプション設定されているハイスロットルタイプのアクセルハウジングを購入して取り付ける必要があります。

部品番号:35135-N1H-003
SW UNIT.ST ENG STOP
69,300円(税抜き)

更にスロットルパイプもCBR600RRのものではなく、CBR1000RR-Rの部品を使用する必要があります。

部品番号:53140-MKR-D31
グリップASSY.、スロットル

もはやアナログ時代のように気軽にハイスロ化できない時代になりました。
それでもこのハイスロキットを組み込むことで0%から100%までのアクセル開度が74度→65度と9度少なくなります。

約12%のハイスロ化となりアクセル全開時の手の動きが少し楽になります。
もちろんそれだけスロットルが敏感になるのでメリットだけではなくデメリットも存在します。
(人によってはデメリットと感じないかもです)

データロガーで見るとストレートでも100%になってないことがあり、だったらハイスロにして無理やり100%にしてやろうというのが狙いです!

早速ノーマルのアクセルのハウジングを取り外していきます。

アクセルから出ている配線を追うと右側のカウルを外した部分にコネクターがあるのが分かります。
レースベースはカウルがクイックファスナーで止まっているので、市販車と比べで非常に簡単にカウルの脱着が可能です。

アクセルか来ている配線のコネクター2か所を抜いてアクセルをハンドルから抜き取ります。

CBR1000RR-Rのスロットルパイプからグリップを抜き取るのですが、コンプレッサー回してエアーの力で抜き取ると超楽にグリップを抜くことができます。

アクセルのハウジングにスロットルパイプを組み込みます。

外すネジやグリスを塗る箇所はHRCか出ているレーシングキットのセットアップマニュアルに詳しく書かれています。

ノーマルとハイスロのハウジングを見比べてみると…

HRCのハイスロットルタイプハウジングにはブレーキスイッチを接続するための配線が出ていません!
なので市販車にこれを入れてしまうとフロントブレーキを掛けてもストップランプを光らせることができません。
もちろん車検にも通りません。
サーキット以外では使わせないというHRCの強い意志を感じます。
(価格にも凄く強い意志を感じます!w)

それ以外は配線などノーマルと基本的に変わりないため、最初に外したカプラに配線を接続してグリップを装着すればハイスロ化の完了です。

それにしても電子制御のハイスロハウジングが高い…
アナログ時代のようにスロットルパイプだけ交換すればハイスロ化できるような設計にして欲しい。
流石に部品代で税込み8万円弱は庶民には厳しい金額ですよ。
もっと気軽にモータースポーツを楽しめるようによろしくお願いしますよ!

CBR600RRレースベースにリモートアジャストワイヤーを取り付け

CBR600RRレースベースのハンドルを交換からの続きです。
ハンドル交換はこのためにやったようなものなので、ACTIVE (アクティブ) の RSレバー用 リモートアジャストワイヤーを取り付けます。

アクティブのビレットレバー用のリモートアジャストワイヤーです。
走行中に左手でブレーキレバーの握り代を調整できるようになります。
サーキットを走っているとブレーキがかなり入ってくるため握り代の調整が必要になります。

純正のハンドルだとこのリモートアジャストワイヤーを取り付ける隙間がありません。
ハンドルを交換したことで隙間を作ることができます。

取り付け方法は取説が付いているので迷うことはないのですが、ケーブルの端の部分をかしめる必要があり「万力等を利用して」と書かれてます。
万力ないのでハンマーで治具を叩いてかしめました。

調整用のツマミはこの位置に持ってきました。

ブレーキレバー側は、ブレーキレーバーに最初から付いているノブを割りピン抜いて外し、ワイヤーを差し込んで割りピンで止めるだけです。

ワイヤーの真ん中部分は結束バンドを2本使ってクラッチレバーと束ねておきます。
この接続方法は結構便利なのでよく使います。

これでリモートアジャストワイヤーの設置は完了。
実際に動かしてみて引っ掛かりがないか、ハンドルを切った時にワイヤーが突っ張らないかチェックして問題なければ終了です。
取り付けるスペースがあれば簡単に取り付けが可能です。

2025/10/30 追記
リモートアジャスターをアクティブ製からZETA製へと交換しました。
CBR600RRレースベースのリモートアジャストワイヤーを交換