PCX(EBJ-JF56)のジャダーの原因

PCX(EBJ-JF56)で発信する時にダダダダダと不快な振動がハンドルまで伝わる現象。
いわゆるジャダーというやつです。

5,000kmくらい走った時に起きたので、クラッチを分解して変色したクラッチシューを紙ヤスリで削って整え、クラッチアウターも清掃で暫くは快調でした。
次にジャダーが起きたのが9,000kmくらいです。
同じようにやれば大丈夫だろうと、クラッチシューを削ってアウターも清掃しました。

やってすぐは前回と同じように快調に戻りましたが、それから200kmほどで再びジャダー発生…

流石に200km程度で分解清掃を繰り返すわけにもいかないので、今回は根本解決のために部品を交換することにしました。

純正のクラッチシューとアウターを購入しようと思いましたが意外と高い!
そこにAmazonで安売りしてたNCY製のクラッチアウターが目に入りました。

NCY製/PCX125・JF28/JF56、GY6系軽量クラッチアウター
NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

金属製のアウターなので多少ぶつけたりしてもどうってことないと思いますが、しっかりした綺麗な箱に入ってます。
(しかも真っ黒ではなくカーボン柄の箱!)

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

箱の中もクッション材でしっかりと保護されており、普通に買えばそれなりの値段なんだろうなと思わせます。

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

もの自体も作りはしっかりしており、流石はNCYという感じです。

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

内側にはうっすらと溝が掘ってありますが、まあこれは気休め程度でしょう…

クラッチの分解作業自体は以前書いていますので、そちらを参考にしてください。
PCX(EBJ-JF56)のセンタースプリングとクラッチスプリングを交換

NCY製 PCX125 軽量クラッチアウター

交換後は上の写真のようになりました。
確かに軽量化にはなっていると思いますが、乗ってレスポンスがよくなったとは感じません。
熱がこもるのを防げそうなのと、クラッチシューの削れた粉は多少は溜まりにくくなるかもしれません。

取り合えず今回は安かったアウターのみ交換で、クラッチシューは表面が綺麗になるまで紙ヤスリで削って組み直しました。
(シュー部分の使用限度2mmは余裕で大丈夫でした)

当然ながら組み上げ直後は快調です。
これであと5,000kmは持ってくれるといいのですが。
また直ぐに再発するようであればクラッチシューも交換です。

XIM APEXとXIM LINK

PS4やXBOXでマウスコンバーターを使用していて、PCゲームもやっている人はどれくらいいるでしょうか。
両方やってる人の多くは、PC用とコンバーター用の2つに高価なゲーミングマウスを用意されていることでしょう。
もちろん私もそうでした。

XIM APEX発売でVENOM X4からXIM APEXに乗り換えたため、ナビゲーションコントローラーやロジクールG903を一緒に買い揃えました。
XIM APEXだけでもそれなりの出費ですが、他にキーボード(ナビコンなどでも可)、ゲーミングマウスまで揃えるとなると躊躇される人も多いかと思います。
私は既に揃えてしまったわけで、今更どうこうと考えていなかったのですが、PCのマウスの方が買い替え時期となってしまい、折角購入したG903がPCで使えれば…と思いました。
PCでも使おうと思うと毎回繋ぎ変えることになり面倒ですし、やはりPCはPC用でマウスを購入するしかないかと思ってました。

そんな時、XIMのコミュニティ(フォーラム)を見ていたらXIM LINK(シムリンク)のフォーラムが目に入りました。

ん、PCに接続したキーボードとマウスを指定のケーブルを通してXIM APEXが認識する?
接続図
xim_link_wiring
これならPCにキーボードとマウスを接続しておけば、XIM APEX側にはPS4のコントローラー以外は何も接続しなくて良さそう!
(机にキーボードとマウスを2個ずつ置けない環境の人にもお勧めです)

詳しく読み進めると、特定のケーブルとPC側にXIM LINKというアプリは必要らしいです。

ケーブルは以下が対応しているとのこと。

– Belkin win 7 version “F5U279”
– Belkin win 8 version “F4U060”, may also be called as “F4U060CW”
– Pluggable Transfer Cable “USB-EASY-TRAN”

↓公式としては未確認だがユーザーから使用できたと報告があったもの
– Belkin win vista version “F5U258”

AmazonにBelkin Easy Transfer Cable for Windows 8がありましたが、本当に動くか分からないのに新品を買うのをためらい、海外から中古を取り寄せてみました。
(海外購入は2週間程度時間が掛かりますし、色々と面倒なので少しお値段はしますがAmazonがお勧め)
私が購入したのは公式に認められている型番F5U279のものです。
対応がWindows7となっていますが、現時点で最新のWindows10 Pro 1803でもドライバのインストールなしで自動認識しました。

Belkin Easy Transfer Cable(F5U279)
Belkin Easy Files Transfer

ラップでくるまれ更にプチプチで保護され中国から届きましたが、臭いが凄かったのでアルコール除菌しました…
それなりに傷もありましたが、機能としては問題なく動きました。
Belkin Easy Files Transfer

最初に上げた図とはちょっと違う繋ぎ方も試してみました。
予めナビゲーションコントローラーをXIM APEXにワイヤレス認識させた状態で、更にXIM APEXにマウスも繋いだままBelkinのケーブルを接続してみました。

Belkin Easy Files Transfer

先にも書きましたが、XIM LINKというアプリを入れないとXIM APEXにPCのキーボードとマウスの情報を送信できません。
githubにアプリが公開されているのでDLしてインストールしてください。
XIM-Link/Official Releases
これを書いている時点での最新はXIM Link 1.2 Setup.msiなのでDLしてインストールします。

インストールして実行すると以下の画面が表示されます。
XIM LINK
色々とありますが、これはマクロを作ったりする場合に使う部分ですので、マクロを使用しないのであれば何も触る必要はありません。
アプリを起動してキーボードの「Pause Break」ボタンを押せば2の部分がDEACTIVEからACTIVEに変わります。
ACTIVEになるとキーボートとマウスの操作はPC上には反映されず、XIM APEXの方でキーボードとマウスが動くようになります。

今回試した接続方法では、ナビゲーションコントローラー・XIM APEXに繋いだマウス・PCのキーボード・PCのマウスと全てXIM APEX上で認識して動きました。
XIM LINKがちゃんと認識されている場合は、iPhoneアプリの機器アイコンのところにXIM LINKのアイコンが表示されます。

解除する場合は再度キーボードの「Pause Break」ボタンを押せば、PCのみでキーボードとマウスが使えるようになります。

ちなみにXIM LINKのフォーラムでは、以下のスクリプトは投稿すると削除対象だそうです。
アンチリコイルのスクリプト
ラピッドファイアのスクリプト
ファーミングボットのスクリプト

私はスクリプトを使うことは恐らくないですし、公式でもこれらのスクリプトは公開されませんので、どうしてもスクリプトで制御したい場合は、ご自身で学んで書く必要があると思います。
プログラムを経験したことがあれば難しくはないと思いますが、少し特殊な書き方なので慣れは必要かと思います。

と、ここまで書いておいてあれですが、XIM LINKを使うことでデメリットも当然あります。
私としては気になりませんでしたが、1-2ms(1000分の1~2秒)の遅延が発生するようです。
また、当然ながらPS4やXBOXしかやらない場合でもPCの電源を入れる必要があります。
PS4やXBOXを操作しながらPCでブラウジングというのもできません。
(Breakキーで高速で切り替えればできなくもない?)

これらのデメリットをメリットが上回っていると感じる方は、1度試してみる価値はあると思います。

XIM APEX(マウスコンバーター)の設定

今までVenom-X4というマウスコンバーターを利用していましたが、スマホをiPhoneに変更したため、iOS用のアプリがないVenom-X4を売却してXIM APEXに買い替えました。
「XIM APEX」は有名なコンバーターである「XIM 4」の後継機種です。

同時にマウスはロジクールのG903を購入。
基本的にコンシューマー機ではキーボードはあまり利用しないので、PS3用のナビゲーションコントローラーを購入。
やはり全部揃えるとそれなりの出費となります。
(PC用のゲーミングマウスやメカニカルキーボードはもちろん持ってますが、それらはあくまでもPC用なので別途購入)

XIM APEX
XIM APEX

Venom-X4やXIM 4より断然小さくなっており、USBに直接指すタイプになりました。
(機器接続用にUSBハブが付属してます)
遅延などもXIM 4より小さくなっており、細かい部分で性能が上がっています。
このあたりの説明は色々なところに書かれているので省略します。

設定についても細かい内容は詳しいサイトに任せるとして、今回はXIMの公式フォーラムに書かれていた設定を取り上げます。
今回取り上げる設定はFirmware 20180402にて新たに追加された項目です。
※画像は公式フォーラムの画像を拝借していますので、基本的に英語版となっています。

まずはレスポンスレートがちゃんと設定されているか確認してください。
※マウス自体のレートが1000Hzに対応していて、且つ1000Hzに設定されている前提です。
レスポンスレート

尚、このレスポンスレート設定を行った後は一旦XIM APEXをUSBから抜いて電源を落とし、再度USBに繋ぐ動作(簡単にいえば再起動です)を行ってください。
ここで再起動を行わずに設定を続行すると、後に動作に支障が出てしまうというバグがあるようです。

そしてここから先が追加された項目です。
AIM設定

上の写真のHip内のAimの詳細設定ボタンを押します。
すると追加された項目「Synchronize」が表示されます。

シンクロ設定

この設定はゲームのフレームレートをセットすることで、処理がフレームレートに最適化されたシンクロをするようになるそうです。
英語版ではDefault、Common、Slow、Offとなっていますが、日本語版では規定、一般、スロー、消すになっています。
公式フォーラムでの説明では、消す(Off)は使用しないようにと書かれています。
またフレームレートが分からない場合は規定(Default)にしろとも書かれています。

60fps (CoD, Battlefield, Halo, Overwatchなど)のゲームの場合は一般(Common)を選択してください。
30fps (Destinyなど)のゲームの場合はスロー(Slow)を選択してください。

その後でsensitivityを60fpsの場合は2で割った数値、30fpsの場合は4で割った数値にしてください。
(説明の画面だと7.50を2で割って3.75になってます)

これでフレームレートとレスポンスレートのシンクロが最適化されるとのことです。
が、私は正直違いが分かりませんでした(笑)

次に「Smoothing」の設定です。
これも追加された項目です。
Smoothing設定

マウスを動かしてないのに微妙に動くとか、いわゆる「ジッタ」が起こる場合に収まるまで数字を大きくして行くといいようです。
但しこれは補正が掛かるということなので、数字を大きくすればマウスの操作に対してリニアに反応しないということです。
ジッタが起きるなど、必要な場合だけ設定すればいいかと思います。

フレームレートのシンクロやジッタの補正などについては、以下のサイトの中の説明が分かりやすいです。
SteelSeries ExactRate(新)の説明にフレームレートとのシンクロ、SteelSeries ExactAim(新)の説明にジッタの補正がそれぞれ書かれてます。
SteelSeriesの偉い人,Kim Rom氏に聞く新型マウス「Xai」「Kinzu」

Venom-X4(マウスコンバーター)について

マウスコンバーターというものがあること自体、知らない人も多いかと思います。

PS3、PS4、Xbox、Nintendo Switch、などなど、家庭用ゲーム機は基本的にゲームパッドでプレイします。
それに比べPC版のゲームではキーボードとマウスを使ってゲームをプレイします。
(もちろんPC版でもゲームパッドを使用してのプレイも可能なものが殆どです)

ではPCと同じように家庭用ゲーム機でマウスやキーボードは使用できないのか?
答えは「基本的にはできない」となります。
PS3やPS4ではマウスを認識しますし、一部のゲームでは認識したマウスを使用してゲームができるものがあります。
しかし、ほとんどのゲームではマウスでの操作をサポートしていません。

但し方法がないかと言えばないわけではありません。
それがマウスコンバーターです。

ゲーム機とマウスやキーボードの間に機器を入れることで、マウスやキーボードの入力をゲームパッドの動きに変換してくれます。
あくまでもゲームパッドの動きへ変換するだけなので、マウスやキーボードでやれるる範囲はゲームパッドでやれる範囲です。
ゲームパッドで移動できる以上の速さにはなりませんし、ゲームパッドで押せるボタンの種類を上回る割り当てをすることもできません。

PSの世界でゲームコンバーターと言えば「XIM」が一番有名かと思います。
XIM4はコンバーターのみで別途マウスやキーボードを必要とします。
全部揃えるとなるとそれなりの出費になります。

そこで目を付けたのが「Venom-X4」でした。

Venom-X4
Venom-X4

上の写真を見てわかる通り、ロジクールのG502に似たゲーミングマウス、PSのナビゲーションコントローラーに似たワンドが付属しており、他に何も揃えなくても遊べます。
作り自体は多少チープですが、このマウスの操作性は割と良かったですし、ワンドも使い勝手がよかったです。
但し設定がPCもしくはAndroid端末からのみなので、今年に入ってiPhoneに変更したため手放すことになりました。
Android利用者であれば個人的にはお勧めです。

そして手放すことになったのになぜこの記事を書いているかというと、ファームウェアのバージョンアップで動かなくなった時に、情報があまりに少なくて困ったことがあったので、同じように困った人へ情報を残すために書いています。

2018年8月現在 最新のファームウェアはVer 5.0.3 (2018-7-19) となっています。
私の環境ではVer 4.3.0以上にバージョンを上げると操作ができなくなるという現象に遭遇していました。
ですので、Ver 4.1.3 (2017-11-19)以下で使用していました。

色々と調べた結果、なぜ最新のファームウェアで動かないかの原因が判明しました。

使用しているのはPS4 ProでコントローラーがCUH-ZCT2Jという2世代目のコントローラーでした。
薄型になったPS4もこのコントローラーが付属していますし、別途コントローラーを購入した場合も最近のはCUH-ZCT2Jになっています。

このCUH-ZCT2JとPS4の最新ファームウェアの組み合わせで起こる現象でした。

コントローラー設定

設定 → 周辺機器 → コントローラー → 通信方法に移動して
「Bluetoothを使う」ではなく「USBケーブルを使う」に変更する必要がありました。

Ver 4.1.3まではこの設定を行わなくても動いていたのですが、CUH-ZCT2に正式対応したVer 4.3.0 (2018-1-24)からはダメなようです。

この設定はUSBケーブルでPS4とコントローラーが繋がっている場合に、コントローラーとPS4の通信をどちらでやるかの設定です。
(画面の説明に書いてある通りです)
なので、この項目が「Bluetoothを使う」になっていると、コンバーターを通さずにコントローラーがPS4と繋がってしまい、マウスやワンドの操作ができなくなっていたのでした。
しかも初期設定はUSBではなくBluetoothになっています。

説明が前後してしまいますが、コンバーターにはコントローラーも接続します。
これはPS4が正規のコントローラーかを約8分おきに確認するためで、認証を通すためにコンバーターへコントローラーの接続が必要となります。

最終的に上記の項目を変更することで、無事に最新のファームウェアでも動作させることができました。
最新のファームウェアで動かないという方は一度確認してみて下さい。