XIM APEX(マウスコンバーター)の設定

今までVenom-X4というマウスコンバーターを利用していましたが、スマホをiPhoneに変更したため、iOS用のアプリがないVenom-X4を売却してXIM APEXに買い替えました。
「XIM APEX」は有名なコンバーターである「XIM 4」の後継機種です。

同時にマウスはロジクールのG903を購入。
基本的にコンシューマー機ではキーボードはあまり利用しないので、PS3用のナビゲーションコントローラーを購入。
やはり全部揃えるとそれなりの出費となります。
(PC用のゲーミングマウスやメカニカルキーボードはもちろん持ってますが、それらはあくまでもPC用なので別途購入)

XIM APEX
XIM APEX

Venom-X4やXIM 4より断然小さくなっており、USBに直接指すタイプになりました。
(機器接続用にUSBハブが付属してます)
遅延などもXIM 4より小さくなっており、細かい部分で性能が上がっています。
このあたりの説明は色々なところに書かれているので省略します。

設定についても細かい内容は詳しいサイトに任せるとして、今回はXIMの公式フォーラムに書かれていた設定を取り上げます。
今回取り上げる設定はFirmware 20180402にて新たに追加された項目です。
※画像は公式フォーラムの画像を拝借していますので、基本的に英語版となっています。

まずはレスポンスレートがちゃんと設定されているか確認してください。
※マウス自体のレートが1000Hzに対応していて、且つ1000Hzに設定されている前提です。
レスポンスレート

尚、このレスポンスレート設定を行った後は一旦XIM APEXをUSBから抜いて電源を落とし、再度USBに繋ぐ動作(簡単にいえば再起動です)を行ってください。
ここで再起動を行わずに設定を続行すると、後に動作に支障が出てしまうというバグがあるようです。

そしてここから先が追加された項目です。
AIM設定

上の写真のHip内のAimの詳細設定ボタンを押します。
すると追加された項目「Synchronize」が表示されます。

シンクロ設定

この設定はゲームのフレームレートをセットすることで、処理がフレームレートに最適化されたシンクロをするようになるそうです。
英語版ではDefault、Common、Slow、Offとなっていますが、日本語版では規定、一般、スロー、消すになっています。
公式フォーラムでの説明では、消す(Off)は使用しないようにと書かれています。
またフレームレートが分からない場合は規定(Default)にしろとも書かれています。

60fps (CoD, Battlefield, Halo, Overwatchなど)のゲームの場合は一般(Common)を選択してください。
30fps (Destinyなど)のゲームの場合はスロー(Slow)を選択してください。

その後でsensitivityを60fpsの場合は2で割った数値、30fpsの場合は4で割った数値にしてください。
(説明の画面だと7.50を2で割って3.75になってます)

これでフレームレートとレスポンスレートのシンクロが最適化されるとのことです。
が、私は正直違いが分かりませんでした(笑)

次に「Smoothing」の設定です。
これも追加された項目です。
Smoothing設定

マウスを動かしてないのに微妙に動くとか、いわゆる「ジッタ」が起こる場合に収まるまで数字を大きくして行くといいようです。
但しこれは補正が掛かるということなので、数字を大きくすればマウスの操作に対してリニアに反応しないということです。
ジッタが起きるなど、必要な場合だけ設定すればいいかと思います。

フレームレートのシンクロやジッタの補正などについては、以下のサイトの中の説明が分かりやすいです。
SteelSeries ExactRate(新)の説明にフレームレートとのシンクロ、SteelSeries ExactAim(新)の説明にジッタの補正がそれぞれ書かれてます。
SteelSeriesの偉い人,Kim Rom氏に聞く新型マウス「Xai」「Kinzu」

Venom-X4(マウスコンバーター)について

マウスコンバーターというものがあること自体、知らない人も多いかと思います。

PS3、PS4、Xbox、Nintendo Switch、などなど、家庭用ゲーム機は基本的にゲームパッドでプレイします。
それに比べPC版のゲームではキーボードとマウスを使ってゲームをプレイします。
(もちろんPC版でもゲームパッドを使用してのプレイも可能なものが殆どです)

ではPCと同じように家庭用ゲーム機でマウスやキーボードは使用できないのか?
答えは「基本的にはできない」となります。
PS3やPS4ではマウスを認識しますし、一部のゲームでは認識したマウスを使用してゲームができるものがあります。
しかし、ほとんどのゲームではマウスでの操作をサポートしていません。

但し方法がないかと言えばないわけではありません。
それがマウスコンバーターです。

ゲーム機とマウスやキーボードの間に機器を入れることで、マウスやキーボードの入力をゲームパッドの動きに変換してくれます。
あくまでもゲームパッドの動きへ変換するだけなので、マウスやキーボードでやれるる範囲はゲームパッドでやれる範囲です。
ゲームパッドで移動できる以上の速さにはなりませんし、ゲームパッドで押せるボタンの種類を上回る割り当てをすることもできません。

PSの世界でゲームコンバーターと言えば「XIM」が一番有名かと思います。
XIM4はコンバーターのみで別途マウスやキーボードを必要とします。
全部揃えるとなるとそれなりの出費になります。

そこで目を付けたのが「Venom-X4」でした。

Venom-X4
Venom-X4

上の写真を見てわかる通り、ロジクールのG502に似たゲーミングマウス、PSのナビゲーションコントローラーに似たワンドが付属しており、他に何も揃えなくても遊べます。
作り自体は多少チープですが、このマウスの操作性は割と良かったですし、ワンドも使い勝手がよかったです。
但し設定がPCもしくはAndroid端末からのみなので、今年に入ってiPhoneに変更したため手放すことになりました。
Android利用者であれば個人的にはお勧めです。

そして手放すことになったのになぜこの記事を書いているかというと、ファームウェアのバージョンアップで動かなくなった時に、情報があまりに少なくて困ったことがあったので、同じように困った人へ情報を残すために書いています。

2018年8月現在 最新のファームウェアはVer 5.0.3 (2018-7-19) となっています。
私の環境ではVer 4.3.0以上にバージョンを上げると操作ができなくなるという現象に遭遇していました。
ですので、Ver 4.1.3 (2017-11-19)以下で使用していました。

色々と調べた結果、なぜ最新のファームウェアで動かないかの原因が判明しました。

使用しているのはPS4 ProでコントローラーがCUH-ZCT2Jという2世代目のコントローラーでした。
薄型になったPS4もこのコントローラーが付属していますし、別途コントローラーを購入した場合も最近のはCUH-ZCT2Jになっています。

このCUH-ZCT2JとPS4の最新ファームウェアの組み合わせで起こる現象でした。

コントローラー設定

設定 → 周辺機器 → コントローラー → 通信方法に移動して
「Bluetoothを使う」ではなく「USBケーブルを使う」に変更する必要がありました。

Ver 4.1.3まではこの設定を行わなくても動いていたのですが、CUH-ZCT2に正式対応したVer 4.3.0 (2018-1-24)からはダメなようです。

この設定はUSBケーブルでPS4とコントローラーが繋がっている場合に、コントローラーとPS4の通信をどちらでやるかの設定です。
(画面の説明に書いてある通りです)
なので、この項目が「Bluetoothを使う」になっていると、コンバーターを通さずにコントローラーがPS4と繋がってしまい、マウスやワンドの操作ができなくなっていたのでした。
しかも初期設定はUSBではなくBluetoothになっています。

説明が前後してしまいますが、コンバーターにはコントローラーも接続します。
これはPS4が正規のコントローラーかを約8分おきに確認するためで、認証を通すためにコンバーターへコントローラーの接続が必要となります。

最終的に上記の項目を変更することで、無事に最新のファームウェアでも動作させることができました。
最新のファームウェアで動かないという方は一度確認してみて下さい。