電動ガンのコネクタをティーンズ(T型2P)コネクタに変更する

電動ガンで一般的に使われているコネクタは、タミヤ型(タミヤミニ型)と呼ばれるコネクタで
定格電流がMAX15Aとなっていて、リポバッテリーなどの放電能力が高いバッテリーには向きません。

とはいえ、セミメインですし、それほど酷使するとは思ってませんでしたので
そのままのコネクタで使用していました。
(実は交換が面倒だったんですけどね・・・)

ところが先日、FET化したPS90HCをセミで連射してたところ、ヒューズが飛んでしまいました。
調べてみると、FETは電源ON/OFFの際が一番負荷が掛かるようで、フルオートで撃つより
セミで頻繁に撃つ方が熱を持ちやすいそうです。

ヒューズが飛んだ直後にストック部を開け、コードを触ってみると、結構な熱を持っているのが分かりました。
ヒューズが先に飛んだから問題なかったものの、FET破損やコネクターが溶けるのを想像すると
これはちょっとまずそうだと感じたので、コネクターをタミヤ型から交換することにしました。

ラジコン界ではXT60コネクタが流行っているとの話も聞きましたが、電動ガンの世界では
純正のタミヤ型以外では、まだまだティーンズ(T型2P)コネクタが主流なので
今回はティーンズ(T型2P)コネクタに交換することにしました。
(XT60はハンダしやすい、安全、接続しやすい、大容量対応と優秀なコネクタです)

コネクタの交換自体は、ハンダ出来る人であれば特に問題ない作業です。
但し、オスのコネクタの交換の際は、火傷には十分注意してください。
(端子がむき出しで直ぐに熱くなって、温度が下がるまで少し時間が掛かります)

ティーンズ(T型2P)コネクタ1

銃側のコネクタも当然交換ですが、SOPMODだけはトリガートークの変換コネクタを使ってるので
変換コネクタのタミヤコネクタ部分を交換。

ティーンズ(T型2P)コネクタ2

ちなみコネクタの配線は切断すればいいのですが、外したコネクタは再利用が出来るので
ピンを抜いて再利用します。(変換コネクタ作成などに使えます)
コネクタからピンを抜くには、専用の工具を利用すると非常に簡単です。

私が使っているのは、イーグル模型のピンリムーバー(ミニコネクター用) (2290LP-GU)です。
エチゴヤさんで450円程度で売られています。
(ライラクスからもピンオープナーという名称で売られていますが2,000円近い価格で却下です)

ピンリムーバー

万一の場合、人にバッテリーを貸す可能性があるので、ティーンズとタミヤの変換コネクタを自作。
(写真と逆の変換コネクタは、B6互換機での充電用に以前作成していたので、今回は作成無し)

変換コネクタ

PS90HCをFET仕様からFET+SBD仕様に変更

既にFET仕様となっているPS90HCですが、FETの破損防止に
ショットキーバリアダイオード(SBD)を追加します。

SBDは次世代SOPMODのスイッチ接点保護でSOPMODに入れたのと同じ
日本インター製ショットキーバリアダイオード 31DQ10(100V 3A)
お値段は1個150円(チップ式の安いSBDだと1個20円とかで売られてます)

接続方法も全く同じでモーターのプラスとマイナスに繋ぐだけ。
(極性を間違えるとSBDが故障するので注意)

SBD追加1

SBD追加2

P90系のメカボ周りには隙間が沢山あって、ヒューズ+FET+SBDまで入れても
余裕で収まるのは非常に楽ですね。

SBD追加3

ちなみに既にFETでスイッチ接点の保護は行われているので
SBDを追加してもスイッチ接点保護の観点からは何も変わりません。
SBD追加は、あくまでもFETの保護です。

次世代SOPMODのスイッチ接点保護

一般的な電動ガンは、使用しているうちに、スイッチONの際に起こる火花で
トリガーのスイッチ接点が段々と磨耗して行きます。
最後には接触不良を起こし、撃てない状態になることこもあります。

PS90HCは、内部構造的に余裕があるので、FETを組み込むことで
スイッチの消耗を抑えるようにしました。

次世代M4もFET化しようと思ったのですが、隙間があまりないため
FET化するには色々と工夫が必要みたいです。
そんな時に、ガンジニアさんのHPで興味ある内容の記事を発見しました。

SBDを使用した接点磨耗軽減策

FETまでの効果はないものの、簡単でかなりの磨耗を軽減できるということです。
詳しく知りたい方は、ガンジニアさんのHPを参照してください。

今現在、SOPMODに取り付けているグリップはERGOのグリップなので
ちゃんと入るか不安ではありましたが、ショットキーバリアダイオード(SBD)は安いですし
仕事の帰り道にある嘉穂パーツセンターで購入しました。

購入したのは日本インター製ショットキーバリアダイオード 31DQ10(100V 3A)
インター31DQ10

お値段は1個150円でした。
(小さいチップ式のものを買おうと思ってましたが置いてませんでした)

プラス・マイナスを間違えないようにSBDにハンダで配線を取り付けます。
(極性を間違えると簡単に壊れてしまうそうです)
配線の取り付けが終わったら、熱収縮チューブで絶縁しておきましょう。

SBD配線1
SBD配線2

モーターに取り付け。

SBD配線3

ERGOグリップも隙間はそこそこあるので、問題なくSBDをグリップ内に格納できます。

SBD組込1

後は配線を元通り取り付けて、底蓋を閉めれば完成!

SBD組込2
SBD組込3

FETもパーツで購入して自作すれば、かなり安く作れるのですが
機種別の専用品とか売ってると、楽しようとして思わず買っちゃいますね(笑)
こうやって自作してると、安い上に楽しさもあるので、是非自作をお勧めします。

(マルイの保障が受けられなく可能性があるので自己責任で!)

AMMO BOX(弾薬箱)

AMMO BOX、アーモ缶、弾薬箱などと呼ばれる、その名の通り弾薬を入れておくスチール製の入れ物です。
実際にアメリカ軍が使用していたものが、安価に大量に出回っています。
(そもそも使用後は破棄されるのでしょうから)

弾薬を入れる箱ですから、衝撃に強く、密閉度も高いです。
スチール製なので、鉄が溶けるような高温にならない限りは、耐火性もそこそこあるでしょう。

ということで、私はリポバッテリーなどのバッテリ保管用にアーモ缶を使用しています。

AMMO BOX(弾薬箱)1
AMMO BOX(弾薬箱)2

アーモ缶には、入っている(入っていた)弾薬の種類などが書かれています。
なので、外に書かれている文字を見ることで、なんの弾薬が入っていたのかが分かります。

このアーモ缶に書かれている文字を見てみたところ、見たことがない文字が書かれていたので調べてみました。

まず、側面に書かれている文字「FUZE」ですが、いわゆるヒューズです。
FUZEには、「信管」という意味もあり、この場合は正に信管のようです。
つまり、このアーモ缶には、弾薬ではなく砲弾などの信管が収められていたということです。

AMMO BOX(弾薬箱)3

更に缶の側面にも、上部にも「PROX」の文字が見えます。
proximityとは「近接」という意味で、上に書いたFUZEと組み合わさると「近接信管」となります。

「近接信管」の詳しい内容などはウィキペディアに任せるとして
簡単に言えば、目標物に命中しなくても、近くであれば爆発させることが可能な信管ということです。

弾薬が入っていたと思っていたアーモ缶に、信管が入っていたとは、調べてみると面白いものです。
(普通に弾薬が入っていたアーモ管だったら、この記事は書かなかったでしょう)

ちなみに弾薬が入ってるものも、信管が入っているものも、このタイプは全く同じものだそうです。

AMMO BOX(弾薬箱)4
AMMO BOX(弾薬箱)5

中は錆びなども殆どなく、思ったより綺麗でした。
古いアーモ管は、サビサビのものもありますが、年代を感ることが出来、それはそれで味があります。
(バッテリー保管用としては、錆びがない方が当然良いですが)