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電動キックボード「RICHBIT ES1 Pro」に色々付けてみた

特定小型原付としては最安価格帯の「RICHBIT ES1 Pro」ですが、安いだけに(軽いだけに)色々と省かれているものがあります。
その中でも致命的と思っているのが「鍵」です。

電源ボタンを押すと電源が入ってすぐ乗れる。
鍵を回してメインスイッチをONにする必要もなく、ハンドルロックを解除する必要もありません。
こう書くと利点のようにも思えますが、逆に言えば持ち主でなくてもすぐ乗れるということです…

ずっと建物の中に保管しているわけでもないので、流石にセキュリティ機能を追加することにしました。
まずはAliexpressで買った中華ディスクロックです。
※ES1 ProはXiaomi M365と基本的に同じ作りなのでXiaomi M365用のパーツなどが使用可能です。

凄くチープですが、ないよりはマシだと思います。
まあ高価なバイクではなく電動キックボード用なので妥当な気はします。

販売ページの写真と同じ位置のネジ穴を利用してディスクロックのホルダーを取り付けます。
ES1 Proに元々付いているネジでは穴のサイズが合いませんし、ディスクロックにはネジが付属していないので、同じサイズ・ネジピッチで少し長めのネジを用意しました。
ディスクロックホルダーの穴よりもネジの頭の方が小さいのでワッシャーを入れて止めました。

下の写真はちょっと写真の角度が悪いですが、取り付け自体は問題なく終了しました。

続けてアラームを取り付けます。
こちらはAmazonで買ったXiaomi M365用のセキュリティーアラームです。

アラーム本体とリモコン2個が入ってます。
(写真の中身はディスクロックの鍵が入ってたりしてますのでちょっと違います)

キックボードの下の部分のカバーを外すのですが、ネジは安っぽくて舐めやすいし、中の配線も接続が怪しい箇所があって超中華クオリティーという感じです。
何度も開け閉めしていると近いうちにネジがダメになると思われます。

アラームを取り付けてテストでON/OFFしてみると…
揺らしてもないのにアラーム鳴りっぱなし。
キックボードの角度を変えてみたり、色々なことを何度やってもアラーム鳴りっぱなし…
多分不良品だと思いますが、このクオリティのアラームを取り付ける気も、返品する気もなくなったので取り外してポイしました。

最後にスマホホルダーを取り付けました。
バイクではQuadLockを使用しているので、互換のためにQuadLockを取り付けようと思いましたがQuadLockは高いんです。
電動キックボードでは数えるほどしか使わないと思われるので、流石にそこまでのお金を出そうとは思えません。

そういえば以前、不良品で交換してもらったQuadLockが予備が取ってあるのを思い出したので、衝撃吸収ダンパーだけ追加で注文しようとAmazonを検索したらQuadLockの互換品が売られてました。
QuadLock純正衝撃吸収ダンパーの価格よりもダンパー含めたセットの価格の方が安い…
セット全部の価格で考えると約5分の1の価格です。

最悪、衝撃吸収ダンパーだけでも使えればいいやと思って買ってみました。

細かいところは本物のQuadLockとは違ったりしますが、互換品としては問題なく使えそうです。
ダンパーもちゃんとゴムでマウントされてます。

液晶ディスプレイやスイッチ類の邪魔にならないところに取り付け。

電動キックボードを折りたたんだ時に干渉しないか確認。

滅茶苦茶干渉して折り畳むことができません…
ハンドル位置の左右逆側に取り付け。
スイッチ類の操作の邪魔にならない位置に。

折り畳み時の干渉もなし!

これでES1 Proも少しは使いやすくなったかな。

特定小型原付 電動キックボード「RICHBIT ES1 Pro」を購入

職場へはバイクで通勤しているのですが、オフィス移転に伴い駅のすぐ近くに通勤しなければならなくなりました。
今までも駅のすぐそばではあったのですが、駅自体が中心部から一駅離れていたため月極のバイク用駐輪場を契約して借りていました。
本当に中心部の駅だと、ちょっと離れないとバイク用の駐輪場がなかったり、あっても埋まってて一向に空くことがなかったりします。

どうしようかと色々と考えた挙句出した結論が「バイクの駐輪場は少し離れたところに借りて、そこからオフィスへは電動キックボードで行こう!」です(笑)

幸いにも今年(2023年)の7月から特定小型原付という免許不要・ヘルメット不要(努力義務)・歩道走行モードで歩道も走れる制度が始まりました。
免許不要といってもナンバープレートの取得が必要で自賠責保険にも加入しなければなりません。
ナンバーが付いていない電動キックボードは全て違法なので、もし見かけた方は通報してください!

電動キックボードを買うと決めたのはいいのですが、どの車種にするかで数日迷いました。
価格も6万円台から20万円くらいまで幅があり、当然価格差だけ性能や快適性にも差があります。
そして今回購入する際に一番重視したのは重量です。

電動キックボードも自転車と同じで違法駐車で回収されたり罰金があるようです。
(免許不要のためバイク扱いにはならないようで点数は持って行かれないみたいですが)
なので、職場到着したら折り畳んでビルの中の部屋まで持って行こうかと考えました。
適当に止めてると盗難の可能性もありますしね!

一番軽い特定小型原付は一番安い特定小型原付でした(笑)
(全車種調べきれてない可能性は高いですが)

RICHBIT ES1 Pro

基本SPEC
・サイズ(横×高さ×幅)  :1080×1140×530mm
・折り畳み時(横×高さ×幅):1080×560×530mm
・重量          :約13.8kg
・最大荷重        :100kg
・適応身長        :130~200cm
・ブレーキ        :前後ディスクブレーキ
・走行モード       :車道/歩道
・速度          :車道走行モード最高速度20km/h/歩道走行モード最高速度6km/h
・バッテリー       :リチウムイオン(36V・7Ah)
・モーター        :前駆動250W
・一充電走行距離     :20km~25km
・充電時間        :約4時間
・タイヤサイズ      :8.5インチ
・保証期間        :購入より6ヶ月
・付属品         :充電器・簡易工具・説明書

重量約13.8kgなので折り畳めば片手で持てます!

結構大きな箱で届きました。
キックボード自体も子供が足で漕ぐキックボードと比べたら重いし大きいです。

組み立ては難しくありませんが、安いだけあって全体的に作りはそれなりです。
高級感は全くありません。

市役所に行って書類を出せばお金を払わずにナンバーが発行されますが、毎年2,000円の税金を払う必要があります。
ナンバーが発行されたらコンビニで自賠責保険に加入して公道を走るための手続きは終了です。

7月から始まった特定小型原付ですが、私が住んでいる市では7番目のようです!
見本のナンバープレートも文字は「つ」で番号1から始まっていたので間違いなさそうです。
既に4カ月が経とうとしているのに市内で7人しか登録していないとは…
(ナンバーが付いていない電動キックボードは今でも稀に見かけますが)

RICHBIT ES1 Proに実際に乗ってみての感想を一言で表すと
「世の中に放ったらダメなやつ」
です。

最高速度が20km/hまでしか出ないですが自転車同様に車道を走る必要があります。
最高速度20km/hだと直ぐ近くを車がビュンビュン追い抜いて行くわけです。
更にタイヤが小さいので自転車と比べると凄く不安定です。
運転自体は慣れの問題があるにせよ、慣れても段差には非常に弱いのは変わらず。
自転車に比べて転倒のリスクは格段に高いと感じます。
もちろんもっと高額なモデルは安定感や乗り心地は格段に良くなるのだと思いますので、可能であれば安定感のあるモデルを購入するのがいいと思います。

転倒リスクは高いけど直ぐ近くを車がビュンビュン走る状況…

自転車に変わる次世代モビリティーとして許可は仕方がない流れだとは思いますが、少なくとも免許は必要な制度でよかった気がします。
原付免許なんて特定小型原付の条件でもある16歳以上なら誰でも取れるわけですしね。
特定小型原付に乗る人はもちろんですが、横を通る車の立場になった場合にも転倒の可能性を考えて十分注意して追い抜くことをお勧めします。