ヤフオクで格安購入した2020年式のCBR250RRですが、走行距離の割に状態が悪かったのでパーツ交換等色々とやってきました。
リアサスもオーリンズに変更したので、あとはフロントフォークのオーバーホールくらいかなと思い、お世話になっているレーシングショップのRSGさんにフロントフォークのオーバーホールに出しました。
そもそもこのCBR250RRは2020年式にも関わらず、2017~の初期型のホイールが付いていたり、各部のサビが酷かったり、カウルが塗装されたりしていて怪しい素性の車両だと落札後に判明しました。
現車確認が難しいヤフオクだと起こり得ることですし、それを覚悟して落札する必要があると思います。
整備中にフロントをリフトアップしてホイールを回すとホイールの回転に引っ掛かりがあったので、フロントホイールのベアリングの打ち替えもオーバーホールと一緒に依頼しました。
また、ヤフオクで落札して色々と怪しい箇所があるという説明も事前に行い、ステアリングステム周りのチェックもお願いしました。
オーバーホールに出してから一週間ほどで連絡があり「分解してパーツを確認したらフロントフォークの左側だけ初期型のもので、右側はフレーム番号通り中期型のものが付いている。ベアリングも完全に終わってはいないものの、あまり状態はよくないので交換しておいた方がいい。ステム周りは特に問題ない」とのこと。
やはりこの車両は事故か何かでフロント周りが一部交換されているようです。
車両自体は格安で落札したものの、錆びた部品の交換やサーキット仕様にするためのパーツなどで40万くらいは追加で掛かっているので、今回のオーバーホール代やもろもろを考えると新車が来るくらいのお金が最終的に掛かっています。
私の場合は殆どのパーツ交換やカスタムを自分でやっているので工賃が殆ど掛かっていませんが、もし自分で整備できない人がお店に頼んでいたとすれば、ヤフオクなんかで買わずにお店で買った方が安く上がったのではないかと思います。
最初からこういった状態が悪い車両が送られてくる可能性を考え、自分自身でメンテナンスを行うことができる人以外はヤフオクやメルカリで車両を購入するのは全くお勧めしません。
全ての出品者が悪意を持ってやっているわけではありませんが、悪意を持って出品している出品者が一定数いるのも事実です。
ギャンブル好きな人を除いてはあえて賭けに出る必要もないと思います。
話しは戻って左側のフロントフォークが初期型で右側が中期型の件ですが、形状的には大きく変わらないのでこのまま使用するのは問題ないそうです。
但しパーツ構成が若干違うのでパーツの注文を行う時に間違えないように注意が必要だとのこと。
2023年からの後期型はフロントフォークの構造自体が変わるので、それ以前のモデルと混合使用はできないとのこと。
このまま使用して問題ないとのことだったので、TTS(ツルノテクニカルサービス)製のフォークイニシャルアジャスターをオーバーホールの際に取り付けてもらいました。
左側だけに装着するタイプのプリロードアジャスターです。
最弱でノーマルのプリロードとのことなので、純正よりもプリロードを抜く方向では使用できません。
あくまでもサーキットユースでプリロードを掛けて行く方向で使用します。
RSGさんではフロントフォークのオーバーホールの際、標準(無料)でフルボトムの位置にマーキングを行って頂けます。
ディーラーや用品店ではやってくれないレーシングショップならではのサービスではないかと思います。
サーキット走行の際にどれくらいまでストロークを使用しているかの目安となります。
ノーマルのままだとブレーキの突っ込みで結構フルボトムしている可能性もあるので、サスセッティングを行う際の参考にします。
ちなみにCBR600RRのノーマルセッティングだと普通にフルボトムしてたのでプリロードを掛ける方向でセッティングしています。