’21 CBR600RRでサーキット走行

CBR600RRのホイールと一緒に交換したタイヤ「MICHELIN POWER GP」ですが、メーカーとしては【公道50対サーキット50】という用途の割合を想定して作られているそうです。
ちなみにPOWER 5は【公道100】みたいです。

POWER GPは端の部分はハイグリップタイヤ用のカーボンコンパウンドが採用されていて、タイヤを見るとコンパウンドが変わる境目が見えます。
折角良いタイヤを履いても公道を普通に走っているとタイヤの端っこは全く使いません。
いわゆる「アマリング」というやつができます。

このままだと端っこを使わずにセンター部分がなくなりそうなので、端っこを使うことにしました。
昔は峠を走るという選択肢もありましたが、時代的に峠でタイヤの端まで使うのはナシだと思いますので、メーカーが言う通りサーキットでタイヤの端を使うことにしました。

福岡県にはミドルクラスが走れるようなサーキットは残念ながらありませんので、今回は熊本県のホンダ敷地内にある「HSR九州」というサーキットに行ってきました。

バイクを車で搬送せずに自走で行ったので、HSR九州に到着した8:30だと既に暑くてたまりません。
レーシングスーツを着ているので到着した時点で汗だくです。
着替えとして持って行った短パンとシャツに着替えて受付などを済ませます。

学生時代はミニサーキット(ミニバイクやレーシングカートが走るコース)でアルバイトをしていたり、サーキットも走っていたのでサーキット自体は馴染みがありますが、バイクでサーキットを走るのは二十数年ぶりです。
流石にサーキット初心者レベルと変わらない状態なので通常のスポーツ走行枠ではなくRSGというレーシングショップのスクールに参加しました。

レーシングギアもタイヤも当時よりも随分進化しています。
今回は安全のためにエアバッグも購入して持ち込みました。

上の写真には走行前のアマリングなタイヤが写っています。
さて久々のサーキットでタイヤの端っこまで使えるでしょうか。

スクールで予定のメニューは20分の走行x4本です。
その中で自分で選択したレッスン(マンツーマンやビデオ撮影など)を受けることができます。

1本目は快晴!
HSR九州を走るのは初めてなので、コースを覚えるのとサーキットの感覚を取り戻すためにひたすら必死に走ります。

あっという間に1本目は終了し、2本目を待っていると雲行きが怪しくなってきて雷警報が…
雷警報が出ると赤旗が出て走行中止となります。
雷と共に雨も落ちてきてあっという間に路面はウエットに。

雷雨で走れないものはどうしようもないので、この雨の時間にスクールでライン取りや各コーナーの走り方などを丁寧に説明して頂きました。

1時間ちょっと経った頃に走行再開のアナウンスが!
所々路面が濡れている個所はあるものの、サーキットのコンディションとしては「ドライ」になりました。
サーキット経験がない人が見て「ハーフウェット」と思うくらいでもレースなんかでは「ドライ」と判断されることが多いです。

サーキットの終了時刻を遅くすることはできないので、残りの走行枠が20分x3本から15分x2本へ変更となりました。

雨の間にライン取りを聞きましたし、コースも多少は頭に入って来たので少し攻めます!

2本目終了時点でタイヤは上の写真の通りになりました。

3本目はスクールメニューのマンツーマンでの走行となります。
下の写真に写っているRSGのマシンで一緒に走ります。
(私と一緒に走ったのは後ろに写っている同年式のCBR600RRでした!)

最初にインストラクターに先行して走ってもらって後ろを付いていきます。
ライン取りやフォームを後ろから見て参考にしながら走ります。

ホームストレートで前後入れ替わって、その後は後ろから走りを見てもらえます。
走行後に後ろから見て良いところや悪いところなどをお話しして、悪いところの改善方法などを教えて頂けました。
こういうのは一人で黙々と走っていてもなかなか気付けないところなので、スクールへの参加は意味があると感じます。

3本目走行後のタイヤの写真を撮り忘れていたので、帰りの高速道路のサービスエリアでリアタイヤをパシャリ。

アマリングはなんとか消えたものの、走りの方はまだまだ全然なので、もう少し涼しくなる頃に再度スクールに参加してHSR九州を走ろうかと思ってます。
(ブーツの先を時々擦るので次の参加までにバックステップを一番上まで上げようかと思ってます)
皆さんもサーキットで本気走りではないエンジョイ走りをやってみてはいかがでしょうか。