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’21 CBR600RRでサーキット走行 その2

’21 CBR600RRでサーキット走行の続きです。

今年の7月に熊本にあるサーキット「HSR九州」を走行し、それから約2か月後となる9月に2回目の走行に行ってきました。
今回も通常のスポーツ走行枠ではなくRSGというレーシングショップのスクールへの参加となります。
今回は色々と用事があり朝からの参加はできず、午後からの参加となりました。

気温も下がって随分涼しくなって来たので、一番快適に走れる時期かもしれません。
今回も自走で参加しましたが、万一の転倒などを考えると自走は厳しいので、自宅のミニバンにバイクを積載できるように改造予定です。

自走で持って行ける荷物はバックパックに背負っていける分だけ。
エアバッグを着るとバックパックを背負うのが難しくなるため、バックパックにエアバッグを括りつけてからバックパックを背負います。
(なので道中に何かあってもエアバッグは作動しません!)

レーシングスーツとブーツは当然着て行くわけですが、バックプロテクターやチェストプロテクターもバックパック内のスペース確保のため装着して移動します。

自走でのサーキット走行を考えている方のために、私がサーキットに持って行ってるものをご紹介します。
なお、エアゲージは持って行ってません。
自宅で冷間時に空気圧のチェックを行ってから出発します。

飲み物とお昼ご飯(飲み物は自販機があるので現地でも買えます)
最低限の工具(ラチェット、ソケット、ヘキサレンチ、ラジオペンチ、ドライバー、タイラップなど)
養生テープ(ミラーやウィンカーなどの保安部品の養生用)
カッパ(道中で雨が降ることも)
帽子、マスク、タオル、サンダル、シャツ、ズボン
サーキット用のエアバッグ

ずっとツナギとブーツでウロウロするのは暑いししんどいので、サンダルやシャツ、ズボンはあった方が絶対に楽だと思います。
もって行くのはこれくらいです。
これでもバックパックは結構一杯になります。

午後になったら早速走行開始です。
RSGのスクールの走行時間は20分x4本の計80分です。

自走なのでタイヤウォーマーなども当然ながら持って行けません。
MICHELINのPOWER GPは直ぐにタイヤが温まるので自走組にはもってこいのタイヤです。

上のタイヤの写真は1本目走行後のリアタイヤです。
変な減り方もしてないですし、立ち上がりでアクセルをガバ開けしてもバイクとタイヤが優秀なので全然滑りません!

前回は20数年ぶりのサーキットで、且つHSR九州を走るのが初だったのもあって全く余裕がありませんでした。
今回はコースを完全に頭に入れて、前回の走行時の映像がドラレコに残っていたので復習してから挑みました。
結果、少しは考えながら走ることができたので、タイム的には4秒ほど縮まりました。

まだまだ恥ずかしいくらいに遅いので、もっと色々と課題を見つけ、それを一つ一つクリアしながら地道に上手くなるしかないと感じています。

2本目を終えてのタイヤの状況。
思ったよりも減りません。
4月~10月くらいまで月1の走行なら年間1セットで済むんじゃないかと思うくらい。
(実際はどうなのか分かりませんが)

バイクに乗っていない間もイメージトレーニングして走行に挑むことで、これほど効果があるとは思いもしませんでした。
昔はいくらでも走る時間があったのでひたすら走ってればよかったですが、限られた時間の中で効率よく速くなるためには、イメージトレーニングとプロライダーによる的確な指摘が凄く効果を出しました。

前回指摘された目線の近さと、外足が開き気味なるのを注意しながら走ります。
気付くと目線が近くなっているので、意識しながら走ることの重要性を再確認します。

3本目を終えてのタイヤの状況。
気持ち減ったかな?

今回のスクールでの指摘事項は以下でした。

・ライディングフォームは悪くないし、ライン取りも最終コーナー以外は問題なさそう。
・今のライディングフォームなら目線は遠くを見れそうだけど、何か自分の中で引っ掛かっているものがあって自然と近くを見てしまうのではないか。
・外足が開き気味になるのは、ステップに乗ってるのがつま先過ぎるからかもしれないので、もう少しだけ後ろでステップ踏んだ方が安定しそう。
・S字の切り返しがリズムに乗れてないので、切り返しのリズムやシフトアップのタイミングなど、速い人の走りを参考にするとリズムを掴みやすいかも。

と、今回も的確な指摘をしてもらいました。

上の写真はフロントタイヤの右側で、下の写真はフロントタイヤの左側です。

右側は端まで使ってはいるものの、タイヤカスが出るほどの負荷は掛かっていないようです。
左側は端までタイヤカスが出てるので、タイヤが潰れて負荷が掛かっているのではないかと思われます。

これはHSR九州には左の高速コーナーがあるからであって、私がフロントブレーキで上手くタイヤを潰しながら走ってるからではないと思います。
できるだけフロントブレーキを残しながらタイヤを潰してコーナーに侵入しようと意識してはいますが、まだまだ荷重を掛けれてないのだと思います。

リアタイヤは簡単に端まで使えるのに、フロントタイヤを上手に端まで使い切るのはなかなか難しいです。

上の写真は4本目終了後のリアタイヤの状況です。
やはり1年は持たない気がしてきました(笑)
タイヤ代をケチって転倒しては意味がないので、グリップしなくなった時点で交換ですね。
(今はまだまだ大丈夫ですが)

そして最後にスクール終了後インストラクターの方と少しお話ししました。

イメージトレーニングも重要だけど、ツーリングの時のワイディングはもちろん、普段の通勤でもバイクに乗っているのであれば、フォームの練習はできるのでやってみるといいですよ、と。
公道なので実際にバイクを寝かしたりはしませんが、ステップを踏む足の位置だったり、外足を意識して締めたりなどは普段乗ってる時でも意識してやれるはずです。
逆に言うと普段ダラ~っと乗ってると、その癖がつい出てるのかもしれません。
日頃できてないのに都合がいい時だけできるはずもないですね。

実はサーキットを走っていない時間にも練習できることや、速くなるヒントが沢山あることを教えて頂いたわけです。
自分だけではなかなか気付けないことに気付かさせてくれるので感謝ですね。

そして今回も自宅に帰ってドラレコの映像を元に復習しようとSDカードの中を見てみると…
HSR九州から帰るところからしか映像が残ってません!
古い映像は残っているのに…
基本的には古い映像が消えて新しい映像で上書きされるはずですが、古い映像にロックでも掛かっていたのか。
次回も同じようにならないようにSDカードの中身を全部消し去っておきました。
(事故の時に撮れてないとかでなくてよかったと思います)
次は10月末に走行予定なので、走る前にドラレコからSDカードをフォーマットしておくことにします。

’21 CBR600RRでサーキット走行

CBR600RRのホイールと一緒に交換したタイヤ「MICHELIN POWER GP」ですが、メーカーとしては【公道50対サーキット50】という用途の割合を想定して作られているそうです。
ちなみにPOWER 5は【公道100】みたいです。

POWER GPは端の部分はハイグリップタイヤ用のカーボンコンパウンドが採用されていて、タイヤを見るとコンパウンドが変わる境目が見えます。
折角良いタイヤを履いても公道を普通に走っているとタイヤの端っこは全く使いません。
いわゆる「アマリング」というやつができます。

このままだと端っこを使わずにセンター部分がなくなりそうなので、端っこを使うことにしました。
昔は峠を走るという選択肢もありましたが、時代的に峠でタイヤの端まで使うのはナシだと思いますので、メーカーが言う通りサーキットでタイヤの端を使うことにしました。

福岡県にはミドルクラスが走れるようなサーキットは残念ながらありませんので、今回は熊本県のホンダ敷地内にある「HSR九州」というサーキットに行ってきました。

バイクを車で搬送せずに自走で行ったので、HSR九州に到着した8:30だと既に暑くてたまりません。
レーシングスーツを着ているので到着した時点で汗だくです。
着替えとして持って行った短パンとシャツに着替えて受付などを済ませます。

学生時代はミニサーキット(ミニバイクやレーシングカートが走るコース)でアルバイトをしていたり、サーキットも走っていたのでサーキット自体は馴染みがありますが、バイクでサーキットを走るのは二十数年ぶりです。
流石にサーキット初心者レベルと変わらない状態なので通常のスポーツ走行枠ではなくRSGというレーシングショップのスクールに参加しました。

レーシングギアもタイヤも当時よりも随分進化しています。
今回は安全のためにエアバッグも購入して持ち込みました。

上の写真には走行前のアマリングなタイヤが写っています。
さて久々のサーキットでタイヤの端っこまで使えるでしょうか。

スクールで予定のメニューは20分の走行x4本です。
その中で自分で選択したレッスン(マンツーマンやビデオ撮影など)を受けることができます。

1本目は快晴!
HSR九州を走るのは初めてなので、コースを覚えるのとサーキットの感覚を取り戻すためにひたすら必死に走ります。

あっという間に1本目は終了し、2本目を待っていると雲行きが怪しくなってきて雷警報が…
雷警報が出ると赤旗が出て走行中止となります。
雷と共に雨も落ちてきてあっという間に路面はウエットに。

雷雨で走れないものはどうしようもないので、この雨の時間にスクールでライン取りや各コーナーの走り方などを丁寧に説明して頂きました。

1時間ちょっと経った頃に走行再開のアナウンスが!
所々路面が濡れている個所はあるものの、サーキットのコンディションとしては「ドライ」になりました。
サーキット経験がない人が見て「ハーフウェット」と思うくらいでもレースなんかでは「ドライ」と判断されることが多いです。

サーキットの終了時刻を遅くすることはできないので、残りの走行枠が20分x3本から15分x2本へ変更となりました。

雨の間にライン取りを聞きましたし、コースも多少は頭に入って来たので少し攻めます!

2本目終了時点でタイヤは上の写真の通りになりました。

3本目はスクールメニューのマンツーマンでの走行となります。
下の写真に写っているRSGのマシンで一緒に走ります。
(私と一緒に走ったのは後ろに写っている同年式のCBR600RRでした!)

最初にインストラクターに先行して走ってもらって後ろを付いていきます。
ライン取りやフォームを後ろから見て参考にしながら走ります。

ホームストレートで前後入れ替わって、その後は後ろから走りを見てもらえます。
走行後に後ろから見て良いところや悪いところなどをお話しして、悪いところの改善方法などを教えて頂けました。
こういうのは一人で黙々と走っていてもなかなか気付けないところなので、スクールへの参加は意味があると感じます。

3本目走行後のタイヤの写真を撮り忘れていたので、帰りの高速道路のサービスエリアでリアタイヤをパシャリ。

アマリングはなんとか消えたものの、走りの方はまだまだ全然なので、もう少し涼しくなる頃に再度スクールに参加してHSR九州を走ろうかと思ってます。
(ブーツの先を時々擦るので次の参加までにバックステップを一番上まで上げようかと思ってます)
皆さんもサーキットで本気走りではないエンジョイ走りをやってみてはいかがでしょうか。

’21 CBR600RRにホイール装着

’21 CBR600RRにホイールの装着準備 その2の続きです。

タイヤをMICHELIN POWER GPに決めたのでNAPSにホイール持ち込みで取り付けてもらいました。
メッツラーのM9RRと迷いましたが、色々と悩んだ結果POWER GPにしました。
メーカー規定空気圧が結構低めで接地感がかなりあり、タイヤが軽く、プロファイル的に倒しこみが軽いと全体的に評判が良かったのが決め手になりました。
(ショルダー部分はハイグリップのカーボンブラックコンパウンドを使用しているにも関わらず低温にも割と強いという噂です)

MICHELIN POWER GP

BITO R&DのマグタンではリアディスクのボルトがABSのパルスセンサーリングに干渉するという事前情報を得ていました。
(低頭ボルトに交換することで干渉しないとのこと)

OZ RacingのGASS RS-AもCBR600RRの適合は07-16年式となっているため20年~の年式には正式には対応していません。
ただ旧型のPC40でもABS部分以外は基本的に共通なので問題となるのであればABSの部分だけです。

GASS RS-Aに付属のリアディスク用ボルトはそもそも低頭ボルトが付属していたため、何の問題もなくABS用のパルスセンサーリングが取り付け可能でした。

フロント、リア共に何の問題もなくブレーキディスクとパルスセンサーリングの移植が完了。
その他カラーなども基本的に純正部品を再利用することなくGASS RS-Aに付属の部品で取り付け可能でした。
結局、新品で用意して使ったのはパルスセンサーリングのボルトくらいでした。
(パルスセンサーリング用ボルトの締め付けトルクは7N・mです)

尚、GASS RS-Aに付属している車種別取り付け説明書とCBR600RRのホンダ純正サービスマニュアルに記載してある締め付けトルクが結構違ったので、日本の正規輸入代理店に問い合わせしたところ、材質の違いなどからサービスマニュアルではなく車種別取り付け説明書に記載の締め付けトルクで作業を行ってくださいとの回答がありました。
但し1箇所だけ誤記があり、リアディスクブレーキのボルトの締め付けトルクがフロントと同じ18N・mとなっているのですが、正しくは28N・mがリアディスクブレーキのボルトの正しい締め付けトルクとなります。
サービスマニュアルではリアディスクブレーキのボルトの締め付けトルクが40N・mとなっていたため、流石に間違いだろうと思い問い合わせしたところ28N・mが正しいとの回答を頂きました。
(日本総輸入元の株式会社ノーブレストさんは、不明点などにしっかりと答えてくださり非常に助かりました)

車種別取り付け説明書に記載のない箇所の締め付けトルクはサービスマニュアルに記載のトルクで締め付けました。

前後のメンテナンススタンドとトルクレンチや各種ソケット等の工具が揃っていれば、無加工・完全ボルトオンなので自分で交換可能です。

純正ホイールと同じ黒のホイールの方が足元が締まって見えますが、ゴールドはゴールドで交換している感があっていいのではないかと思います。
簡単にいろんな色を試すことが出来ればいいのですが、なかなかそういうわけにもいきませんので、ホイール交換を考えている方の色の参考になればと思います。

最後に軽量ホイールに交換しての操作感の変化について書きたいと思います。
結論から書くと車体が軽くなった感じは間違いなくあります。
ひらひらと寝かしこみやすくなったのは間違いありません。

ただ、今回はタイヤとホイールを同時に交換しているので、これがアルミ鍛造ホイールへの交換による効果なのか、ミシュランタイヤによる効果なのか、両方の効果が合わさって感じるものなのかは正直分かりません。
また、高速道路での高速走行も行っていないので、高速での安定性などが低下したのかも今はまだ分かりません。
まあ、タイヤを新品に交換しただけでも乗り味は結構変わりますので、交換して体感してみないと文章ではなかなか伝わらないのではないかと思ったりもします。

個人的にはツアラーのような直進安定性よりもスポーツバイクのひらひら感が好きなので、今回のタイヤホイール交換によって純正よりも更に好みの方向に変化したのは間違いありません。

2022/01/04 追記
気温3℃でタイヤが冷たかったので軽く流した程度ですが、走ってみた感想を書こうと思います。
ホイールタイヤ共に軽くなったからなのか、路面の小さなギャップも拾って感じるようになりました。
これもホイールとタイヤを同時に交換しているため、どちらの影響が大きいのか、両方なのかがはっきりと分かりません。
(ミシュランタイヤは乗り心地が良くなるという人もいるので、ホイールで悪くなってタイヤで少しカバーしている可能性もあるかもしれません)

寝かしこみの軽さも暫く乗っていると体が慣れてくるため、こちらのメリットは段々と感じなくなります(笑)
(とはいえ確実に軽量化のメリットは受け続けているわけですが)

よく言われる「直進安定性の悪化」は正直私はほぼ感じません。

路面のギャップに関してはサスペンションのセッティングを少し変えれば改善しそうな気はしています。

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