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スバル サンバーのタイヤ・ホイール交換

軽自動車用のタイヤホイールがあまりにも安いので(CBR600RRに買った鍛造ホイールの1/6くらい)サンバーの消耗品と一緒に交換しようかと色々調べていたら、4ナンバーの貨物車両のタイヤには厳しい制約があることを知りました。
(ホイールは規制緩和でJWL規格でよくなりました)

軽貨物で重要になるタイヤの負荷能力を示す「ロードインデックス」などの詳しい話は以下のサイトが参考になるかと思います。
軽バンのタイヤ交換が車検通らない? 気をつけるべき耐荷重ってなんだそれ?

簡単にいうと「軽貨物の車両には軽貨物用のタイヤじゃないと車検通りませんよ」です。
一般的な軽貨物は12インチのホイールを履いているので、12インチ用なら色々とタイヤの種類があります。
しかし13インチや14インチへとインチアップしようとするとタイヤの選択肢が殆どなくなります。

タイヤパターンがオフロード用みたいなゴツゴツタイヤは数種類から選ぶことが出来ますが、今現在で普通のタイヤだとヨコハマ PARADA PA03くらいしか選択肢がありません。
14インチ用PARADAの発売日は2020/6/4なので、それ以前は国産タイヤではまともな選択肢がなかったのではないでしょうか。

今は14インチ用のPARADA PA03が販売されているので、軽貨物でホイールのサイズを14インチへインチアップしても車検の度に純正ホイールへ戻したりせずに車検を通すことが出来ます。

ヨコハマ PARADA PA03 165/55R14 C95/93N ブラックレター

今回タイヤ・ホイールは店舗ではなく通販で購入しました。

こんな感じで1本1本綺麗に梱包されて届きました。

タイヤはPARADAほぼ一択でしたが、ホイールは色々なデザインから選ぶことができます。
ただ車が商用軽バンのサンバーなので、最近流行りの「切削光輝ホイール」なんかは似合わないだろうなと思い、ちょっと古めのワタナベ風デザインにしました。
(ワタナベ エイトスポークはその名前の通り8本スポークですが、今回購入したホイールは9本ホイールです…)
純正のタイヤホイールと持ち比べてみるとかなり重いです。
アルミでも鍛造ではなく価格が安い鋳造なので大して軽くありませんし、タイヤも幅が広くなっている分重くなっていると思われます。
バネ下荷重は純正に比べ確実に増えることになります。

ジャパン三陽 ZACK JP-209 グロスブラック 14インチ 4.5J

なんだかサッカーのザックジャパンみたいな名前のホイールです。
そしてタイヤのPARADA PA03は文字部分がホワイトレターになっているタイヤなのですが、14インチだけはブラックレターになっています。
タイヤが小さいからホワイトレターは似合わないんですかね?

それではタイヤ交換を行います。
まずはジャッキで車体を持ち上げる前にホイールのナットを緩めます。
(取り外さずに緩めるだけです)

ナットを緩めたら車体をジャッキアップします。
サンバーの前輪を持ち上げるためのジャッキポイントは下の写真の場所になります。
(右前の写真です)

ジャッキアップしたらあらかじめ緩めておいたホイールのナットを全部取り外します。

ナットを外したら普通にタイヤが取り外せます。

取り付けは逆の手順で、タイヤ取り付け → ナット仮締め → ジャッキを下す → 本締めという流れになります。

左前も同じ手順で交換。
特に難しい作業はありません。

そして後ろのタイヤを交換しようとした時、後ろのジャッキポイントの形状とジャッキの形状が合わないのに気付きました。

上の写真の右側がヴォクシー用で左側がサンバー用です。
普通車のジャッキを使った方が上げるのも軽いかなと思ってヴォクシー用を使いましたが、後ろのジャッキポイントとは形状が合わないのでサンバーに積まれているジャッキを使用することにしました。
ジャッキが倒れて持ち上げた車体が落ちると大事故に繋がるので形状の合わないジャッキを使用するのはやめましょう。

ちなみに他の写真にも写っているように外したタイヤを車両の下に入れておくと、万一ジャッキが外れても車体の落下がタイヤで止まるので、助かることがあるかもしれないと昔教わってからはそうしてます。

後ろ側のジャッキポイントは上の写真の場所になります。
(写真は左後ろです)

車載ジャッキだと形状がぴったりと合います。
前後左右とも交換したら仮締めしていたボルトを本締めしていきます。

本締めにはトルクレンチを使用します。

ホイールのボルトなんかは規定トルクからプラスマイナス10%くらいは許容範囲と言われたりしますので、高価で正確なトルクレンチでなく安めのトルクレンチても構わないと思います。
安いやつでも10%もズレることはありません。

サンバーの規定トルクは80~100N・mということなのでトルクレンチをセットして締め込みます。
(上の写真では103N・mになっていますが、上限値の100N・mに合わせて本締めしました)
ホイールナットは基本に従って対角線上に締めていきます。
緩みがないかの確認も兼ねて2回目を締めます。
2回カチカチはダメとよく言われますが、ホイールはそんなに繊細なトルク値は求めないと思いますので、緩んでないかの確認の方が重要と考えて2週目の確認締めを行っています。

取り付けが終わったので空気圧をチェックしてみたら4本とも4kgf/㎠~4.5kgf/㎠というめちゃくちゃ高い空気圧でした。
(通販なので空気入れを持ってない人を考慮して高めで送ってくるのでしょうか)

このサンバーを使用する時は基本的にバイクを載せている時なので、サンバーの最大積載時の空気圧をセットしました。
フロント:2.4kgf/㎠
リア:3kgf/㎠

最後にタイヤがタイヤハウスからはみ出してないかのチェックを糸を垂らして行いました。
前後ともに全く問題なしで少し余裕があるくらいでした。

まあ所詮サンバーなのでかっこよくはなりませんが、商用車っぽさは多少は消えたのではないでしょうか。