CBR600RRのブレーキ周りには色々と手を入れてきました。
bremboのマスターシリンダーとキャリパー、サンスター5.5mm厚ブレーキローター、ステンメッシュホース、レーシングブレーキパッド、レーシングフルード…
ノーマル状態よりは当然よくなったものの、ブレーキに負荷が掛かるサーキットでの走行だと時間とともにブレーキが次第に深くなっていきます。
公道を走っているとまず経験することはないと思いますが、ブレーキが段々と効かなくなってくるのは結構怖いものがあります。
最終的にはブレーキレバーとグリップの距離が近くなって指が挟まりそうになります。
ということでレース車両にはよく付いているブレーキ用のリモートアジャスターを取り付けることにしました。
brembo純正のものは3万円超えの価格なのでTWM製のbrembo用を購入しました。
TWM ビレット・油圧フォールディングレバー用リモートアジャスター
ブレンボ RCSマスターシリンダーに対応している製品でCORSA CORTAにも対応しています。
クラッチレバーはbremboのレバーが使用可能なKOKENのクラッチホルダーに交換していますが、純正のハンドルとスイッチ類との組み合わせだと隙間が殆どありません。
リモートアジャスターの購入前からスイッチカバーとクラッチホルダーの間の隙間に収まるか不安がありました。
ギリギリまでずらしてリモートアジャスターが取り付けれるか試してみましたが、やはり隙間がなさ過ぎて取り付け不可でした。
色々と悩んで見つけた取り付け方法が下の写真の取り付け方法です。
KOKENのクラッチホルダーを止めているボルトの上側の1本を長いボルトに変え、リモートアジャスターとクラッチホルダーを一緒に止めることにしました。
見た目はあまりよくありませんが、ボルトもしっかりと締まるし干渉もなく、機能的には問題ないのでこれで行くことにしました。
不要な部分を削り落とそうかとも思いましたが、他の車種で使ったりとか、ハンドルを社外品に買えたりした場合に使えなくなるのでそのままにしました。
次はワイヤーでブレーキマスターとリモートアジャスターを接続します。
まずはbrembo Corsa Corta 19 RCSに付いているブレーキレバー位置調整のツマミ部分を外します。
最初はどうやって外していいのか分からず、イモネジなどがあるのではないかと思い探しましたが、単に圧入されているだけのようです。
隙間に小さめのマイナスドライバーを突っ込んで、少しずつ隙間を広げて行けば外れました。
ツマミ部分が外れたらリモートアジャスターに付属のパーツにネジ部分とワイヤーを差し込んでイモネジを締めていきます。
これでマスター側の接続は完了です。
ワイヤーを切る前にクラッチ側にワイヤーを取り回し、ワイヤーがブラブラしたり周りに干渉しないようにクラッチワイヤーと固定します。
ワイヤー同士の固定にはインシュロック(タイラップ)を2本使って束ねると簡単です。
リモートのダイヤルともワイヤーを接続しますが、ワイヤーは長めで用意されていますので切る必要があります。
まずは長めに切ってから最終調整すると失敗しにくいかと思います。
外側のチューブよりもワイヤーの方を少し長くする必要があるので、マスター側からチューブを少しだけ引っ張ってから切ると丁度いい長さに切ることができます。
ワイヤーを切ったらマスター側と同様にリモート側のツマミの穴にワイヤーを通してイモネジを締めたら接続完了です。
ハンドルを両側一杯まで切って干渉する箇所はないか、ブレーキを掛けた時にワイヤーが引っ張られて影響が出たりすることがないか、リモートダイヤルを回してブレーキレバーの位置調整が問題なくできるかなどを一通り確認して問題なければ取り付け終了です。
思ったよりも取り付けに手間取ってしまいましたが、なんとか取り付けることができました。
これで走行中に左手でブレーキレバーの位置調整が可能となりました。