WESTERN DIGITAL WD2500BEVE (250GB 9.5mm)を購入しC4110に換装してみました。
※既にリンク先のサイトはなくなっているようです
結論から先に書きますと何の問題も無く使用可能でした。
型式等から考えて(C8、C9、C4120でも同様に換装可能だと推測します)
※今回の換装はパーティションイメージのバックアップから復元という形で行っています。
クリーンインストールを行う場合はOSがbig driveに対応している必要があり
対応するOSのバージョンはWindows2000ではSP4、XPではSP2以降が必要となります。
OSのインストールCDがこの条件を満たしていない場合にはインストール時にHDDの容量を正しく認識しません。
対応策としては自分でサービスパック適応済みのインストールCDを作り直す事です。
サービスパック対応のインストールCDの作成は詳しいサイトなどありますのでここでは触れません。
またDOSから確認したところBIOS上ではbigdriveを認識していないので
システムドライブ(Cドライブ)はHDDの頭から130G以下にする必要があります。
これはOS起動時だけはBIOSに依存するためです。
OSが起動してしまえばBIOSに依存せずにHDDアクセスする為
Dドライブなどが150Gのパーティションであっても問題はないようです。
換装に使用した環境は以下です。
OS:WindowsXP SP3
HDD:60GでC、Dで二つのパーティション
バックアップ&リストアソフト:Acronis True Image LE
(137Gを超えるHDDを使用するにはWindows2000ではSP4、XPではSP2以降が必要です)
まず買ってきたWD2500BEVE を2.5インチ用のUSB接続ケースに入れ
Cドライブ用:79.5G Dドライブ用:153Gでパーティションを切りました。
そしてDドライブ用のパーティションをNTFSでフォーマット。
次にAcronis True Imageで既存のHDDのCドライブのバックアップをDに保存。
その後USBで繋いだWD2500BEVEのDドライブになる所にコピー。
そしてここで初めてHDDの換装に入ります。
HDDを換装後にAcronis True ImageのCDからブート。
コピーしておいたバックアップイメージを予めパーティション切っておいたCドライブ用:79.5Gを復元先に指定して復元。
(復元するパーティションのタイプはOS起動可能なアクティブを指定します)
復元が完了し再起動すると無事WindowsXPが起動しました。
但し、Windowsが起動しただけでは本当にbig driveの壁の問題が無いかは分かりません。
そこでDドライブ用:153Gに137Gを超えるファイルを置いてみます。
確認は以下のサイトを参考に行いました。
HDD BigDrive問題の確認方法
150Gのファイルで埋め尽くしても最初の確認用ファイルも開けるしOSの起動も問題ないのでbig driveの壁は突破出来ているようです。
速度的には流石125GプラッタでHDtuneで計測したところ60MB/sec出ていました。
(最新のSATAなHTS723216L9A360では78.7MB/sec出るらしいです・・・ PATA仕様のHDDも出して欲しいな)
速度の数値的には前の60G HDDより1.5倍近く速い数値になっています。
OSの起動は流石に早くなってますが、デバイスの検出などでHDDを読み込まない時間は
当然のことながら短縮出来ないので1.5倍早くなるわけではありません。
(シークタイムも同じ5400回転からの換装なので連続的にデータを読まない場合はそれ程体感出来ません)
ということでアプリの起動は早くなったのが分かるものと分からないものがあります。
HDDへのアクセス音はほぼ皆無で全く気になりません。(個体差もあるかと)
HDD温度は通常時は40度以下(大体35度前後)で長時間HDDにアクセスを行うようなアプリを動かすと47度まで上がりました。
ノート自体はそこそこ温かくなりますがHDDの寿命が著しく縮む温度は50度以上で
HDDを1時間以上アクセスし続けても47度までしか上がらなかったので全く問題ないと思います。
全体的には容量も大幅に増えましたし速度も体感可能なので良い買い物だったと思います。