マルイのハイサイクルシリーズは、次世代などに比べると初速が若干低め。
(サイクルは秒25発もあります)
そこでスプリング交換で初速を上げます。
初速を上げるとサイクルが若干落ちますが、バッテリーにリポを使用することで
元のサイクルに近いところまで戻る予定。
(サイクルが戻るかは、あくまでも予定です)
ハイサイには従来のスプリングは入らないので、以下のハイサイ専用スプリングを使用。
アングス「0.9J(ジュール)スプリング ハイサイクルシリーズ専用」
まずはスプリング交換前のノーマル初速です。
ショップのクローニー弾速計とほぼ変わらない初速を表示してるので
簡易弾速系の数字は結構信頼できそうです。
ただ、サイクルが上手く計れないので、今回は残念ながらサイクルの計測はなしです。
(スプリング交換後のサイクルを音声解析で計ったので、最後に追記しました)
では早速分解して行きます。
P90系は分解が非常に簡単です。
扱いやすさといい、メンテナンス性といい、初心者にはお勧めの1丁ですね。
下の写真の赤丸の部分を押して、アッパーレシーバーを引き抜けば、簡単に上下分割が出来ます。
続いてメカボの取り出し。
バッテリーを入れる部分にネジが2つあるので、下の写真の赤丸部分のネジを外します。
次がちょっとコツがいる部分で、まず仕切ってある板を少し上に上げます。
モーターの調整ネジから仕切り板が外れるまで上に上げます。
(下の写真の位置までです)
その後、上の部分を中に押し込みながら、更に上に上げます。
すると、2個下の写真のように、上が中に入って、下は外に出せるようになるので
下から外に引っ張り出し、全体を外に出して外します。
仕切り板が外れたら、メカボックスを引き抜けばOKです。
(メカボックスは何かで止めてあるわけではないので、引き抜けば取り出せます)
メカボックスを取り出せたら、次はメカボックスを分解して行きます。
下の写真の赤丸部分のネジ3箇所を外すとスイッチユニットが外れます。
(ネジはT10トルクスネジなので、トルクスレンチが必要です)
スイッチユニットを外したら、次はモーターユニットを外します。
下の写真の赤丸部分のネジ2箇所を外すとモーターユニットが外れます。
一気にメカボを開きたいところですが、その前に逆転防止ラッチを解除し
内部のスプリング圧縮状態を解除しておきます。
下の写真の赤丸の部分が逆転防止ラッチです。
この部分をドライバーなどで少し押し込んであげれば、スプリングが圧縮されている場合は
逆転してスプリング圧縮が解除されます。
最後に下の写真の赤丸部分のネジと、メカボを挟んで止めてあるプレートを後に引き抜けば
いよいよメカボをあけることが出来ます。
メカボ オープン!
(スプリングが飛び出さないように、スプリングガイドを後からドライバーなどで抑えておくといいです)
下の写真は、上が純正スプリングで、下がアングスのスプリングです。
スプリングを交換したら、逆の手順で組み上げて行けばOKです。
スプリングのピッチが狭い方がガイド側、広い方がピストン側です。
(不等ピッチスプリング出してるとこは、どこも上のように言ってるんですが
ハイサイの純正スプリングは狭い方がピストン側に入れられてるんですよね)
組み終わっての初速計測。
大体95m/s前後です。
追記
音声解析によるサイクルの計測を行いました。
計測バッテリーは以下となります。
バッテリー:リポ7.4v1400mAh(30C)
充電状態:満充電ではなくストレージモード状態(約7.6Vと低め)
下の音声解析結果から1秒あたりの発射数に換算すると秒間22.8発となりました。
メーカー発表では秒間25発となっていますが、ハイパー道楽のノーマル時の実測値は
秒間23.6発となっています。
実測値同士で比べると、初速と引き換えに秒間0.8発サイクルが落ちた事になります。
(といってもこちらは音声解析であって、実測とは言い難いものがあります・・・)
初速アップを考えると十分なサイクルではないかと思います。
更に追記
ミニ互換のリポを満充電してテストしてみました。
計測バッテリーは以下となります。
バッテリー:リポ7.4v2000mAh(30C)
充電状態:満充電(約8.4V)
音声解析によるサイクルの計測を2回行いました。
上のものが秒間27.1発
下のものが秒間27.5発
平均:秒間27.3発
満充電(秒間27.3発)と保管モード(秒間22.8発)で、これだけの差がつきました。
(リポの容量自体も600mAhの差があります)
初速を上げてもこれだけのサイクルで動けば十分すぎる性能だと思います。