レーシングスーツとエアバッグについて

以前書いた記事バイク用エアバッグについてでエアバッグについて触れましたが、内蔵式のエアバッグを装着する場合には、レーシングスーツ側もエアバッグに対応している必要があります。

私が現在使用しているalpinestarsのtech-air 10というエアバッグは、alpinestarsのtech-air readyの製品はもちろん、RSタイチやクシタニも自社のスーツに対応するサービスを開始しています。

私が使っているalpinestarsのレーシングスーツも当然ながらtech-air 10に対応している製品ですが、tech-air raceのようにレーシングスーツ自体に組み込む方式ではありません。
他社製品同様にtech-air 10をインナーとして着た上で、レーシングスーツを着用することになります。

一方でtech-air raceはレーシングスーツ自体にジッパーで接続するため、一般的なインナーを着た状態でレーシングスーツを着用します。

実はtech-air 10でもtech-air race同様にレーシングスーツ自体にジッパーで接続できる対応レーシングスーツが存在します。

それがalpinestarsのAbsolute V2というフラッグシップモデルです。
フラッグシップモデルなので当然ながらお値段もフラッグシップで、現時点で海外から購入すると関税含めて約3,000ドルほどのお値段となります。

ちなみにV2になる前のAbsoluteはtech-air race用のモデルで、今回V2になったことでtech-air 10用の製品となりました。

価格が価格なので購入するかどうか非常に迷いましたが、やはりtech-air 10をレーシングスーツに組み込めるのは魅力的なので注文してみました。

日本の輸入代理店である岡田商事では現時点で取り扱いがないため、ドイツのFC-MOTOから個人輸入で購入しました。
届くまで関税がいくら掛かるのか分からないためドキドキしながら受け取りましたが、関税と消費税で合計48,000円ほど支払いました。

段ボールの中身はインボイスと上の写真のビニール袋に入ったレーシングスーツのみでした。
早速開封してみました。

フラッグシップモデルだけあって使われている革はカンガルーレザー100%です。
革以外の部分は、MOTO GPで培われた技術や新素材がふんだんに使用されており、通常の牛革や水牛革製品と比べて軽くて丈夫になっています。

レーシングスーツのチャックを開けてみると、中から箱が出てきました。
今までalpinestarsのレーシングスーツを4着購入しましたが、レーシングスーツの中から箱が出てきたのは初めてでした。

中に何が入っているのか箱を開けてみました。

箱の中にはメンテナンスキットとスーツ収納カバーが入ってました。
フラッグシップモデルを買うとこんな特典が付いてくるんですね。

あまり長持ちしそうな収納カバーではありませんが、alpinestarsのロゴがでかでかと書かれていて、なんとなくカッコいい感じです(笑)

ちなみにtech-air 10をAbsolute V2に組み込む方法はどこにも書かれていなかったので、海外ショップのYouTubeチャンネルを参考に組み込みました。

まずはtech-air 10の本体をベースレイヤーから取り外す必要がありますので、岡田商事のYoutTubeチャンネルを参考にエアバッグシステム本体をベースレイヤーから取り外しました。

tech-air 10の本体をベースレイヤーから取り外したらAbsolute V2に組み込んで行くことになりますが、何の知識もなしで組み込むのは色々と難しいので、海外ショップのSTG(Sportbike Track Gear)のYouTube動画を参考にして取り付けて行きました。

tech-air raceと違ってチャックで接合して装着完了とはいかず、エアバッグの各部分やセンサーを指定の場所に1つ1つ設置していかなければならないので、はっきり言って作業としてはかなり面倒です。

最後に1点注意事項を。
記事を書いている今現在、岡田商事はAbsolute V2を輸入・販売していないため、海外から個人輸入することになりますが、海外で売られているレーシングスーツには一般的にMFJ認証のタグが付いていません。
日本国内でレースをする場合、MFJ認証のタグがないとレースに出場することができませんので、国内レースで使用しようと思ってる方は購入を避けた方がいいかもしれません。

CBR250RR(MC51)のシートカウルを交換

私のCBR250RRは街乗仕様からレーサー仕様に簡単にスイッチできるように色々と手を入れてきました。

ゼッケンプレート、アンダートレイ、眉ウインカー化、取り外し式のフェンダーレスキット、サイドスタンドスイッチのキャンセルなど。

その結果、約10分でサイドスタンドを含む保安部品の取り外しが終わりレーサー化が完了します。
が、テールランプだけは飛散防止のためのテーピングが必要でした。

そこでテールランプのテーピングすら不要になるように、A-TECH製のストリート用シートカウル 2点セットを購入してみました。

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購入したのは「ストリート用」ですが、同じA-TECH製のCBR250RR用のシートカウルにはもう一種類「レース用シートカウルSPL」という製品があります。
そして今回購入したストリート用、レース用共にシートエンドのみが単品で売られています。

もしシート本体やシートエンドがどちらも同じ構造なら、ストリート用のシートカウル本体にレース用のシートエンドを取り付けられるのでは?という安直な考えが浮かび、メルカリで安く売られていたレース用のシートエンドのみを購入してみました。

もしかしたらレース用は後ろの方が少し絞ってあったりするのかな?などと思ってたりはしましたが、そもそも接合部の形状から全く違ってて被せることすらできません。
そしてレース用のシートカウル本体がないため、今後の使い道もありません。
完全終了です。

気を取り直してストリート用を取り付けていきます。

純正のシートカウルを外して交換していくだけなのですが、純正のシートカウルは表と裏と両側から結構な数のボルトやクリップで止められています。
が、A-TECHのストリート用シートカウルはなんとネジ2本です!
上の写真に写っている真ん中のボルト2本だけで留まってます。
ストリート用といいつつ、作りは基本的にレースカウルそのものです。
FRPも透けて見える極薄の箇所があったり、塗装も黒ゲルなので再塗装前提の仕上げです。
お高いマジカルレーシングとは違ってフィッティングもそれなりで、取り付け時は多少無理やり感があったり、FRPに亀裂が入ったりもします。

純正クオリティを求めている人には全くお勧めしませんので間違って購入しないように(笑)

シートカウル本体を取り付けたらシートエンドをDリングファスナーで取り付けていきます。
Dリングファスナーと聞くと回すだけの簡単取り付けを想像させますが、とにかくシートエンドが本体にハマりにくい!
そしてハマった後もDリングファスナーがメス側に引っ掛かりにくい!

これは書類や車載工具の出し入れの際に苦労すること間違いなしですね…
(まあ頻繁に開けることはないですが)

シートエンドが付くとこんな感じです。
アルミ製の網目越しに純正のテールランプが見えます。

テールランプが光ってる時はちゃんと後ろから確認できます。

シートエンドの裏側はこんな感じで網目が貼り付けられています。
やはりレースカウルクオリティです。

レース用のシートエンドが取り付けできてればテールランプが完全に見えなくなってましたが、転倒時の飛散防止という意味では、網目の状態でもテーピングの必要がなくなったかと思います。

最後に見た目の変化を。

交換前の純正シートカウル+シングルシートカバーと交換後のA-TECH製ストリート用シートカウルの比較です。

上の写真が交換前で下の写真が交換後です。

真後ろからも(画角が同じじゃなくてすみません)

上の写真が交換前で下の写真が交換後です。

写真は保安部品が付いたままですが、ここから保安部品を外してゼッケンプレートを取り付けたらもう完全にレーサーにしか見えないですね。

写真だと綺麗に見えますが、黒ゲル仕上げなので実際に見るとそれなりです。
ゼッケンプレートやアンダートレイも同様の黒ゲル仕上げです。
全部マットブラックで塗装すれば少しはマシになりそうですがやりません!(笑)

普段は殆ど乗らずほぼサーキット用なのでこれでいいのです。
だったらレーサー化すればという声はよく聞きますが、ちょっといじった時にサーキットに行かないと試走すらできないのは結構辛い。

フロントのディスクローターを交換した時も試走できたからジャダーが酷いのに気付いて直ぐに元に戻せましたが、交換後にサーキットで初走行だとそれだけで走行枠が1つ潰れてしまうんです。
月に何度も走りに行けるわけではないので、できるだけ走行枠の1つ1つを大切に使いたいのです。

CBR250RR(MC51)のラジエターキャップを交換

色々と怪しい私のCBR250RRですが、ラジエターキャップも念のために交換しておきます。
純正の品番をパーツリストで調べて注文しました。

品番:19037-GEE-710

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価格は2,000円ちょっと。
交換は意外と面倒くさくて右側のカウルを外す必要があります。
CBR250RRのカウル外しは慣れはするものの、やっぱり何度やっても面倒くさい。

カウルが外れてしまえば交換は10秒で終わる。
ちなみにクーラントの補充はカウルを外さなくても可能です。