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OneMix3 Pro 日本語キーボードのキー配列について

少し前にOneMix3 Pro 日本語キーボード版に買い替えたわけですが、キー割り当てで1点だけ致命的な個所がありました。
それはFn+Shift+カーソルキー(左右)に音量のアップ・ダウンが割り当てられていることです。
下の写真のキー配列の右下部分を見てみてください。

他のキーを何も押さずにカーソルキー(左右)を押すと当然ながら左右にカーソルが動きます。
そしてFn+カーソルキー(左)を押すとHomeキーが、Fn+カーソルキー(右)を押すとEndキーが押されたことになります。

通常、エディターなどでカーソルの位置からHomeやEndの位置までを選択状態にしたい場合、Shift+HomeキーShift+Endキーを押します。

でもOneMix3 Pro 日本語キーボードのキー配列だと音量のアップ・ダウンになるという、キーボードをメインで使う人にとっては致命的な欠点があります。
このキー配列を考えた人は、恐らくプログラムのソースコードを書いたり、大量の文書を扱わない人なのだと思います。
(もしくは何でもマウスでやっちゃうキーボードをあまり重要視していない人でしょうか)

これが使えないのはあまりにも不便なので、最初はChange Keyというアプリを使用してキー配列の変更をしようと思いました。

が、Change Keyはあくまでもキーコードを変更するためのツールなので、音量アップ・ダウンのキーコードを単体のキーコードであるHomeキーやEndキーにすることはできても、Shift+HomeキーShift+Endキーという複数のキーを押した状態にすることはできません。
(この場合のキーコードは、ShiftのキーコードとHomeのキーコードの2つが押されたことにする必要があります)

できればChange Keyで対応したかったのですが、できないものは仕方がないので、常駐アプリで万能型のAutoHotkeyを使用することにしました。

AutoHotkeyは複数のキーの組み合わせやマクロなどのスクリプトを書くこともできますので、大抵のことはできてしまいますが、その分敷居は少し高めで且つアプリを常駐させる必要があります。
今回は2つのキーマップを変更するだけなので、スクリプト自体は2行で済みました。

Volume_Down::+Home
Volume_Up::+End

1行目がボリュームダウンキーが押されたらShift+Homeキーを押されたことにします。
2行目はボリュームアップキーが押されたらShift+Endキーを押されたことにします。

あとは、このスクリプトファイルをAutoHotkeyのツールを使ってEXEファイルに変換します。
変換したEXEファイルをWindows起動時に自動で実行するように、スタートアップにでも入れておけば完了です。

これで無事にFn+Shift+カーソルキー(左右)でカーソル位置からHome位置やEnd位置までを選択状態にすることができるようになりました。

今後発売する機種では、このキー配列にはならないことを願っています。

Apple Magic Mouse 2をWindows10で使う

普通にMagic Mouse 2をWindows10のBluetooth接続で使用しようとしても、左クリック・右クリックは使えるものの、スクロールを使用することができません。
スクロールできないのはやはり不便です。

ただ色々と調べてもMagic MouseはスクロールできるがMagic Mouse 2はスクロールできないという内容ばかり…
スクロールできるという記事があってもMagic Utilitiesというサードパーティ製の「売り切りではなくサブスクリプションで年間$14.90を支払わなければならないドライバ」ばかりがヒットする。
売り切りだったら多分買ってましたが、毎年払うのは何となく嫌なので自力でなんとかすることに。
(まあサクッと買って解決するよりも試行錯誤する工程が好きだったりするわけですが)

まずは普通にBluetoothでペアリングしてみました。
当然のことながらスクロールはできません。

BootCampのドライバを入れたら動くという情報や、BootCampのドライバを入れてもMagic Mouse 2のスクロールはできないとう情報もあるなかで、かなり有力な情報を入手!
MacBookPro2019のBootCamp用ドライバを入れたらスクロール可能という海外の記事でした。

MACがなくても特定のモデルのBootCampドライバを落とすアプリがGitHubに公開されているので、それを利用させていただきました。
GitHub – timsutton-brigadier

brigadierのGitHubリリースページからBrigadier 0.2.4をDLしてきて適当なフォルダに展開(ダウンロードしたのがZIPなら解凍、EXEなら置くだけ)

コマンドプロンプトを開いてbrigadier.exeを置いたフォルダに移動して以下のコマンドを実行します。

brigadier.exe -m MacBookPro16,1
(MacBookPro16,1 が MacBookPro2019のモデル名だそうです)

※「ずっくん」さんよりコメントにて、7-Zipが入ってないとエラーが発生してしまうという情報を頂きました。
7-Zipが入ってない場合は先にインストールしておいてください。

同じフォルダにMacBookPro2019のBootCampドライバが一式ダウンロードされます。
その中で使用するのは以下のフォルダのみとなりますので、それだけ残してあとは消してもOKです。
BootCamp\Drivers\Apple\AppleWirelessMouse

AppleWirelessMouseフォルダの中にAppleWirelessMouse.infというファイルがあるので右クリックしてインストールを選択します。

あっという間にドライバのインストールが終了しますので、既にペアリング済みなら一度ペアリングを解除してから再ペアリングを行います。

たったこれだけでWindows10でMagic Mouse 2の上下、左右スクロールが可能となります。
マウスのホイール設定にも上下だけでなく左右のスクロール項目があります。

ジェスチャーが使えなかったり、バッテリーの残量が分からないなどMACで使う場合よりも制限が沢山ありますが、それでもWindows10でスクロールが使用できるかできないかは大きな差です。

ということで無事Windows10でMagic Mouse 2のスクロール機能が使えて快適です!

Apple
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OneMix3 Proの充電について

OneMix3 ProをPD(Power Delivery)で充電する場合、以下の電圧に対応しているようです。
5V / 9V / 12V

一方でPDの12VはPD 1.0の規格でしか正式対応しておらず、現在主流の2.0や3.0の規格では対応していません。
但し12Vを出力できるモバイルバッテリーも存在するので、可能であれば12Vが出力可能なモバイルバッテリーを使用することで効率よく急速充電が可能となります。

手持ちのモバイルバッテリーで試してみたところ、どれも12Vでの充電が可能でした。
参考までに充電できたモバイルバッテリーを載せておきます。

RAVPower RP-PB058 26800mAh

裏の出力一覧には12Vが書かれてませんが、しっかりと12Vでの充電が可能でした。

RAVPower製品はほかの機器も使ってますが、作りもしっかりしているものが多いのでお勧めです。

続いてOmars 10000mAh 30Wです。

こちらは以下のように書かれていて、問題なく12Vの出力に対応しています。
USB-C出力:DC 5V3A / 9V3A / 12V2.5A / 15V2A / 20V1.5A(PD 30W)

最後は上で紹介したOmarsの45W版です。
Omars 20000mAh 45W

これも12Vに対応していて問題なく充電可能です。
USB-C出力/入力:DC5V3A / 9V3A / 12V3A / 15V3A / 20V2.25A(PD 45W)

本当はOneMix 3 Proが15Vに対応してくれればいいのですが、残念ながら12Vまでしか対応していませんので、PD規格の機器をOneMix 3 Pro用に購入される場合は、12Vに対応しているかを調べてから購入する必要があります。

iPadをOneMix3 Proのセカンドモニターとして使う

ノートPCのマルチモニター環境のためにASUSの15インチ液晶モニターを所持していますが、モニター機能しかないためなかなか持ち歩くことがありません。
出張などで明らかに必要そうな場合は持ち出したりしますが、日頃は余計な荷物になります。

でも、やはりマルチモニター環境だと作業が捗るのも事実です。
特に液晶が小さいUMPCではその効果は絶大です。

iPadAirを日頃から持ち歩くことが多いので、これをサブモニターとして利用すべきだと思い始めました。
以前からAndroidのタブレット端末やiPadをサブモニターとして使えることは知っていたのですが、なんだかんだで使用したことがありませんでした。
ポイントでもらったiTunesカードの残高が残っているのもあって、Duet Displayというアプリを使ってみました。
Duet DisplayはAppストアで1,200円する有料アプリです。
Windows版は無料でインストールが可能です。

結論から先に書きますと

かなりいいです!
もっと早く導入すべきでした!

iPadとWindowsにアプリを入れ、USB-Lightningケーブルで互いを接続すればマルチモニター環境の完成です。
(最初だけちょっとした設定が必要です)

手持ちのiPadAir3にDuet Displayをインストールし、初期設定をして起動すると接続待ちの画面になります。

Windows側も初期設定をし、ケーブルでipadAirと接続すると自動的にセカンドモニターとして機能しました。

iPadAirでWindowsのアプリを操作できます。

ApplePencilも使用可能ですし、SmartKeyboardもちゃんと動きます。
まるでipad上でWindowsアプリが動いているようです…

私の環境はOneMix3 ProもiPadAirのSmartKeyboardも日本語キーボードなので、iPad側のキーボードで日本語はもちろん、記号などもSmartKeyboardに印字されている通りに打ててしまいます!

但しiPadのSmartKeyboardには「半角/全角」キーがないので、日本語の切り替えは「option」+「~ (チルダ)」キーで可能です。

ちなみに年間でお金を払うサブスクリプションで追加のお金を払えば、更に無線で接続したりApplePencilの筆圧まで使えるとのことですが、個人的にはそこまでの価値を見出せないので1,200円のアプリのみで使用します。

USB-LightningケーブルだけでなくTypeC-Lightningケーブルでも問題なく使用可能でした。

One-Netbook OneMix3 Proのケース

OneMix3 Proには純正のケースもあるのですが、はっきり言ってあまり好きではないので、以前記事でも紹介したOneMix 2Sで使っていたケースを引き継いで使用することにしました。
OneMix 2Sのケース

7インチのOneMix 2S用に購入したケースなので、8.4インチのOneMix3 Proが入るか少し不安でしたが、問題なく入りました。
但し、7インチでは入っていたポケット部分に収納することはできませんでした。

スタイラスペンや他のアクセサリも収納できるので便利です。
私はRavPowerの61W PD充電器や充電ケーブル、小型のマウスとMiniHDMIケーブル、スタイラスペンを一緒に入れて持ち運んでいます。

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One-Netbook OneMix3 Pro

あまりにもファン音がうるさいCHUWI Minibookに見切りをつけて、現在UMPCでは唯一のIntel®第10世代Core™プロセッサーを搭載したOneMix3 Proを手にすることになりました。

とうとうUMPCも4コア/8スレッドの時代に突入です。

8.4インチという小ささながらCore™ i5-10210Yプロセッサーを積んでいて、メモリ16GB、SSDも512GBとその辺の廉価ノートPCよりも遥かに高性能です。
メインで使用しているノートPCはHPのSpectre13ですが、性能的には結構いい勝負だと思います。

OneMix3 Pro
第10世代インテル® Core™ i5-10210Yプロセッサー
Windows 10 Home 64bit搭載
8.4インチIPSディスプレイ・2K Retina解像度2560×1600
16GBメモリ
512GB PCIe SSDストレージ
日本語配列バックライトキーボード
360°回転ディスプレイ
指紋認証センサー
4096段階タッチペン(Surfaceペン)対応
国内1年間サポート

前回購入したUMPCであるCHUWIのMiniBookが初期不良で、中国へ送り返したりと手間暇が掛った上に、修理から返って来るまでに1か月半を要したことから、今回は日本の代理店であるテックワン販売のものを購入しました。
テックワン販売のものはAmazonでも取り扱っており、初期不良の場合はテックワンを通す必要すらなく、Amazonの保証で簡単に返品できるのもAmazon利用の利点です。
幸いにも今回は初期不良に当たりませんでしたが、この安心感は多少の出費増でも価値があると思います。
(Amazonでのキャッシュレス5%還元やAmazonポイントアップ対象期間だったため、GeekBuyingなどとの実質差額は1万円程度でした)

そして注文した日の翌日には届くというスピーディーさもたまりません!
(運送会社の皆様いつもありがとうございます)

早速開封してみると、OneMix3Proの箱の上に更にテックワン専用の段ボールで梱包されていました。
(更にAmazonの箱に入ってくるので三重の梱包です)

中身はシンプルで本体、充電器、充電ケーブル、マニュアルと保証書です。

本体はブラックで非常にかっこいいですが、使ってると手の皮脂などの汚れが目立ちます。

キーボードは日本語キーボードです。
但し、日本語キーボードといえど、配列は通常の日本語キーボードではありませんので、当然ながら慣れは必要です。
キーボードのタッチも非常によく、GPD PocketやMiniBookよりも好みです。

箱から出してRAVPowerの61W PD充電器で充電しながらセットアップを行いました。
61Wの出力にもかかわらず、非常に小型の充電器でお勧めです。

充電は基本的に12Vで行われるようです。

最大で30W前後で充電されているのを確認しました。
起動して使用しながらでも十分に充電されていきます。

ちなみに負荷が掛かった状態になると、それなりに本体が熱くなりますし、ファンも音を立てて回転し始めますが、MAXで回転しても個人的には耐えられるレベルでした。
感覚的に言うとMiniBookの半分くらいの音量でしょうか。
負荷が掛かっていない状態であればほぼ無音ですし、ファンを一時的に止めるためのキーも用意されています。
(長時間止めないでくださいって書かれてましたが…)

4コア/8スレッドなので処理もノートPCとしてはサクサク動く部類に入ります。
また各部の作りも非常にしっかりしていて安心感があります。
お値段はそこそこしますが、非常に満足度の高いUMPCだと思います。

最後に2点ほど不満点を言わせてもらうと、TPM非対応ということとWIFIモジュールが古いことでしょうか。

TPMはBitLockerなどを使用する場合に必要となります。
なくてもBitLocker自体は動くのですが、毎回パスワードを入力する必要があるのでちょっと面倒です。

使われているWIFIモジュールはIntel Dual Band Wireless-AC 3165が載っています。
技適の関係もあると思いますが、ちょっと古いモジュールなのでWIFI6にもWPA3にも対応していません。
しかもスロット式のモジュールではなく基盤にハンダ付けされているようなので、最新のWIFIモジュールに差し替えることもできません。
この辺りはこれからのモデルで改善されることを期待します。