GPD PocketのストレージはeMMCというSSDよりも遅いフラッシュメモリが採用されています。
容量は128GBで色んなソフトを入れなければ問題ない容量ですが、私の使い方だと空きが既に3分の1くらいになっています。
(VMなどを使うと容量はあっという間になくなります)
そこでUSBメモリをDドライブとして増設することにしました。
出来るだけ小型で高速なものを探してみましたが、小型だと超高速なものはないようです。
大きくてよければ一昔前のSSDに迫る転送速度(最大読み出し速度420MB/秒、最大書き込み速度380MB/秒)のサンディスク エクストリーム プロというのがありますが、流石にGPD Pocketにこれを刺したまま使うのは無理なので速度面は諦めることにしました。
但し小型でも出来るだけ早い転送速度を持つ製品を選びました。
SanDiskのサイトで高性能伝送で検索すると出てくる小型の製品は、2019/01現在で1製品だけです。
サンディスク ウルトラ フィット USB 3.1 フラッシュドライブ
SDCZ430-128G
サンディスクのサイトでは読取り速度:最大130MB/秒と書かれている製品です。
NTFSでフォーマットしてCrystalDiskMark6.0.2で計測してみました。
シーケンシャルはそこそこ高速ですが、4Kのランダムアクセスだとやはり遅いです。
とはいえ、小型のものでは高速な部類です。
※BitLocker設定後に再計測したらシーケンシャルのReadが120MB/s出たので、最大値の130MB/sに近い速度が出ると思われます。
GPD Pocket内蔵のeMMCの速度も計ってみました。
シーケンシャルはSDCZ430-128Gよりも若干早いくらいですが、ランダムアクセスはSDCZ430-128Gよりも断然早いです。
実際にSDCZ430-128Gを使った感じでは、内蔵のeMMCよりも体感で分かるくらいには遅いですが、元々GPD Pocketは速度を求めていないので、個人的には許容できる範囲の遅さではあります。
速度が必要なものは内蔵のドライブに置いて、速度を必要としないものはUSBメモリに置くなど工夫をすれば十分実用的だと思います。
1点だけ注意が必要なのは、USBメモリなので抜かれてしまうと他のPCでも簡単に読めてしまうということです。
大事なファイルを置く可能性があるのであれば、セキュリティを考えて暗号化はしておくべきだと思います。
私はWindows標準の機能であるBitLockerを使って暗号化を掛けました。
速度は若干落ちてしまいますが、体感では違いは分かりません。
※BitLockerはWindows10 Proでないと有効にできません。
私のGPD PocketはWindows10 HomeからWinmdows10 Proへアップグレードしています。
Windows10 HomeでBitLockerを使用する場合は、Proの端末で一旦USBメモリのBitLockerを有効にしてからGPD Pocketに刺してください。
シーケンスのReadの値はむしろ速くなっていますが、最初に計測した100.6MB/sがSanDisk公表の最大130MB/秒よりも大分遅いので、実際はBitLocker有効前でも120MB/sくらいは出ていたのではないかと思います。
GPD Pocketに刺すとこれくらい出っ張りますが、普段使いでは気にならない大きさです。
サンワサプライのタブレットスリップインケース(6~7型用)PDA-TABS7であれば、片側がオープンになっている構造なので、USBメモリを刺したまま収納可能で非常に便利です。