NVMe SSDを外付けで使用する

仕事用ノートPCのSSDの空き容量が減って来たので外付けを検討しました。
自分の持ち物ならSSDを換装するのですがそうもいかず…
外部ドライブはセキュリティの問題があるので、もちろんビットロッカーで暗号化して重要データは保管せず。
最悪、壊れてもプログラムのソースなどはgitにあるので問題なしという条件付きです。

最初は余ったSATA3.0のSSDを外付けケースに入れて使おうと思っていたのですが、目新しいものが好きなのでNVMeのSSDを外付けで使ってみようと思ったわけです。

Thunderbolt3のエンクロージャー(外付けケースのこと)を探したのですが、と・て・も 高いです。
確かに速度は魅力ですしノートPCにThunderbolt3の端子もあるので最速を目指すならThunderbolt3なのですが…

ということで予算の関係からUSB3.1(Gen2)で接続できるNVMeのエンクロージャーを探しました。
NVMeというだけで選択肢は少ないわけですが、メジャーなチップは2~3種類しかないようで、性能は殆ど同じようです。
Amazonの評価は100くらいはないとあてにならないので、今回は評価をあまり気にせずに買いました。
もちろんチップを表記しているものから選択しました。

TXIKI(ティキ)というエンクロージャーとかなり迷いましたが、チップは同じでしたし付属のケーブルも多いQNINEというメーカーのものを買ってみました。

QNINE M.2 NVMEエンクロージャー

付属品が沢山入ってました。

NVME SSDエンクロージャー本体
タイプC-タイプCケーブル
Cタイプ – タイプAケーブル
シリコンパッド(厚みの違う3種類)
精密ドライバー(小さいのと大きいのの2個)
マニュアル

マニュアルは写真付きなので、誰でも組み立て可能かと思います。

SSDはNVMeタイプのものを選択します。
同じM2タイプでもSATA接続のものは使えないので注意が必要です。
(逆にエンクロージャーがM2 SATAのものを購入した場合は、逆にNVMeのSSDは使えません)

NVMeのSSDはSATAタイプのものより速度が速い代わりに高価です。
但し、今回使うエンクロージャーはUSB3.1(Gen2)なので、SATA3.0の倍の速度も出れば頭打ちです。
(シーケンシャルは頭打ちですが、ランダムはそうそう頭打ちにならないので、意味がないわけではないです)

ということでそこそこの性能のものを選びました。
重要なデータを入れたり、システムドライブとして考えていたら選択しなかったと思います。
(速度やQLCであることなどを考えると無理かなと)

Intel SSD 660p Series 512GB SSDPEKNW512G8X1

信頼性に劣るとはいえ、一応Intel製なのでまあ大丈夫でしょう…

このエンクロージャーは下の写真で分かるように青白いLEDが強力に光ります。
明るい環境で利用する場合は問題ないと思いますが、暗いところだと明るすぎると思います。
まぶしい場合はふさいだ方がいいかもしれません。

CrystalDiskMarkで速度を計ってみました。
SATA接続とは明らかに速度が変わります。
(ただし体感できるかは別問題ですw)

これなら外付けとしては十分な速度が出ていると思います。
(メインでもSATA接続のものよりは断然早いです)

ベンチを走らせたあとは、まあまあ温かくなります。
熱いということはないです。
NVMeなのでこれくらいの温かさにはなると思いますので、全く問題ない範囲かと思います。

耐久性はこれから使っていってからですが、今のところおすすめの組み合わせです。

Anker PowerPort Atom PD1

最近のノートPCは充電ポートがType-CのPD(PowerDelibary)規格のものがかなり増えてきました。
私が使っていた先代のAsus Transbook3に始まり、現在使っているHP Spectre13もそうです。
異色の小型PCであるGPD PocketですらType-Cでの充電です。
iPhone8からはiPhone側のコネクターこそLightningですが、しっかりPD規格の充電に対応しています。

PDは充電も早いですし、色んな機種で使いまわせるので便利ではあるのですが、出力が大きいために充電アダプターが大きくなるのが難点でした。

そこで小さくするためにシリコン半導体ではなくGaN(窒化ガリウム)を使用した充電アダプターが出てきました。
最初に凄いなと思ったのはInnergie PowerGear 60CFINsix Dartでした。
iPhoneに付属する小さな充電アダプターの2倍くらいの大きさで60Wや65Wの充電ができるのです。
しかし、前者は日本では発売されておらず、後者はType-Cのケーブルのものが一向に出ません。
価格もどちらも1万円前後するのもなかなか購入に踏み切れない1つの要因だと思います。

そんな中、RavPowerからはRP-PC104が、AnkerからはPowerPort Atom PD1が発売されました。

RavPower RP-PC104は45Wで約7,000円、Anker PowerPort Atom PD1は30Wで約3,500円です。
自宅にはHP純正の60Wの充電器が2個、サードパーティー製の60W充電器が2個転がっています。
今回は出力ではなく極力小さいものを試してみようと思いAnker PowerPort Atom PD1を購入しました。
前から購入しようとは思っていましたが、品切れが続いていたため購入できず、今回やっと購入することができました。

Anker PowerPort Atom PD1

第一印象はとにかく小さいです。
ただコンセントのプラグ部分が折りたためないのが実に惜しいです。
あと少しだけ大きくなってもいいので、折りたためた方が使わない時の大きさは小さくなるはずです。

HP純正の60Wアダプターとの比較です。
縦横比で約4分の1というところでしょうか。
厚みはHPのものよりも若干厚く1.3倍くらいあります。
手に持った重さは全然違います。

Anker PowerPort Atom PD1にはType-Cケーブルは付属しないので別途用意する必要があります。

PowerPort Atom PD1はケーブルが一緒になっていないので、アダプターとケーブルをそれぞれ持ち運ぶ必要があります。
持ち運ぶ場合は充電器の大きさも重要ですが、意外に邪魔で面倒なのがケーブル類です。
今後はケーブルも小型で持ち運びしやすいものが出てくれないかと思っています。
(出力が高くて細くできないのは理解できますが、そこは技術革新でなんとかして欲しいところ)
せめて巻き取れるレベルの太さまで細くできれば、小型の巻き取り式のものが出てくるでしょう。

ちなみにHP Spectre13に使用してみたところ、起動して使っている状態でも問題なく充電できました。
機種によっては、30Wでは起動時に充電できないものもあるようなので、ご使用の機種が30Wでの充電に対応しているかを確認してから購入してください。