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AD-7590AのRiplock解除ファーム書き換え

AD-7590AのRiplock解除ファームが出ていたので書き換えてみることにした。
Riplock解除とはリッピングの際に速度制限(x1倍)の制限が掛かるのを解除することです。
つまりリッピング速度が制限で非常に遅いのをドライブの性能速度まで引き出してあげるということです。
(このドライブでリッピングを行わない方は必要ありませんね)

まずは以下のページから改良ファームをダウンロードします。
Liggy’s and Dee’s Optiarc 7590 and 7593 firmware
上のサイトのOriginal Optiarc AD7590A firmware 1.01のFastをDLしてください。
(書き換えを行う前に予め解凍しておいてください)

次にWindows上からフラッシュを書き換えるツールをダウンロードします。
Binflash – Universal firmware flasher for binary firmwares
上のサイトからWin32 GUIのファイルをDLします。

書き換えの準備は整いましたが書き換えを行う前にDVDの転送モードをPIOに変更します。
(デバイスマネージャからIDE ATA/ATAPIコントローラ>繋いでいる方のチャンネル>詳細設定タブ>転送モードで変更します)

bintool.JPG
まずは既存のファームをバックアップします。
「Dump」ボタンを押してファイル名を指定すれば既存のファームのバックアップが取れます。

さて、いよいよファームの書き換えです。
「Flash」ボタンを押して先程ダウンロードしたファームを指定すればファームの書き換えが始まります。
ファームの書き換え後に再起動すると新ファームが有効になるようです。
※必ずファーム書き換え後にDVDドライブの転送モードをDMAに戻してください。

リッピングを行って速度が速くなっていれば無事Riplock解除成功です。

AD-7590Aのマスター、スレーブ設定ツール

Sony NEC Optiarc Europe に問い合わせをしたところAD-7590A用のIDE設定ツールがある事が判明。
AD-x54x用のツールはAD-7590Aには使用しないで下さい。

ide_tool

※ツールを使う際は該当ドライブはDMAモードではなく一時的にPIOモードで動かしてください。
DMAモードで動かしたまま書き換えを行うと書き換えに失敗するかもしれません。

圧縮ファイルの名前を更に変更して圧縮してます。
ChangeTool.lzh

使用方法
まずは設定を行うPCでAD-7590Aを認識させる必要があります。
このツールを使用するということは搭載するPCではAD-7590Aをマスターかスレーブにしないと認識しないと思いますので
デスクトップで一旦認識させるか別のノートで認識させるか一時的にアルミ箔などでノートに認識させるかの対応が必要です。

マスター設定の場合は45、47のピンをショートさせてください。
(アルミ箔によるショートが最も簡単です)
スレーブ設定の場合はセロハンテープなどで47番ピンをマスクしてください。
アルミ箔でのショートやセロハンテープでのマスクは使っている間にズレなどが生じ機器の故障の原因にもなりますので長期間の使用は避けた方がいいと思います。
PC上で認識されたらデバイスマネージャーで転送方式を確認してください。
DMAモードになっている場合は一時的にPIOモードに変更してください。
※強制マスター、スレーブの書き換え後にDMAモードに戻すのを忘れないでください。
PIOモードに変更した場合はPCを一旦再起動させてください。

次にダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。(二重に圧縮されています)
exeファイルが解凍されますので実行してください。
実行すると書き換え対象のドライブがコンボボックスにて選択可能となりますので選択、確認してください。
強制マスターモードにしたい場合はmaster onlyを選択。
強制スレーブモードにしたい場合はslave onlyを選択。
changeボタンを押せばモードが変更されます。
※アルミ箔ショートやテープマスクをしている場合はPCの電源を落とし取り外してください。
ドライブをPCに組込み後に電源ONでBIOS上にドライブが認識されていれば書き換え成功です。
忘れずにデバイスマネージャーから転送モードをDMAモードに変更して再起動してください。

私のAD-7590Aはツール入手時には既にピンショートにて動いていたので試していません。
ツールを起動してAD-7590Aのドライブがコンボボックスに表示されるところまでは確認しました。
AD-7590Aを載せていないPCだと表示されないので一応チェックは入っているようです。

アンチウィルスのスキャンのみ行いましたが使用に関しては自己責任でお願いします。
また、人柱になられた方は結果をコメントで報告して頂けると有用な情報になると思いますのでお願い致します。

2008/10/03追記
kiryu様より「シャープ PC-MV1-C1F」にてマスター・スレーブの変更が出来たとのご報告がありました。
ご報告頂きありがとうございます。

2008/10/22追記
クハ415-1901様よりDynabookSatelite1870にmaster onlyで正常動作したとのご報告がありました。
ご報告頂きありがとうございます。

2008/10/28追記
yacyu様よりdynabook EX 522CMEで正常動作したとのご報告がありました。
マスター設定で動作したとの事です。
ご報告頂きありがとうございます。

2008/11/20追記
kita ryuu様より東芝サテライト J60 K21でマスター・スレーブの変更ができたとのご報告がありました。
ご報告頂きありがとうございます。

2009/01/19追記
wai様よりdynabook EX/522CMEでマスター(アルミ箔ショート)認識後に変更ができたとのご報告がありました。
ご報告頂きありがとうございます。

2009/01/19追記
おにく様よりHP Compaq NX9040にてアルミ箔ショートでマスター認識後、ツール使用でmaster onlyにて正常動作とのご報告がありました。
ご報告頂きありがとうございます。

2009/03/14追記
なまぞう様より以下のご報告がありました。
C8200はマスターのみ、Inspiron1100はBIOSはマスターのみだがWindows上ではスレーブでも認識。
Inspiron1100のWindows上でツール使用にてマスター設定後、BIOSでも認識。
ご報告頂きありがとうございます。

AD-7590Aについて

AD-7590Aを色々と調べているうちに色々な事実が判明したのでこちらに纏めてみます。
※ここに書いている事項は自分では全く試していないのでやるなら人柱覚悟の自己責任で!

まずAD-7590AはLabelFlashに対応したAD-7593Aとハード的には共通であるということ。
但し単純なフラッシュの書き換えでは動かないらしい。
元ネタはLiggy’s and Dee’s

またAD-7540AとAD-7543Aの関係も同じだがこちらも単純なフラッシュの書き換えでは動かないとの事。
AD-7540A、AD-7543Aなどのx54xのモデルはピンショートを行わなくてもツールでマスター/スレーブの強制固定が可能。

AD-7590Aなどのxx59xにこのツールが使用出来るかは既に半田を行ったので確認出来ません。
(個人的には出来そうな気がしますが)
追記:
試していませんがこのツールではAD-7590Aの書き換えは出来そうにありません。
Sony NEC Optiarc Europe に問い合わせをしたところAD-7590A用のツールが存在してメールで送ってもらいました。

但しこのツールを使用するには書き換えようとするDVDドライブをOSが認識している必要があるので
何もしなくてもスリムドライブを搭載出来るハードを持っているか設定機能付きのATA変換ケーブルを使用してデスクトップなどで行う必要があります。
一時的にアルミ箔ショートで認識させて書き換えた後にアルミ箔を取り除くという手でもいいかもしれません。

現状ではDynabook C4110(C8、C9)で一番楽に換装出来るドライブはAD-7540Aなのかもしれません。
AD-7540Aであれば半田を行わなくてもアルミ箔認識&ツール書き換えで行けそうです。
但しこのツールはSony NEC Optiarc Europe でも配布が止まっています。

※ツールを入手出来たので上げておきます。(AD-7540A用)
但しウィルスチェック以外は行っていないので自己責任でご利用ください。

Normal ATA (master)
Reverse ATA (slave)

Dynabook C4110(C8、C9)では強制マスターモードにするので Normal ATA (master)の方を使う事になります。
※ツールを使う際は該当ドライブはDMAモードではなくPIOモードで動かしてください。
DMAモードで動かしたまま書き換えを行うと書き換えに失敗するようです。

人柱になる覚悟で行った方はコメントで報告を頂けると他の方の参考になると思いますので是非報告をお願いします。
このツールはAD-7590Aには使えないと思われますので使用しないで下さい。

DVDマルチドライブに換装

C4110はビジネスモデルなので基本的にCD-ROMドライブが標準になっています。
今時は配布メディアもDVDが増えてきたのでDVDを読み込めないとネットワーク経由でのインストールになったりと何かと面倒です。
そこでDVDを読めるようにドライブの換装をします。
せっかくなのでDVD-DR(ダブルレイヤー)やDVD-RAMの書き込みも可能なDVDマルチドライブに換装します。

今回換装する為に購入したドライブはソニー NECオプティアークのAD-7590Aです。
※既にリンク先のサイトはなくなっているようです
(店頭でNero8付属、バルク品 5,980円 オークションではこれより安いものもあるが送料、手数料などを考えると微妙)
値段もそこそこ安くて良い感じだと思いますがあるblogで東芝機で動かなかったと書いてありました。
基本的にはそんな事は稀だと自分を信じ購入に踏み切りました!(笑)

試しにドライブ側を何も触らずに組み込んでみました。
(エラーが出ることは調査済み)
はやりBIOS起動時にIDEエラーになってしまいました。

東芝機は基本的にマスター/スレーブ固定したドライブでないと動かないものが殆どらしくこの機種もそうでした。
事前にWindws上から調べていたCD-ROMドライブの設定はセカンダリーのマスターになっていました。
ですのでAD-7590Aもマスター設定にします。

交換等の作業はこのページが参考になると思います。
UJ-831B 換装記
※既にリンク先のサイトはなくなっているようです
※この記事の筆者も最初はアルミ箔でショートさせていますがズレるので半田に変更されています。
アルミ箔でズレてショートしてはいけない部分がショートなどするよりは半田での確実なショートがお勧めです。

AD-7590Aも同じようにピンショートでマスター設定にします。

稀に換装報告に45-47をショートさせてスレーブにしたとありますが
これは間違いではなく(間違いもあるかも)ドライブによる違いです。
少なくともDynabookのC4110、C4120、C8、C9ではマスターが正しいです。
AD-7590Aは45-47をショートさせることでマスター設定となります。

マスター/スレーブ/CSに関して詳しいページがありますので紹介します。
参考Master/Slave/CSELとか
※既にリンク先のサイトはなくなっているようです

半田で45-47をショートさせマスター設定を施したC4110にAD-7590Aを組み込み電源ON!
BIOSのチェックも特にエラーなしでWindowsXPが起動。
WindowsXP上でも特に問題なくDVD-RAMと認識されました。
念のためにテストでDVD-RAM、DVD-R、CD-Rを焼いてみましたがこちらも問題なし。
AD-7590Aへの換装は無事成功しPowerDVDでDVD映画の鑑賞もOKになりました。
※回転数が上がったおかげで高速読み込み時はそれなりに振動しますがDVD鑑賞など低速な場合はあまり振動はありません。

追記:
DVDだと最高速でもそこまでの振動はありません。
CDの最高速で振動が激しいようです。
振動を抑えたければ付属のNeroのツールで最高速度を低く固定出来るようですが試してません。

追記:
NeroDriveSpeedでCD読み込み時の最大速度を設定しました。
(Windows起動時にDriveSpeed起動する設定で使用)
最大速度が24倍(何もしない状態のデフォルト)では結構な振動がありますが20倍にするだけでかなり振動を抑えることが可能でした。
風切り音を完全に消すにはかなり速度を下げなきゃいけませんが振動緩和だけなら個人的には20倍で十分だと思います。

ただ換装を終えて1つだけ問題があります。
それは見た目です(笑)
純正がシルバーなのに対しAD-7590Aは黒ベゼルなのです。
※UJ-870のBOX品などにはシルバーベゼル同梱の製品もありますし流用も可能です。
ジェネリックベゼル製品であれば製品間での流用が可能な仕様になっていますがC4110(C8)等の古いモデルはジェネリックベゼルではありません。

これはそのうち流用するか塗装でもしようかと思ってます。

純正ベゼルは少し厚みがありますのでAD-7590Aの標準ベゼルだとほんの少しだけ中に入っているように見えます。
またトレイを閉める時も純正ベゼルよりしっかし奥まで押す感じで閉める必要があります。
(通常の使用には全く問題ない範囲です)

追記:
AD-7590Aと同じハードでファームのみが違うAD-7593Aという製品が発売されたようです。
AD-7593AはLabelFlashというレーベルの書き込みが出来る製品です。
ハードウェアは全く同じそうなのでファームを書き換えればLabelFlashが使えそうですが
AD-7593Aのファームが手に入らないのとLabelFlash対応のメディアを持っていないので今のところは対応せず。
メディアが安く出回るようであればそのうち試すかも・・・